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【E3 2016】『CoD: Infinite Warfare』は現実で起こりえる未来描く―開発インタビュー

11月4日に発売されるシリーズ新作『Call of Duty: Infinite Warfare(コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア)』。米ロサンゼルスで開催されているE3会場にて、Infinity Wardでコミュニケーション・ディレクターを務めるEric Monacelli氏への合同インタビューが行われました。

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11月4日に発売されるシリーズ新作『Call of Duty: Infinite Warfare(コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア)』。米ロサンゼルスで開催されているE3会場にて、Infinity Wardでコミュニケーション・ディレクターを務めるEric Monacelli氏への合同インタビューが行われました。

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――今作はなぜSFを題材にしたのでしょうか。

Eric Monacelli氏(以下Monacelli): 設定上は未来ですが、あの世界は現状の技術がその時代ではどのような状況になっているかというのをリサーチしたものなのです。ですので、サイエンスフィクションというよりは、実際の研究の基づいた予測に近い発想です。「こうだったらいいな」という発想で生まれたものではありません。あの時代にはあれが現実になりえるのです。

――タイトルの『Infinite Warfare』とはどういう意味でつけられたのでしょうか。

Monacelli:人類の歴史を見ていくと戦争は変わらずに続いていっています。それが宇宙まで広がっているという、その意味で「Infinite(無限)」であるとしています。

――グラップリングワイヤーが新たなアクションとして追加されていますが、ゲーム中ではどのような使い方をするものなのでしょうか。また、マルチプレイでは使用できるのでしょうか。

Monacelli:現時点ではマルチプレイの話はできないので、シングルプレイでの使用についてだけ。これまでのコールオブデューティは、銃を構えて敵を狙うというものでした。当然こちらも何かの陰に隠れたりするのですが、今作のように無重力空間に浮いている状態では物陰に隠れることができないので、グラップリングワイヤーを活用して有利なポジションに移動するというものになっています。

――宇宙戦闘機が魅力的ですが、全体のプレイの中で乗っている割合というのはどれくらいになるのでしょう。

Monacelli:基本的には宇宙での体験がシームレスになるように作っています。シングルプレイではさまざまなミッションを選んで体験をしていく形で、「ジャッカル」と呼ばれる宇宙戦闘機をメインで使用するミッションもあれば、そうでないものもあります。こだわっているのは、シームレスに戦闘へと入っていけることです。全体の中でどれくらいかというのは特に意識はしていないですね。


――キャンペーンはミッション形式ではなくなるのでしょうか。

Monacelli:ミッションはリニア型のストーリーになっていますが、メインのストーリーが大まかにありつつサイドミッションもあるという形です。SIEのプレスカンファで見ていただいた映像がサイドミッションのものとなります。

――サイドミッションはスキップができるのでしょうか。

Monacelli:まだ調整中ですが、サイドミッションによってはやらなければならないものもあります。ストーリーに深みを与えるものと、ゲーム内で追加アイテムを手に入れるためのサイドミッションに分かれています。


――SIEのカンファレンスで上映されたトレーラーで格納庫に巨大ロボが見えたのですが、あれは乗れるのでしょうか。

Monacelli:C-6、C-8、C-12という大きさの違うロボットが何種類か登場するのですが、それがどのように物語にか関わってくるかはまだ細かくは話せません。でも、いろいろと考えてはいますよ。

――音が聞こえないはずの宇宙空間で銃撃音や爆音が聞こえていますが、これは何か意図があっての演出なのでしょうか。

Monacelli:現実的な部分は私たちも理解してます。まだフィクションの段階ではありますが、さまざまな実際の技術を研究し、主人公のヘルメット自体が音を疑似的に再現している、という設定を作っています。トレーラーでも宇宙に言った際に一瞬無音になるのですが、それはヘルメットが無音状態から疑似的な音を同調している間を表現しているのです。

――地上での銃撃戦ではプレイヤーキャラが持つ銃のマズルフラッシュが青白かったのですが、これは実弾ではなくレーザー兵器のようなものということですか?

Monacelli:ご覧になったスナイパー系の武器では、液体のようなものをアジャストしてレーザーを撃つことができます。また、ゲーム中にはさまざまな武器メーカーが登場し、それぞれの武器に特徴を持たせています。

――宇宙戦闘機「ジャッカル」の武器はバルカンとホーミングミサイル以外にはありますか。また、カスタム要素はありますか。

Monacelli:すでに公開している動画のジャッカルには、30mmと50mmのバルカン、フレアとホーミングミサイルが付いており、これらはスタンダードで装備されているものです。ミッションのいくつかでは、いろいろな資源を回収したり、敵の母船からパーツを取って自分の武器を作ることができます。コスメティックの部分もカスタムできるようにするかは考えています。


――つまりシングルプレイでは、ジャッカルにカスタマイズ要素があると。

Monacelli:そうです。

――ジャッカルが宇宙に行くときに途中から翼が変形していたようですが。

Monacelli:宇宙に飛び立つにあたって翼をたたんでいます。空力的なことをどこまで考えているのかは私にはわかりませんが、イメージを膨らませてそのような装備に設定しています。ジャッカルの支援爆撃もリストバンドから行うことができます。

――ジャッカルが支援攻撃を行うということは、AIが搭載されているということですか?

Monacelli:ジャッカルには基本的に副操縦士がいるのですが、トレーラーのものはロボットが操縦しています。主人公の場合はたまたまロボットがパートナーだっただけで、他では人間の副操縦士もいます。

――今作のロボットは自我をもって自律的に動くのでしょうか。

Monacelli:ロボットには性格設定があり、自分のチームに入りやすいようなミリタリーヒューマーや、周りの人間がわかるようなユーモアセンスであるような設定がされています。ジョークも言いますよ。

――宇宙空間での戦闘はどこまでも行けてしまうのでしょうか。

Monacelli:無限に作っているわけではないので、どこまでもいけるようにはなっていません。ただ、デブリや破壊された戦艦の残骸などへは近づけるようになっています。基本的には、ドッグファイトに集中できるようにその範囲を作りこんでいます。

――本日はありがとうございました。
《Game*Spark》
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