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【E3 2016】『人喰いの大鷲トリコ』序盤プレイレポ…少年とトリコの出会いから謎解きまで

発売日が10月25日に決定したPS4ソフト『人喰いの大鷲トリコ』。『ICO』や『ワンダと巨像』を手がけたゲームデザイナーの上田文人氏によるアクションアドベンチャーゲームとして注目されている本作ですが、「E3 2016」では本編序盤をプレイできるデモが出展されていました。本稿ではそのレポートをお届けします。

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【E3 2016】『人喰いの大鷲トリコ』序盤プレイレポ…少年とトリコの出会いから謎解きまで
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発売日が10月25日に決定したPS4ソフト『人喰いの大鷲トリコ』。『ICO』や『ワンダと巨像』を手がけたゲームデザイナーの上田文人氏によるアクションアドベンチャーゲームとして注目されている本作ですが、「E3 2016」では本編序盤をプレイできるデモが出展されていました。本稿ではそのレポートをお届けします。

※製品版とほぼ同じ内容ですのでネタバレが含まれます。

◆トリコの変貌に心ざわつく




ゲームは主人公の少年とトリコが出会うシーンからスタート。少年は最初気を失っており、見知らぬ場所で目を覚ますというシチュエーションです。



“ここはどこで、なぜここにいるのだろうか”という状況に戸惑う少年でしたが、周りを見渡すと、そこには大鷲トリコの姿が。トリコの体には拘束具の様な物が取り付けられており、鎖でつながれているだけではなく、体には槍の様な物が突き刺さっていました。



トリコの姿は非常に痛々しく、すぐに助けてあげたいという気持ちになります。そこでトリコに近づいてみると、目の色が様々な色に変化し、激しく威嚇。過去の映像やゲーム画面で“愛らしいトリコ”を沢山見ているだけに、その姿はとても不気味で、どことなく人工的で機械的。この変貌のインパクトは凄まじく、言葉にし難い気持ちになりました。

そう感じたのは、それだけトリコという仮想の動物がリアルに描かれており、その変貌に心がざわついたからでしょう。本作のテーマは「ゲームという仮想の世界に“実際に存在しているかのような魅力的なキャラクター”をつくり、それを表現する」というものですが、その意味を初めて理解しました。

◆少年とトリコの絆




そんな状況に戸惑いを隠せない少年と筆者でしたが、「ジャンプ」「つかまる」「登る」といったアクションを駆使し、なんとか1本目の槍を抜くことに成功。ですが、それに伴ってトリコの警戒心が上がってしまい、近づくことが出来なくなりました。



そこで辺りを見渡すと、謎の樽を発見。ためしにトリコの近くに投げてみると、匂いを嗅ぐような仕草を見せた後、パクっと食べてくれました。残りの樽も食べさせると、痛みが和らいだのか、徐々にトリコの警戒心が解けていき、残りの槍を抜くことに成功。ところが、抜いた瞬間の痛みに苦しみ、少年を吹き飛ばしてしまいます。



その衝撃で気を失ってしまった少年ですが、今度はトリコの方から近づいてきて、少年をやさしく起こします。その姿はとても愛らしく、少年とトリコの間に絆が生まれた瞬間でした。

◆謎解き開始




ここで少年とトリコを使ったゲームプレイがスタート。トリコの頭や体に乗って通常では上れない場所に行けるようになりました。なお、トリコに声を掛けることで任意の場所に誘導する事が可能なほか、トリコに乗ったまま声をかければ、そのまま移動することができます。

そうこうしていると、盾のような丸い円盤を発見。円盤は十字キーで装備することができ、アナログスティックで任意の方向に向けることができます。そこでトリコに向けてみると、なんと尻尾から雷の様な光線が放出。光線は円盤の方向に発射されるため、光線を誘導して壁などを破壊することができるようになりました。



破壊した壁の向こうはこれまでのギミックをおさらいする構成のステージになっており、そこを抜けたところでデモは終了しました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

映像やゲーム画面から大体の雰囲気は伝わってきますが、実際にプレイしてみたところ、まさしく上田文人氏のゲームであり、トリコの存在感の高さと、ギミックを解くアドベンチャー部分の面白さに驚かされました。

また、普段は愛らしいトリコが変貌したり、尻尾から雷のような光線が出るなど、ゲームプレイの中に様々な謎が散りばめられており、美しくも不気味な世界観に魅了。これは言葉で全てを語らない上田氏ならではのゲームデザインがなせる業で、我々が求めていたゲームがそこにありました。

『人喰いの大鷲トリコ』は10月25日発売予定で、通常版6,900円(税別)/初回限定版6,900円(税別)/ダウンロード版6,900円(税別)です。
《栗本 浩大》
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