人生にゲームをプラスするメディア

『ウマ娘』は“女性軽視”で大炎上など起きていない―トレンドワードで意見を語る危険性

「#女性軽視」で「#批判殺到」という根拠は見つかりませんでした。トレンドワードをもとに何かを発信してしまう前に、ソースの信ぴょう性を確認するように心がけましょう。

モバイル・スマートフォン iPhone
『ウマ娘』は“女性軽視”で大炎上など起きていない―トレンドワードで意見を語る危険性
  • 『ウマ娘』は“女性軽視”で大炎上など起きていない―トレンドワードで意見を語る危険性
  • 『ウマ娘』は“女性軽視”で大炎上など起きていない―トレンドワードで意見を語る危険性
Cygamesが手掛けるスマホ向け育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』。記事執筆現在(2021年3月7日15時30分)で、「#女性軽視 」「#批判殺到 」「#フェミニスト」というワードが本作と紐づく形で、Twitterトレンド入りするなど話題となっています。

本サイトでも積極的に本作に関するトピックスを紹介していますが、少なくともユーザーコミュニティの中でそんな反応がピックアップされているのを筆者は見たことがありません。


そこで発信元を探ってみると、たどり着いたのが株式会社メディアーノが運営する「秒刊SUNDAY」というWebサイト。カテゴリが常設されていることから、いわゆる“炎上ネタ”を積極的に扱うニュースサイトのようですが、3月7日9時46分に投稿された記事タイトルが下記です。

馬を女体化した美少女ゲー「ウマ娘」が、女性軽視とフェミ女性から批判殺到、大炎上

その内容を確認すると、なんてことはない。全く根拠を提示しないままに事象について紹介されています。本作がその人気ぶりからTBSの情報バラエティ番組「新・情報7daysニュースキャスター」にて紹介されると、下記のような反応がどこかであったそうです。

もちろん最も強烈に反応したのは、女性解放思想をもつ「フェミニスト」たちであります。彼女らの意見としては

・気持ち悪い
・マー君も夢中とか取り上げるな!
・日本人の男性の感情は狂っているのか
・見た瞬間嫌な気持ちになった
・女性がキャラクター化され走らされる、女性軽視ではないか

などと怒りを顕に。もちろん美少女ゲームと言うジャンルは、かつてから存在する。今回のウマ娘は、育成という「ガワ」は馬だが、趣旨としては「育成」であり、以前と何ら変わらないように感じる。

同サイトに便乗して、いわゆる「まとめサイト」と呼ばれるいくつかのWebサイトでも類似記事を発信していますが、これらは過激なネタで広告収入を稼ごうとしているに過ぎないので、極力アクセスを避けるのが吉です。Twitterトレンドに連なっていたとしても、一単語だけで情報を鵜呑みしないように注意しましょう。
《ジュイス内藤》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

モバイル・スマートフォン アクセスランキング

  1. 『FGO』第2部の前にストーリーを振り返ろう~第六特異点キャメロットの巻~【特集】

    『FGO』第2部の前にストーリーを振り返ろう~第六特異点キャメロットの巻~【特集】

  2. 『FGO』第2部の前にストーリーを振り返る~終局特異点の巻~【特集】

    『FGO』第2部の前にストーリーを振り返る~終局特異点の巻~【特集】

  3. 『ウマ娘』のたづなさんって一体何者?「ウマ娘説」「トキノミノル説」の根拠となっているのは…

    『ウマ娘』のたづなさんって一体何者?「ウマ娘説」「トキノミノル説」の根拠となっているのは…

  4. 「フィギュア」はどうやって作られる? トップメーカーに密着したら、進化し続ける“職人技”がスゴかった!【フィギュア作り】

  5. 「LEVEL 5 ID」発表…複数アプリでプレイヤーステータスを共有できる、レベルファイブの新たな試み

  6. コミュディ期間中にわざマシンを使えば限定技を覚えるのか、徹底検証!【ポケモンGO 秋田局】

  7. 『FGO』お正月LINEスタンプ第2弾発売!日本ゆかりのサーヴァント達が年末年始を彩る

  8. 『原神』エウルアといつでも一緒! しかも“動いてる”!! 手軽で無料なライブ壁紙アプリ『N0va Desktop』をAndroidスマホに導入してみた

  9. 『FGO』「虚数魔術」の入手がほぼ不可能に!? 新概念礼装の登場に合わせ、4種類の既存礼装が入れ替わり

  10. 『FGO』決戦用カルデア制服の「手が黒色問題」に決着か―信長さんによる“公式コスプレ”で答え合わせ

アクセスランキングをもっと見る