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汎用2Dアニメーション作成ツール「SpriteStudio」最新バージョンの新機能とは【CEDEC 2018】

8月22日~24日にかけて、パシフィコ横浜でCESAによる大規模カンファレンス「CEDEC 2018」が開催されています。株式会社ウェブテクノロジの浅井維新氏と池田陽朗氏による「OPTPiX SpriteStudio Ver.6.2の基礎 ~ ワークショップ予習編」の聴講レポートをお届けします。

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汎用2Dアニメーション作成ツール「SpriteStudio」最新バージョンの新機能とは【CEDEC 2018】
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8月22日~24日にかけて、神奈川・パシフィコ横浜 会議センターでCESAによる開発者向け大規模カンファレンス「CEDEC 2018」が開催されています。株式会社ウェブテクノロジの浅井維新氏と池田陽朗氏による「OPTPiX SpriteStudio Ver.6.2の基礎 ~ ワークショップ予習編」の聴講レポートをお届けします。

◆OPTPiX SpriteStudioとは?


OPTPiX SpriteStudio(以下「SpriteStudio」)」は、Windows/Mac両対応の汎用2Dアニメーション作成ツール。「画像データであればアニメーションとして動かせる」のが魅力で、キャラクターのみならず、背景美術をアニメーションさせるなど、幅広い用途で使用されています。幅広い汎用性と優れた操作性の実現をモットーに、これまでに無償アップデートが何度も行われてきました。


当初は、動かしたい画像をパーツ単位で個別のレイヤーとして用意し、それぞれのパーツを拡大、回転などをさせることでアニメーションを作り出していましたが、ユーザーの要望に応える形で2017年秋の「Ver.6」でメッシュ・ボーン機能を実装。なびく髪やはためく布などといった、柔らかな雰囲気のアニメーションを作成できるようになりました。続く「Ver.6.1」では、メッシュの自動生成機能が実装されてさらに快適に。そして2018年夏には、最新バージョンとなる「Ver.6.2」が登場します。

「SpriteStudio」の概要を解説する浅井氏

◆SpriteStudio Ver.6.2の新機能とは


浅井氏による概略が終わると、池田氏による「メッシュ・ボーン機能」のおさらいと「Ver.6.2」の3つの新機能の紹介が行われました。

■メッシュ・ボーン機能の使い方
まず、アニメーションモードからセットアップモードに切り替えてメッシュパーツ化したいものを複製します。その状態でメッシュ編集ウィンドウを開けば、頂点が自動で生成されます。もちろんこの頂点の数や位置は、手動で任意に変更、調整できます。

編集を終えたらメッシュパーツをレイアウト上に配置し、その上に、画像を曲げたい位置で新たなボーンを増やしていきます。それも終えたらアニメーションモードに戻せばボーンが自動で適応され、イラストが曲がるようになっています。細かな調整ができる余地をきちんと担保しつつ、少ない手順で導入できるのが魅力です。

メッシュ・ボーン機能の解説をする池田氏

■「Ver.6.2」の新機能1:デフォーム機能
Ver.6.2」の新機能のひとつが「デフォーム機能」です。これまではパーツに頂点や分割点を与えてメッシュ化したものをボーンパーツで制御する仕組みでしたが、これからは頂点や分割点をレイアウトウィンドウ上で直接操作することができるようになります。たとえば、立方体にデフォーム機能で頂点を設定すれば、回転させたときに立体感を感じられる動かし方ができます。

髪はボーン、胸はデフォーム、手足は通常パーツなど、手法を使い分けるのがポイントです、と池田氏(写真左)
デフォームは背景美術とも相性がよく、回り込むようなカメラワークで建物の側面を見せることも(写真右)

■「Ver.6.2」の新機能2:背景登録機能
レイアウトウィンドウ上に、任意の画像を背景として登録できます。背景に登録された画像は選択や編集ができず、レンダリング時は出力されないので、作業のジャマにはならないのが魅力。具体的な活用例としては、
・キャラクターの原画を背景に表示しながらパーツを配置する
・ゲームのUIを前面に配置して、実装を想定したアニメを作成する
・キャラクターのモーションや絵コンテを背景に表示してガイドにする
などが挙げられました。

背景として作業中のデータの前面に仮のUIを表示(写真左)
連続したモーションの作成時はコンテを置けば作業効率が上がります(写真右)

■「Ver.6.2」の新機能3:旧データのコンバート機能
Ver.6」では再生環境の表示の最適化のかねあいから、一部のアトリビュートの非推奨化などが行われました。その影響で、「Ver.5」以前のデータを「Ver.6」以降で開くとエラーメッセージが表示され、手作業で設定を直す必要がありました。それがボタンひとつで表現や色味を変えることなく、最新データに変換できるようになるとのことです。

池田氏は「デフォーム機能による立体的な表現、背景登録機能による制作のさらなる効率化、旧データのコンバート機能。この3つが「Ver.6.2」の新機能になります。明日(8月23日)に開催される「ワークショップ演習編」では、これらの機能の使い方を、実際に手を動かしながら体験していただくセッションになっています。初めてご使用になる方を想定しておりますので、ぜひお気軽にご参加ください」と締めくくりました。


◆『アクションゲームツクールMV』に正式対応予定!


再び登壇した浅井氏は「SpriteStudio」の採用実績について紹介。コンシューマー向けのゲームソフトはもちろん、近年はモバイルゲームでの採用も大きく増加しているそうで、ロングランタイトルの一例として任天堂の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の名が挙げられました。

7月28日にSteamやPLAYISMなどで配信が始まったインディーゲームデベロッパーNIGOROによるアクションアドベンチャー『LA-MULANA2』も、2Dのアニメーションデータはすべて「SpriteStudio」であるとのこと。さらに本作は、同人作品を制作する個人に「SpriteStudio」を無償で提供する「SpriteStudio for Indie」の対象タイトルでもあり、4年以上にわたってコツコツと制作された作品がついに世に出たのだと喜びを語りました。

『LA-MULANA2』の2Dアニメーションはすべて「SpriteStudio」によるもの

また、現在Steamでアーリーアクセスが行われているプログラミング不要のツクールソフト『アクションゲームツクールMV』に「SpriteStudio」が対応しており、データをそのまま流用できるとのこと。とはいえ、この対応はウェブテクノロジ側としては寝耳に水で、「SpriteStudio」のランタイムが公開されているだけに、開発元のKADOKAWAが独力で対応させて事後報告してきたとのこと。これをきっかけとし、ウェブテクノロジ側からも『アクションゲームツクールMV』への正式対応を謳った「Ver.6.2.1」が秋頃を目途にリリースされる予定となっています。

個人の開発者向けに、最新バージョンのβテスター募集も始まっています(写真右)

(C)Web Technology Corp. All rights reserved.
《蚩尤》

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