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昔からの得意客、画廊のオーナーを訪ね、駒込にやってきた五郎は、公園で将棋を指す老人達と出会います。

いっしょになって将棋を指すうちに、父から将棋を習った子供の頃に心はワープしていきます。しかしそのうちに腹がすいてきて・・。

ふと目にとまったのは、「家庭料理　和食亭」の文字。

店に入り煮魚定食を頼むと、とても愛想のよい店長が“前菜はおでん・煮物・シチュー”から、

また“おみそ汁はしじみとなめこ”どちらか、など、コース料理のようにたずねてきます。

マンションギャラリーでは美しいスタッフに迎えられ、ひと時の幸せを感じる五郎でしたが、

そこには鬼の上司がにらみをきかせていました。

その後、お腹がすいた五郎は池袋をさまよい歩きます。ふと気付くとそこは中華激戦区でした。

その中で五郎がなぜか吸い寄せられ入った一軒の店。

メニューの中で惹かれた「焼餃子」と「拌三絲（バンサンスー）」、そして周囲の客達が食べている「汁なし担々麺」を注文します。

結婚式場の調度品の打ち合わせで、浦安市を訪れた五郎。駅から一歩出て、その西海岸のようなヤシの木と金髪女性に唖然。

気分もほころび顔もほころんでいたのか、なぜか結婚式場で結婚を控えた客に間違われました。

結婚間近の新婦のウエディング姿を見ているうちに、ふと、昔の恋人、小雪（さゆき）のことを思い出すのでした。

お腹がすいた五郎は店を探しますが立派な家ばかりで一向に見つかりません。

やっと見つかったのは、おしゃれなカフェ。メニューを見ると、なぜか「静岡おでん」が・・・。

最近の五郎はついていませんでした。突然のキャンセルが相次いだり、商品到着が遅れたり・・・

今日はお付き合いの長いお得意様と食事の約束だったのですが、それもキャンセルされてしまいました。

何となく歩いていると、目の前に突然釣り堀が・・・。何気なく入ってみると、そこには謎の男がいました。

「そんなに焦っていちゃ魚もにげるさ」五郎は自分を振り返ります。俺は焦っているのか・・・。

そんな時無性にお腹がすいてきた五郎は、釣り堀の隣にある食堂へ。そこで焼うどん、そして親子丼を頼みます。

五郎が鷺ノ宮の駅に降り立ったのは、二つの理由がありました。

ひとつは店舗改装に当たってのコーディネートの依頼。もう一つは旧友・吉野との再会でした。

その吉野の店はリサイクルショップになっていて、吉野はなんとニューハーフになっていました。

「人を愛することはできても、子供を産むことはできない」

そう言って旅に出ようとしている吉野に、優しくお土産の大福を渡す五郎でした。

そうこうしているうちにお腹がすいた五郎は、近くのとんかつ屋さんに入ります。

井之頭五郎はジャズ喫茶マスターに呼ばれ、吉祥寺に降り立ちました。吉祥寺名物のメンチカツをお土産に買おうと店の前に並ぶと、売り出しの数分前。

コロッケを買おうか迷っているうちに数分が過ぎ、レジの前は長蛇の列に。

調子が狂う五郎でしたが、なんとかメンチカツを購入、マスターのところへ行きますが・・・なんだか今日の五郎はおかしい。

様々な店やレストランなど混在する独特の活気に、いつになく心が乱れお昼に何を食べるかさえ迷ってしまいます。

呼びとめられた占い師に意見を求めたりしてみますが・・・。

井之頭五郎は愛車でお得意様を空港まで送った帰り、ふと川崎に立ち寄ります。

そこ一帯は工場が広がっています。黙々と煙を出す煙突。なぜか五郎の心は癒されるのでした。

そのうちお腹のすいてきた五郎が八丁畷の町をぶらついていると、ふと一軒の焼肉屋に無性に惹かれました。

しかし残念ながら満員。仕方なく、また町を歩いてみるがなかなか心がきまりません。

それでＵターンし、先ほどの焼肉屋さんの前まで来た時、ちょうどお店から韓流アイドル風の少年が出て来ました。

「焼き肉サイコー！」

どうにも引きつけられる笑顔に、美味しさの真実を見出す五郎でした。

井之頭五郎は、次々に美味しそうなものを食べるのですが、今日はなぜか全くお腹にたまりません。

なんだか不思議に思っていると、体を大きく揺すられて目覚めます。

友人吉原に責められていると、劇団員が叫びました。「主演女優篠宮がいません！」

五郎が街を歩いていると、篠宮を見つけました。後を追うと、なんだか美味しそうな食べ物が売っているお店の前で立ち止まります。

そのうちに篠宮を見失ったかと思ったら、目の前に篠宮が・・・尾行に気づかれていたのでした。突然泣き出す篠宮を喫茶店に誘う五郎。

慰めの言葉も思いつかず、ラストシーンの笑顔が素敵でした、そう言って、途中で買った食べ物を渡すのでした。

お腹がすいた五郎は街をうろつき、やっと心を決めたのは、鉄板焼と広島風お好み焼のお店。

井之頭五郎は東長崎駅近くの喫茶店で、業界人の安田に呼ばれて、映画の小道具に使う皿の相談を受けました。

「ピッと・・・ズバッと・・・シュッとして・・・」安田の言っていることが理解できない五郎でした。

その後、近くの公園を歩くとそこは学生の街、思い思いに過ごしている学生たちがいました。

そのうちお腹がすいてきた五郎は、この町に来てはじめに目に付いた定食屋さんに入ります。

飾らない雰囲気にいい予感。メニューを見ると、驚きの安さが続きます。さすが学生の街でした。

五郎は調子に乗って肉じゃが、ウインナーフライ、ポテトサラダにしょうが焼目玉丼まで頼んでしまいます。

井之頭五郎は今日、後輩のマキを訪ねて日暮里の駅を降り立ちました。スカイツリーが見えます。「おっきーい！」と子供が指差したのは、五郎でした。

猫が日向ぼっこをしているだんだん坂を歩いて行くと、饅頭屋さんが目に留まります。

かりんとう饅頭なるものを味見し、手土産にして根津にあるマキのお店に向かうとマキはサンドイッチで昼食中でした。

織物教室兼フランス雑貨のマキのお店では、店長のボストンテリア、キュウ太がお迎え。

お店もなんとか軌道に乗り、地元になじんで楽しいと話すマキを見てほっとする五郎でした。

店を出てしばらくして何ともよおしてしまった五郎。

目の前の開いている飲み屋さんで御手洗いを拝借するも、そのまま帰れず食事をとることに。