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Wiiリモコンやバランスボードを使った作品も!「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」東京大会

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Wiiリモコンやバランスボードを使った作品も!「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」東京大会
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■最新技術からガムテープまで大活躍

最新のコンピュータテクノロジーから、段ボールやガムテープまで、さまざまな技術が同居する「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト」(IVRC)の東京予選大会が9月13・14日、お台場の日本科学未来館で開催されました。会場では最先端のインタラクティブ作品を展示する「インタラクティブ東京」も幣催され、合計36作品が集結。初日の13日は晴天にも恵まれ、カップルや家族連れなど、多くの来場者でにぎわいました。

会場となった日本科学未来館


IVRCは今年で16回目を迎え、秋の風物詩としてすっかり定着した感があります。筆者も2004年度から継続取材していますが、この5年間だけでも、レベルの向上はめざましいものです。過去にも06年度の岐阜VR大賞に輝いた「ビュー・ビュー・View」が、仏ラバル市で開催される「ラバル・バーチャル」でベストインターフェース賞に輝くなど、国際的にも一定の評価を受けています。

とはいえハイテクからローテクまで、さまざまな要素技術が混在し、汗と涙と智恵と勇気でまとめ上げる「カオス感」は変わりません。学生ならではのユニークな作品が一堂に会する、文字通り「手作り感覚あふれる」コンテストなのです。

IVRCは書類審査・プレゼンテーション審査・東京予選・岐阜本選という4ステージに分かれ、5月の募集から11月の本選まで、半年間に渡って実施されます。企画書では優れていたが、完成できなかったり、予選ではイマイチだった作品が、本選で大きく飛躍したりと、毎年さまざまなドラマが繰り広げられます。

また本年度は従来の「団体部門」「個人部門」から、新たに「インスタレーション部門」「ハンズオン部門」へと様変わりしました。前者は作品スペースが2x2メートル以下、後者は2平米以下の作品が対象です。個人部門の活性化が改変の目的で、どのような作品が集まったか、この点でも期待されます。

審査のポイントは「芸術性」「技術性」「新規性」のバランスですが、それ以上に重要なのが「実際に体験しても壊れない」点です。2日間に渡って一般来場者の前で実演する負荷は想像以上に大きいものがあります。それだけに自分たちが作り上げた作品で、プレイした人が喜んでくれた時の感動はひとしおです。コンシューマ製品の開発と魅力が学生のうちから体験でき、世界に挑戦できるのがIVRCなのです。

■インスタレーション部門の数々

それではIVRCの華「インスタレーション部門」から作品を紹介していきましょう。ただし、ここから本選に進めるのは上位4チームで、毎年さまざまな番狂わせがあるのは言うまでもありません。通過作品はどれか、想像しながら読み進めてください(カッコ内は学校名とチーム名)。




01:かおさがし(北陸先端科学技術大学院大学/くろびかり)

カメラで撮影した顔の画像とコミュニケーションが取れる作品です。人形型デバイスにカメラとタッチパネルが内蔵されており、撮影した人の顔を画像処理して、撫でたり、つっついたりできます。絵や皿に盛りつけた野菜など、目が2つ、口が1つあるものなら、何でも「顔」として認識可能です。顔の形状で30種類のキャラクターに自動分類され、さまざまな音声メッセージも返してくれます。撮影後はPCに転送して、最新の40名のキャラクターがスクリーンにワラワラと表示されます。人間らしい顔の動きや、プログラム処理が大変だったとのことです。加速度センサーも内蔵していますが、残念ながら時間切れで活用されていません。今後はiPhoneなどへの応用も考えたいとのことでした。


メンバーも全員「被り物」をして展示に当たっていた

カメラで撮影した「顔」とタッチパネルで対話できる


02:YOTARO(筑波大学/おたまじゃくし)

赤ちゃんの顔のようなキャラクター「与太郎」を撫でたり、突っついたりして、コミュニケーションがとれる作品です。顔は半透明のシリコン膜で作られ、裏側からプロジェクターで映像を表示して、表情をつけています。頬の部分は空気で膨らませており、ぷにぷにの手触り感を実現しました。長時間触っていると、額から汗が滲み出てくる点もユニークで、シリコン膜の裏側に透明のアクリル板を加工して汗袋を作り、ポンプで水を送ることで実現しています。赤ちゃんをモチーフにしたのは、万国共通で誰もが触りたくなる対象だからとか。今後は射出成形で顔の形状を赤ちゃんらしくしたり、アニメーションを作り込んで、より豊かな表情を演出したいと語っていました。 

額・両目・鼻・頬・口と5つの操作点がある


03:glaçon (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科/サムい人たち)

氷柱とインタラクションするアート的な作品です。ライトを装着したデバイスで氷柱に光を当てると、照らされた氷柱がするすると伸び、床下に水滴を模した波紋が広がります。同時に3人まで体験可能でき、複数人で同じ氷柱を照らすと、より速く氷柱を伸ばせます。氷柱は全部で144本あり、6本ずつ24個のブロックに分かれて、それぞれモーター制御で糸により上下動する仕組みです。デバイスにはWiiリモコンが利用されており、作品の上部に設置された赤外線アンテナの信号を受信して、リモコンの向きを認識させています。本来はソフトウェアが専門で、モーターを制御するマイコンの開発や、マイコン間のネットワーク制御に苦心したそうです。動作に不安定さが見られたのが残念でした。


144本の氷柱が垂れ下がる様は美しい

コントローラーにWiiリモコンを使用している点がユニーク


04:La flèche de l'odeur(金沢工業高等専門学校 小坂研究室/TOM-KIT’s)

IVRCで久しぶりの高専チームによる出展で、画面奥から攻めてくる精霊たちを、臭いで撃退する作品です。お菓子やビールなどを食べて口臭を高めておき、筒型のデバイスを精霊に向けて息を吐きかけると、臭いカプセルが射出されて撃退できます。ただし口臭がある程度きつくないと、強力な精霊は倒せません。臭いセンサーには市販製品を2個使用しており、単価は約12万円もしました。このほか30名弱の学友に約100品目のデータ収集を協力してもらい、食事による口臭データの変化が計測されました。もっとも後半はお菓子などの購入が実費で、この点でも辛かったそうです。今は口臭の強さしか判定できませんが、今後は食べ物の種類でも臭いを解析して、作品に盛り込みたいと語っていました。


吹き矢のように「口臭」を吹き出して精霊を撃退する

お菓子からアルコールまで多彩な「口臭源」が揃えられた


05:コロカブ(電気通信大学/クアトロル)

台の上のカプセルを、額縁を通して覗き込むと、額縁の動きにあわせてカプセルが動き出すという作品……のはずでしたが、チームが会場に姿を現さず、棄権となりました。理由は不明ですが、残念でした。

■斬新な作品が続々と登場

《小野憲史》

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