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【ゲームニュース一週間】無視されるレーティングにオトナ向けゲームの未来はあるか?

ゲームビジネス その他

英国の消費者保護団体Trading Standardsはレーティングが守られているかどうか囮捜査を行いました。

14歳の子供に「18」レーティング(18歳未満視聴非推奨)のゲームを買わせるというもので、16のゲームショップのうち12が本来売ってはならないソフトを売ってしまったとのことです。

英国にはこうしたケースへの罰則が用意されており、最高6ヵ月の懲役や5000ポンド(約71万円)の罰金が科されます。罰則が存在するのにゲームを売ってしまっている訳で、レーティングに関しては関係機関と現場との間に大きな温度差があるといえるでしょう。WiiやニンテンドーDSで高レーティングのゲームが模索されている今だからこそ深刻な問題です。

では、レーティングを徹底させるためにはどうしたら良いのでしょうか。
「講習会などでレーティングの意義を徹底させる」、これは必要ではありますが特効薬とはならないでしょう。講習会に出るよりは自分の店に手を入れたいのが現場であり、そもそも講習会に人手を割けない小さなゲームショップも多いでしょう。

「罰則を更に厳しくする」、有効とは思いますがベストではないでしょう。レーティングの無視が発覚することでお店が消し飛ぶくらいの罰が与えられるのであれば、流石に今以上にレーティングへの意識は高まるでしょうが、規則は破った者を破滅させるのが目的ではありません。逆に厳罰化がレーティングの無視を進行させる可能性もないではありません。レーティングを無視してゲームを売ってくれるお店が地域で一軒だけとなれば、特殊な需要のお客さんが集中するでしょうし、そこにプレミアを付けることも不可能ではないでしょう。儲かるということであり、罰則覚悟で規則を破るお店も出てくる可能性もあります(それでも、ゲームショップの75%が規則を無視する現状よりはましかも知れません)。

販売形態を変えてみるというのも一つの手かも知れません。
要クレジットカードのダウンロード販売、タバコのように身分証明が必要な通信販売などハードルを少し上げてみるのです。ダウンロード販売と高レーティングのゲームは案外相性がいいかも知れません。可処分所得が多くゲーム屋に行く時間をなかなかに取れないのが高レーティングゲームを遊べる年齢層の人々です。そこに、高レーティングかつ手軽な規模のゲームが沢山存在するというのは悪くないのではないでしょうか。高レーティング=大規模なゲームという先入観がありますが、大規模ゲームを遊ぶ時間を取れないのが高レーティングゲームを遊べる年齢層の人々。WiiやニンテンドーDSのブームは大規模ゲーム以外の可能性を追求したことも大きいとされています。
新たな年齢層を開拓するのであれば、販売形態から見直すことが必要なのかも知れません。
《水口真》

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