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【レポート】VRの“もどかしさ”や“行動制限による違和感”を逆手に取ったPSVR『星の欠片の物語、ひとかけら版』のデザインとは

ゲームビジネス VR

【レポート】VRの“もどかしさ”や“行動制限による違和感”を逆手に取ったPSVR『星の欠片の物語、ひとかけら版』のデザインとは
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自転車創業が開発中のPSVRソフト『星の欠片の物語、ひとかけら版』の体験会が、11月13日に開催された「デジゲー博2016」で実施されました。

『あの、素晴らしい  をもう一度』や『ロストカラーズ』などを手がけてきた同社の新作『星の欠片の物語、ひとかけら版』。ジャンルはVR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲームとなっており、VR空間内のヒロイン(CV:阿部里果)と協力しながら謎を解くという作品です。本作で面白いのはコンセプト部分で、「VRならではのもどかしさ」と「システム上の制限に対する違和感」をゲームデザインに落とし込み、設定やシナリオさえもVRの特性をもとに設計。その結果、以下のような物語が生まれました。


星の欠片に1人の少女が取り残されている。
砕けて力を失ってしまった星からは、脱出する事も他者から認識して 貰う事も出来ない。
しかし、その世界の座標軸が重なる1点にだけ、別の世界から「干渉する」事が出来る特異点が存在した。
その特異点に立っているプレイヤーは、手に入れた「他の世界を覗き見る事が出来る装置(VRシステム)」を被る事によって、平行世界に潜り込み、少女と互いを認識しあう事が出来た。
2人は力を合わせて謎を解き、星を元に戻して力を取り戻す事によって、脱出を目指す事になる。

星の欠片上にある特異点は「世界の座標軸が重なる1点だけ」となっていますが、これは「移動できない」ことに対する設定。そして「少女と互いを認識しあう」とあるとおり、認識しかできませんので、これは「何かに触れたり、こちらから声を発することはできない」ことに対する設定に。「別の世界から干渉」「他の世界を覗き見る」というメタ的な設定も没入感を高める要素になっており、これらの設定・行動制限は酔い防止にもなっています。




本編とは関係ありませんが、胸元のデザインがアレな感じになっており、ゲーム内ではかなり揺れるだけではなく、胸に当たり判定があるようで、ポーズによって胸が……

ではプレイヤーは何をすることが出来るのか。本作では「近距離:ヒロイン」「中距離:ギミック」「遠距離:他の星」という“複数の距離を意識的に見分けないと進めない状況”が用意されており、ヒロインに指示を出すことで様々なアクションを起こせるようになっています。今回の体験版では近距離と中距離のアクションが可能で、近距離ではヒロインを見つめたり(アイコンタクト)、頷いたりして彼女とコミュニケーションを取ることが出来ます。


中距離では、オブジェクトを目線で選択する「フォーカスロック」というアクションが行え、その状態でヒロインにアイコンタクトを送ると、そのオブジェクトを運んできてくれたり、レバーやスイッチの場合はプレイヤーの代わりに押してくれます。これらのアクションには自身の移動やコントローラーの操作は必要なく、自分の頭を動かすだけで行え、ヒロインとコミュニケーションを取りながら謎を解いていくことになります。






このように『星の欠片の物語、ひとかけら版』は、VRの没入感を活かしつつ、VRが持つ課題をゲームデザインに落とし込んだ作品に。発売はメディアスケープから2017年早春を予定しており、自転車創業がこれまで培ってきたノベルゲームのノウハウとVRゲームの融合という意味でも注目の作品です。


ノートパソコンの映像を直接撮影。音はありません。

■スタッフ
企画・設定・シナリオ・ゲームデザイン・レベルデザイン・スクリプト:かざみみかぜ、
開発:フォージビジョン
キャラクターデザイン:玉岡かがり
音楽:水野裕之
コンセプトアート:irohamu
キャラクターモデリング:ヒノイチ
オブジェクトモデリング:ばね@まじめもでら/銀獅/しえら
キャラクターモーション:ポンポコP/フレディ
声の出演:阿部里果(VIMS)
声優協力:アーツビジョン
パブリッシャー:メディアスケープ
著作:自転車創業
《栗本 浩大》

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