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県とプログラミング言語が一体となって盛り上がる!島根県とRuby【オールゲームニッポン】

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県とプログラミング言語が一体となって盛り上がる!島根県とRuby【オールゲームニッポン】
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テレビゲームの世界は、新しいデバイスや技術の普及によって、その形は大きく進化している一方、楽しさを追い求める姿は変わりません。変わるものと、変わらないもの。過去と未来。そして我々が宿命的に背負う日本という存在。なかなか考える余裕のない現代ですが、少しだけ立ち止まって一緒に見つめてみませんか? 毎月1回、「安田善巳と平林久和のオールゲームニッポン」ゆるーくお届けします。

===== ===== =====

谷理央: 4月です。今月もよろしくお願いします。まず、ご挨拶とご紹介をさせてください。新年度になりまして、今月からインサイドの編集長が変わりました。今日、お連れしたのは新任の山崎浩司です。私は今まで複数のサイトの編集長を兼任していましたが、これからインサイドは山崎に任せることになりました。

山崎浩司(以下 山崎): よろしくお願いします。

安田善巳(以下 安田): そうですか、谷さん。今までありがとうございました。山崎さん、よろしくお願いします。

平林久和(以下 平林): 山崎さんは、以前はどのメディアにいらしたんですか?

山崎: メディアではなく、当社、株式会社イードの開発拠点、松江ブランチに所属しておりました。そうなんです。安田さんのご出身地、島根県松江市からやってきました。

安田: なんと! 島根県松江市から!

山崎: はい。松江ブランチでは人材マネジメントなどをやっていまして、赴任中に島根県が大好きになりました。もちろん島根県を舞台にした角川ゲームミステリー『ルートレター』も遊ばせてもらっています。ゲーム内の「神在庵」は店舗の外観から、「神代そば」をモデルにした店だとすぐにわかりました。

安田: それはありがたいですね。『ルートレター』は3月31日にDMM GAMESでWindows版の配信を開始しました。次回作の出演権をかけたコンテストもDMM.yellとコラボして開催しています。

松江城すぐそばにある神代そばをモデルにした神在庵。休日は行列ができる名店。

山崎: 安田さんを前にして言うのはおこがましいですが、島根県にいるときは「島根県民よりも島根に詳しい」と言われたこともありました。

安田: マジですか?

山崎: 休日にはよく旅行しましたし、松江市内の店もいろいろと探索しました。私が東京に戻る際、島根県の行政の方やIT企業の方たちがサプライズで壮行会を興雲閣でやってくれまして。とても思い出深い土地です。

安田: 興雲閣?

山崎: 明治時代につくった迎賓館を改築して2年前から一般公開している建造物です。

安田: なるほど、本当に詳しいですね。特に最近の出来事は、松江市生まれの僕よりも詳しんじゃないですか?

山崎: 松江城の城攻めを体験できるゲームを安田さんはご存知ですか?

安田: すみません。知らないです。

山崎: SHIROZEMEと書くのですが、参加者が戦国時代の兵士になって門を破ったり、石垣を登ったりするイベントが鷹の爪団とタイアップして開催されました。

安田: 松江市もおもしろいことをやっていますね。

山崎: 島根県、松江市ともにIT企業の誘致や育成にも力を入れていて、手厚く補助をしてくれます。私のように東京への出張が多い人には交通費の一部を負担する制度などもあります。最近はイプシロンソフトウェアのようなゲーム開発会社も島根県でも立ち上がってきています。

平林: たまたま京都で行われるインディーゲームのイベント「BitSummit」のことを調べていたのですが、出展企業の中にイプシロンソフトウェアがありました。

山崎: 島根大学でもIT教育が盛んで、ものづくり部Pim(ピム)のような人材が育ってきました。

平林: ものづくり部Pimですか?

山崎: Unityを使ってゲームを作ったり、ロボットを作っているサークルですね。かなりユニークなものを作るので地元ではかなり有名だと思います。

平林: どんなモノをつくるんですか?

山崎: 私が体験させてもらったのは、東京フレンドパークみたいなリアルアトラクションゲームで、うまくいくとうまい棒が勢いよく飛び出しくるというものでした(笑)。他にもVRのゲーム作っていたり、VRのPCを自作している学生もいましたね。

平林: その発想はすごい(笑)。聞いただけで若者がゲームづくりを楽しんでいる雰囲気が伝わってきますね。

画面に表示された動くバーを、床に設置されたセンサーの上でジャンプすると止める事ができる。このバーを指定された位置でタイミングよく止めると、うまい棒が飛び出すという仕組み。後述のスモウルビーを用いて作られている。

安田: 島根県のITといえばプログラミング言語Rubyがますます元気になっていますよね。確かRubyの開発者のまつもとゆきひろさんは、鳥取県で幼少期を過ごされて、今は島根県松江市にお住いかと。その関係で島根県は大々的にRubyをバックアップしていますね。

山崎: はい。松江ではRubyは本当に有名で、「IT関連の仕事をしている」と言うとほとんどの方が「Rubyですか?」とお尋ねになります。ITとはまったく関係のない、居酒屋でたまたま隣に座った人でもRubyのことを知っています。Rubyはいろいろな用途で進化してmruby(エムルビー)はゲーム開発に応用されていると聞きますし、最近は高校生以下の若者を対象とした「スモウルビー甲子園」というコンテストも実施されています。相撲のルビーではなくて、スモール(小さい)とルビーをかけ合わせて「スモウルビー」です。

平林: 「スモウルビー」って「スクラッチ(Scratch)」に似たビジュアルプログラミングツールですよね。スクラッチは私の長男も学校で履修しています。あれはプログラムの概念を学べる良いツールだと思います。

山崎: スモウルビーはスクラッチと完全互換を目指しているようです。現在、松江市立中学校では技術・家庭科の教材にもなっているんです。

安田: そうなんですね。松江市の中学校でスモウルビーを教えているんですね。僕の中学生時代からは想像もつかないなあ。

山崎: もう少しRubyの話をしてもいいですか?

平林: どうぞ。

山崎:Rubyはこの春にまた新しいタイプが発表されました。プログラム実行時に必要なメモリ消費量が少ないmruby/c(エムルビースラッシュシー)というものです。ウェアラブルコンピュータなどに組み込むことを想定しているそうです。

安田: 今の最新トレンドIoT系の端末に組み込むプログラムとして有望ですね。

平林: そうそう、今月はファインテックジャパンという専門技術展が東京ビッグサイトで開催されました。会場に行ってみたのですが、ウェアラブルやIoT、ゲームに応用できそうな技術がたくさんありましたね。

安田: どんな技術があったんですか?

平林: 一番わかりやすいのはNintendo SwitchのHD振動のような触感フィードバックでしょうか。たとえば、テーブルに置かれたパネルの上に手をかざすと、超音波の振動で柔らかいボールとか、手のひらに当たると破裂する泡とか、いろいろな触感が伝わる装置がありました。曲面ディスプレイやレーザーカッター、各種センサー類……。けっして世界初ではないけれども、こうした技術は日進月歩で、いつか大ブレイクする時を待っている感じがヒシヒシと伝わってきましたね。

山崎: 平林さんはどんな大ブレイクを予想していますか?

平林: 私はかなり昔にMacintosh用脳波測定システム「IBVA(イーバ)」を体験したときのインパクトが強くて、ゲームと脳波センサーが結びつくことをずっと期待してるんです。自分の脳波が目の前で映像化されると、もうそれだけでおもしろい。その脳波の変化を楽しむ、脳波で何かを操作する、脳波で音楽を奏でる、脳波で絵を書く……など。それこそ脳内ではいろいろな妄想が広がっています。

山崎: そんな新しいウェアラブル端末でmruby/cが使われるといいですね。

安田: そういえば、5月10日に僕と平林さんは東京サンドボックスというイベントで登壇します。僕はキーノートスピーチを仰せつかっています。


山崎: 取材に行きます!

安田: メインとなるのは、ゲーム産業のファイナンスに関するお話ですが、ぜひ取材にいらしてください。海外から日本のゲーム開発に興味がある投資家さんがお見えになるので、日本のゲーム産業の特徴を投資家からの目線に合わせて語ってみようかと思います。

平林: 私は「ゲーム会社投資のノウハウ:投資家が求めるものとは?」というテーマの座談会で登壇します。海外の投資家さん、日本のゲームのここを見て。そして日本のゲーム会社さん、海外の投資家にはここを見せて。そんなオールゲームニッポンの趣旨全開の話をします。

安田: 今回のオールゲームニッポンは島根県に詳しい編集長の降臨でいつもとは違う展開になりましたね。山崎さん、改めて今後もよろしくお願いします。

平林: よろしくお願いします。谷さん、今までおつきあいいただきありがとうございました。Game*Spark編集長としてますますのご活躍を!
《平林久和》

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