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『エースコンバット7』世界の歴史解説―「ストレンジリアル」ってどんな世界?【年末年始特集】

フライトシューティング最新作『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン(ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN)』。ここでは、歴代シリーズで語られた「ストレンジリアル」世界の歴史を解説します。

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『エースコンバット7』世界の歴史解説―「ストレンジリアル」ってどんな世界?【年末年始特集】
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■『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』これから語られる新しい時代



ここからがシリーズ最新作『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』で描かれる時代です。2019年のオーシア国内で無人機を使ったテロが発生し、同時期にエルジアは宇宙太陽発電の基盤となる「軌道エレベーター」と周辺施設を占拠。オーシアに宣戦を布告します。この背景には、オーシアの行き過ぎた干渉と利害独占が原因と記載されています。



ストレンジリアルにおける無人機の空戦利用は、リムファクシ/シンファクシ、アークバード戦で既に使われているため驚きは少ないのですが、アーセナルバードが母機となりMQ-101を大多数従える集中運用は初めての表現です。


『エースコンバット7』が注目されているのは、「数年ぶりのナンバリングタイトル」という理由だけではありません。舞台となる2019年は、『5』のベルカ事変の全貌が明かされる2020年の前年という意味だけでなく、ストーンヘンジ、国家への疑問、オーシアとエルジアの再登場、無人機の集中運用と肉体の限界。ストレンジリアルの未来を描いた『3』と、それらに続く過去が描かれた『04』以降の作品で描かれた要素が何らかの形で触れられているからです。


また過去のインタビューから、後の『エースコンバット3』に関わる人物が登場することが言及されていました。なお『3』のストーリーに関わるアビサル・ディジョンは、『7』開始前年の2018年にサンドバリーGR防衛大学校を卒業すると同時にゼネラルリソースへ入社し、GRDFに配属されています。

■『エースコンバット3 エレクトロスフィア』―企業間紛争と未だ見えぬ「本当の2040年」


最後の『エースコンバット3』は、これらの戦争と紛争の果てにある現時点で一番新しい時代(未来)での戦いが描かれています。これまで『3』は、シリーズで最も未来を描くと同時にSF色が強いため、ゼネラルリソースやニューコム、形骸化してしまった国家など過去作で触れられる機会は多くありませんでした。

2020年から2030年までの歴史は描かれていませんが、2030年には「2030 S.O.C PROJECT “NEMO” ARCHIVE DISC」が存在しています。以降の歴史では、2031年にゼネラルリソースに所属する一部の社員がニューコムへと移籍し、翌年の2032年には宇宙開発構想を推進します。


ゼネラルリソースは、「あらゆる産業の中核を握る、国家の枠組みを超えた巨大資本の統合体」とゲーム内の検索エンジン”ピーカブン”で説明。ニューコムはゼネラルリソースから研究者が大規模移籍して発展した企業で、宇宙開発やナノテクノロジー、バイオテクノロジーなどに強い企業とされています。

ほかにも「エレクトロスフィア」という単語は、電気的な(electro)と粒子が集まる球体(sphere)を掛け合わせた造語です。2032年にはゼネラルリソースからエレクトロスフィアに接続出来るOS「データスワロー」がリリースされ、ゼネラル/ニューコム系列のTV番組や文字放送、EAPNの「スフィア放送大学」などのコンテンツが配信されています。


その後もニューコムは、2034年に衛星ネットワークのインフラで急成長。2035年にナノマシンの研究成果を発表し様々な地域で実験散布します。2036年にはゼネラルリソースとニューコムの経済トラブルが始まり、2038年にゼネラルリソースとニューコムの対立が表面化。2039年にニューコムは海上移動都市「メガフロート」を完成させます。

2040年にはゼネラルリソースとニューコムの企業間対立がエスカレートし、NUN新国際連合共同体直属の治安維持対策機構UPEOが、特別航空部隊SARFの力を持ってしても食い止める事が出来ない状態にまで進展してしまいました。

しかしながら、『エースコンバット3』で描かれた2040年はあくまでも、ニューコムのサイモン・オレステス・コーエン博士が開発したシミュレーター内の出来事です。恐らくプレイヤーが見ることが出来たストレンジリアル現世の風景と言えるのは、サイモン博士と背景に写るビル群、そして空だけでした。

現実のストレンジリアル2040年は現在でも描かれていません。シリーズが描く時代が進み、いつか『3』の2040年代が再び描かれることを願ってやみません。


ストレンジリアル世界は、『エースコンバット3』から『エースコンバット7』まで実に45年もの歴史が描かれています。オーシアやアネア、ユージア大陸だけでなく、ベルーサ大陸による戦乱やオーシア・ユークトバニアの冷戦期の戦いなど描写されていない戦いもあることから、今後も他の大陸に関して何らかの形で描かれることにも期待したいです。『エースコンバット』公式Twitterは『04』の初期コンセプトアートなど様々な資料も公開しているのでこちらもあわせて確認してみてはいかがでしょうか。

なおPSPで展開された『エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション』と3DSの『エースコンバット3D クロスランブル』は、公式の時系列に組み込まれていないことから今回は記載しませんでした。

『エースコンバット7』は、PS4/Xbox One版が2019年1月17日に、PC(Steam)版は2019年2月1日に発売予定です。
《G.Suzuki》
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