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セガサミーホールディングス、平成20年3月期業績を発表―純損失524億円、役員にNTTドコモ夏野剛氏

セガサミーホールディングスは、平成20年3月期の業績を発表しました。それによれば、売上高は4589億7700万円(前年同期比△13.1%)、営業損失58億2900万円、経常損失82億2400万円、当期純損失524億7000万円と、遊技機業界、アミューズメント業界の不振を受け、苦しい結果となりました。

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セガサミーホールディングスは、平成20年3月期の業績を発表しました。それによれば、売上高は4589億7700万円(前年同期比△13.1%)、営業損失58億2900万円、経常損失82億2400万円、当期純損失524億7000万円と、遊技機業界、アミューズメント業界の不振を受け、苦しい結果となりました。

セガサミーグループでは有力キャラクターを持つサンリオとの提携や、遊技機事業でタイヨーエレックを子会社化し、有力企業との提携を進める一方、アミューズメント事業ではシンガポールや韓国における子会社を解散、「みなとみらい21」中央地区におけるエンターテイメント複合施設の建設計画からも撤退するなどのリストラを進めています。

この決算には「みなとみらい21」からの撤退に関する違約金に加えて、中号関連事業やアミューズメント施設に対する減損損失、投資有価証券の評価損なども計上されています。

各事業セグメントでは、主力である遊技機事業がヒット作の不足などで売上高で1464億6600万円(△31.5%)、営業利益で84億4300万円(△88.1%)となりました。堅調なアミューズメント機器では売上高754億100万円(△5.3%)、営業利益71億5200万円(△38.8%)でした。施設ではスクラップ&ビルドを進めているものの、売上高912億3400万円(△12.2%)、営業損失98億700万円となりました。

コンシューマー事業では『龍が如く 見参!』がヒットしたものの、国内では前期実績を下回る一方で、海外では『Mario & Sonic at the Olympic Games』の好調で前期実績を上回りました。販売本数は日本257万本、米国1206万本、欧州1227万本、その他7万本、計2699万本で、前期と比べて5272万本だったとのこと。売上高は1422億6500万円(18.7%)、営業損失59億8900万円でした。

21年度3月期は引き続き収益性の低いアミューズメント施設の閉店・売却を進め、本部機能の強化で各店舗のサポートを厚くすることで収益の回復を見込むと共に、コンシューマー事業では国内のラインナップ戦略の大幅な見直しや、携帯電話向けコンテンツやアニメーション事業の収益改善を通じて、コンシューマー事業全体で黒字転換を見込むとしています。

この結果、今期の売上高は4700億円、経常利益は130億円、純利益は50億円を予測しています。

また、NTTドコモを退任予定の夏野剛氏を取締役に迎えることも明らかにしています。6月18日の株主総会での決議を経て正式に決定します。
《土本学》
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