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『エグリア』サントラ発売記念イベント開催!下村陽子氏、弘田佳孝氏らによる&ミニライブと追加コンテンツ第二弾の発表も

スマートフォン向けRPG『EGGLIA~赤い帽子の伝説~』のサウンドトラックの発売を記念し、音楽をテーマにした交流イベント「音楽の夕べ~EGGLIA Night~(リアナイト)」が東京・渋谷「Creators Cafe」で開催されました。

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【エグリア】サントラ発売記念イベント「リアナイト」開催
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スマートフォン向けRPG『EGGLIA~赤い帽子の伝説~』のサウンドトラックの発売を記念し、音楽をテーマにした交流イベント「音楽の夕べ~EGGLIA Night~(リアナイト)」が東京・渋谷「Creators Cafe」で開催されました。


開発元のブラウニーズは『エグリア』の配信前からさまざまなユーザー交流型のイベントを開催してきましたが、今回は音楽をテーマにしたイベントということで、本作の作曲を手がける下村陽子氏、弘田佳孝氏のトーク、そしてピアノ・谷岡久美氏、ヴァイオリン・伊藤友馬氏によるミニライブという充実したプログラムになりました。


今回のために用意されたオリジナルメニュー。

大人気だったポワソンテリーヌ。

今回のオリジナルメニューの目玉となったドラゴンコンガ。限定2食の提供でしたが、イベント開始前に完売に。
また、ソフトドリンクの「くあぞー」もイベント前に完売してしまい、その人気の高さをうかがわせます。

ちなみにくあぞーファンは多く、お手製のくあぞー羊毛フェルトを持参するファンも!
 図鑑の3Dパターンを観ながら1週間かけて作ったのだとか。愛を感じます。

物販コーナーでは12月13日発売の『エグリア』オリジナルサウンドトラックが先行発売されました。
先行発売イベントなのでもちろんサントラ目当てのファンが多く、物販エリアは開場早々大賑わいでした。

缶バッジの抽選箱にはスタッフの落書きが。ファンサービス旺盛なブラウニーズならではの粋な計らいです。

◆作曲家による『エグリア』楽曲裏話


イベントは3部構成で進行し、開発者&作曲家によるトークでイベントがスタートしました。

左からプランナーの宮川真理氏、総指揮・キャラクターデザインの亀岡慎一氏、MCの楪望氏。
まずはオリジナルメニューの監修などイベント開催に関する裏話を披露。

没になったメニュースパイスソテー&バターテリヤキもスクリーンにてお披露目。いつか食べてみたい!


そして本イベントのメインゲスト、『エグリア』の音楽担当の下村陽子氏、そして弘田佳孝氏が登壇。オリジナルドリンクで乾杯し、早速トークの本題に入ります。

下村陽子氏が音楽担当になった経緯について、亀岡氏は「古くからの付き合いで、『聖剣伝説レジェンド オブ マナ(聖剣伝説LOM)』や『聖剣伝説 ヒーローズ オブ マナ』で一緒に仕事をしました。『エグリア』のテイストはそれらに近かったのでお願いしました」と語ります。

下村氏は『エグリア』の音楽を担当するにあたり、まずは据え置きゲームとスマートフォン向けゲームの違いを考えたといいます。忙しい日々の中で据え置きゲームがなかなかできず、スマートフォンゲームで遊ぶ機会が多いという下村氏は自身のその経験を踏まえ、スマートフォンゲームの曲は音数を少なくし、激しさを控えめにしたと語ります。

「黙々とプレイするパズルゲームなどで激しい曲がかかるとしんどいなと思うので」と下村氏。「『聖剣伝説LOM』はオーケストラっぽいですが、『エグリア』はもっとシンプルで、「室内楽」とかで演奏できるものを目指しました」と語ります。確かに『エグリア』の音楽は落ち着きたい時に聴ける曲に仕上がっていますね。

音楽の発注は宮川氏も担当しており、チャボのテーマは何度聴いても耳障りにならないものが理想であったとのこと。チャボのテーマはニュートラルを目指したという下村氏は、「イメージに合っていてよかった」と一安心の様子でした。


一方の弘田氏と亀岡氏は直接関わることがあまりなかったものの、弘田氏が効果音で関わった『聖剣伝説3』で一緒に仕事をしていたのだとか。「初めて知った!」と亀岡氏。
弘田氏は『エグリア』の効果音を担当していましたが、楽曲が増えてしまったため下村氏の手が回らなくなり、途中から作曲にも参加したのだそうです。

効果音の発注をした宮川氏は、「だいたい一発OKでしたが、タオチンとテカテの咀嚼音だけは3回くらいリテイクしました」とのこと。当初はかなり生っぽかったとのことですが、その音もちょっと聞いてみたいですね。効果音の数は当初200を想定していましたが、追加や弘田氏からのアイデアを加えて250になったのだとか。「効果音はPCのソフトシーケンサーから作る場合もあるし、実際の音を録音して加工することもある」と弘田氏は話します。

お二人に楽曲を頼むにあたり、「大作っぽい雰囲気ではなく、昔のアニメっぽい雰囲気にしてほしいとお願いしました」と亀岡氏。馬飼野康二さんの『アンデルセン物語』のエンディングテーマや、虫プロ版の『ムーミン』を聴いてもらったのだとか。「昭和テイスト」を出すにあたりこだわった楽器はあるのか?という質問に対し、下村氏はあえて意識して入れた楽器はないと回答。弘田氏は先にあがっていた下村氏の楽曲を意識し、ちょっと違うイメージで仕上げたとのこと。シンセやエレキベースや民族楽器が入っているとのことなので、その違いを確かめてみてはいかがでしょうか。

そして第1部の最後に嬉しいサプライズ。下村氏、弘田氏それぞれのデモ楽曲が披露されました。
まずは弘田氏の「Welcome,sprit!」。精霊召喚の際に流れる楽曲ですが、デモ版はポップで、リズミカルな印象。「ちょっと明るすぎた」とのことでバージョン違いが採用されたのだそうです。

下村氏の楽曲は「Shamo’s Theme」のデモ版ですが、キャラクターのイメージに合わせるため、完成版はまったく違うものに作り替えたたのだとか。
シャモのイラストをみた下村氏は「斜に構えて気取ったキャラクター」と解釈し、スタイリッシュな楽曲にしあげたとのこと。聴いてみた感じは「怪盗」のキャラクターのテーマっぽい印象がありました。亀岡氏のリクエストは「ヘンな曲にしてほしい」とのことで、下村氏もかなり苦悩したそうです。紆余曲折を経て出来上がった曲に対し、「今は合っていると思います」と下村氏は太鼓判をおしました。

キャラクターのテーマソングを作り替える作業に対し、「イメージを切り替えるのは大変では?」と質問されると、「亀岡氏が違うと言うなら軌道修正をしなければならない。キャラクターを妄想し直します。いただいた絵と資料をもとに考える時間は必要ですね」と下村氏。妄想がうまくいけばパッと切り替えられるのだと語ります。

休憩の合間にファンからのサインに応える亀岡氏。ひとりひとりに丁寧に語りかけていました。

◆その場で耳コピ!豪華ミニライブ


第2部はピアノ・谷岡久美氏とヴァイオリン・伊藤友馬氏によるミニライブが披露されました。
演奏されたのは『エグリア』のメインテーマである「Legend of the Redcap」(作曲:下村氏)とグレムリン姉妹のよろず屋で流れる「Gremlin's Theme」(作曲:弘田氏)です。


演奏が始まると会場の空気は一変。今回だけのオリジナルアレンジが加えられたお馴染みの楽曲に会場のファンはしばし耳を傾けます。

谷岡氏は自身もゲームミュージックの作曲家であり、下村氏とはスクウェア・エニックス時代からの仲。一方の伊藤氏は実際に『エグリア』の楽曲を演奏しており、下村氏とは長い付き合いなのだとか。伊藤氏は中国の伝統楽器・二胡奏者でもあり、その腕は確かです。

弘田氏と谷岡氏はスクウェア・エニックスで顔を合わせてはいないものの、ソロになってから一緒に仕事をする機会があったとのこと。下村氏曰く、ゲームミュージックに携わる人のネットワークがあり、よく飲みにいくとのだそうです。「引きこもって作業していると言語障害になってしまいそうで(笑) 外に出る予定がないときは飲みの予定を入れるんです」と下村氏。同業者にしかわからない悩みなども、酒の席で語っているのかもしれませんね。


アレンジが加えられた自身の楽曲を聴き「素晴らしいです」と弘田氏も感動の様子でした。谷岡氏は自身も作曲をする立場から、「弘田さんの曲は地味に難しい。自分がやらないテクニックなので勉強になります」と語ります。下村氏は弘田氏の「Gremlin's Theme」が大好きらしく、「自分の曲よりも夢中になった」とのこと。


ここで演奏者のお二人から提案が。「せっかくの機会なのでもう一曲用意をしました」と谷岡氏。伊藤氏がリクエストした一曲を楽屋でサントラを聞きながら耳コピしたのだといいます。下村氏も第一部が終わって楽屋に戻ったら「もう一曲やっていいですか?」と聞かれてびっくりしたそうです。

というわけで急きょ決まった演奏楽曲はヒナワの森等で流れる「Green days」(作曲:下村氏)。ファンにはお馴染みの楽曲が即興とは思えぬクオリティで披露されました。谷岡氏の耳コピは下村氏いわく「バッチリ」であったとのこと。プロのミュージシャンによるサプライズで贅沢なひと時となりました。

◆無料ミニゲームと追加コンテンツ第2弾!


休憩の間の会場のファンとスタッフの交流も弾み、なごやかムードで始まった第3部。待望の『エグリア』新情報が発表されました。


サントラのリーフレットのデザインについて語る亀岡氏と宮川氏。追加コンテンツ第一弾では精霊を30体も追加しましたが、その中には『エグリア』開発スタッフをモチーフにしたものもあるとのこと。

また、スタッフ以外にも本日のMCの楪望氏はユズリハとして、下村氏はゲムリンとして、弘田氏はヒロタンとして登場しています。サウンドトラックのリーフレットにもスタッフをモチーフにした精霊があしらわれているとのことなので、気になる方は購入してチェックしてはいかがでしょうか。

ちなみに会場に集まったファンの方にはゲムリンとヒロタンの缶バッジがお土産として配られました。

さて、前回のエグフェスですごろくを実装したいと語っていた亀岡氏。開発を進めるうちに、「キャラクターひとりひとりに個性があるのでそこに焦点を当てたものにしたい」という話になったのだとか。そして今回発表されたのが、無料ミニゲーム「にげろ!アロエちゃん!」です。

「にげろ!アロエちゃん」のイメージイラスト。後ろで不敵な笑みを浮かべるジャズ―が気になります!

ミニゲームの主役・アロエちゃん。なにかと不運なキャラクターです



追ってくるバル族やパル族から逃げつつ、おたからをどれだけ集められるかを競うゲームになるとのこと。スコアはオンラインに登録され、日本中のユーザーと競うことができるのだそうです。
逃げ続けるためクリアは基本ありませんが、隠し要素としてクリアすることも可能なのだとか(ただしとても難しいとのこと)。配信は未定ですが、近いうちに実装されるそうなので、楽しみに待ちましょう。


そしてもう一つの新情報は有料拡張コンテンツ第二弾の発表です。第一弾となる『ゴブリンと太陽の雫編』が配信されて約2ヵ月弱での発表に会場は歓喜の声があがりました。
亀岡氏いわく、『スターウォーズ』の旧3部作のような構想があり、今回は”サードシーズン”となるそうです。追加コンテンツで『エグリア』の謎がすべて解けるとのことで、期待が高まります。

気になるボリュームに関して多くは語られませんでしたが、今回はエッグは増えず今までのマップが変化するとのこと。家具も精霊も第一弾と同じくらい追加されるそうです。こちらも配信日は未定となっていますので楽しみに待ちましょう。


本日の登壇者が全員集まって締めのトークでは、下村さんモチーフの精霊ゲムリンに対して「実装されているなんて聞いていない!」と物申す場面も。弘田氏も聞かされていなかったのだとか。伊藤氏と谷岡氏からも精霊化を期待する発言が飛び出したので、もしかしたら追加コンテンツ第二弾で実装されるかもしれませんね。

音楽を中心にしたトーク、ライブ、そして新情報も飛び出した盛り沢山のイベント、3時間があっという間でした。スタッフとファンの距離も近く、『エグリア』が持つ暖かさや優しさがイベントからもひしひしと伝わる内容でした。

今回のイベントで先行発売となった『エグリア』のオリジナルサウンドトラックは現在予約受付中。一般販売、iTune Store配信ともに12月13日発売で価格は2,500円(税込)となります。気になる方は予約をお忘れなく!
《みかめ》

ゲームと歴史 みかめ

ライター・イラストレーター・漫画家。 2011年よりゲームライターとして活動中。 2017年 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集ゼルダの伝説 ハイラル百科 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス 2020年 あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ 2021年 ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD 完全攻略本

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