CD PROJEKT REDが手掛けるオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』。本作の発売から二週間以上が経ち、プレイヤーの中にはそろそろクリアした人もいるのではないでしょうか。
筆者もナイトシティで過ごす時間が増えていくうちに、ここの地理や情勢、文化などがぼんやりと理解してきました。ただ、その中で理解できない文化があります。
そう、紙袋の件です。
本作に登場するアイテムは一部を除いて紙袋に包まれています。主人公のVなんてわざわざいらないものを紙袋に包んで捨てるくらいです。Vは、普段から紙袋をいくつも携帯しているのでしょうか?
そもそも自動販売機で何かを買うと紙袋で包装された状態のものが出てきます。これは衛生のために行っているのか、それともナイトシティには独自の文化があるのか、非常に気になりました。
もしかしてナイトシティには、「ものは絶対に紙袋に入れなければいけない」という条例でもあると思ったのですが、街にはゴミが詰められたビニール袋をいくつも転がっていたので、どうやら違うようです。そうなると、これはナイトシティの独自の文化ではないかと考えました。
しかもこれらの紙袋は、紙袋といっても素材は紙ではないようです。かなり頑丈な作りをしているだけではなく、清潔感もあります。しかも高級感溢れるバックルが付いた帯で、運んでいる最中に中身が出ないようにしっかり固定しており、渡す相手のことを考えているように感じました。
ここで筆者は東洋経済オンラインの「『小金持ちと大富豪の差』は出すゴミでわかる訳」という記事を思い出しました。それによると、日本の富裕層の中には、わざわざ高級百貨店の紙袋で生ごみなどを包む人たちがいるんだとか。もちろん、本作に登場する紙袋とは形状が違いますが、それでもものを紙袋に入れるという部分には共通点があります。
ナイトシティは、日本をルーツとする巨大企業であるアラサカ社が支配しており、街並みや広告、人々のファッションを見る限り、日本の文化に影響を受けています。もしかしたらアラサカ社に所属する日本の富裕層が紙袋にものを入れていて、それを見たコーポ達がクールな文化として真似るようになり、そのうち一般層だけではなく、無法者達に広まっていった……のかもしれません。
ただ、これはあくまで筆者が勝手に考察したことで公式の情報ではないです。ナイトシティに内包する情報は膨大なので、もしかしたらとあるシーン、一般市民の会話、ジャーナルのチップなどでその理由がわかるのかもしれません。もし見つけた方はコメント欄で教えていただけると助かります!
このように、ゲームのちょっとした仕様に注目してその理由を考えてみると、それだけでも楽しめてしまうのです。それは本作の世界観にそれだけ奥深さがあるからだと思います。
読者の皆さんも『サイバーパンク2077』に限らず、ゲームのちょっと面白い部分に注目してみましょう。
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