MicrosoftやFacebookなど、各社がしのぎを削るAIアシスタント分野に、ついに期待の新人が登場だ。iPhoneに搭載されている「Siri」といえば、そのなかでも特に著名なものの1つだが、「Viv」の共同開発者であるダグ・キトラウス氏は、「Siri」の生みの親でもある。
同氏は、2010年に「Siri」がAppleに買収されたのち、2012年にはAppleを去った。その理由はさまざまあっただろうが、最も大きかったのはサービス設計に関する考え方の違いであろう。
Appleに買収される以前の「Siri」は、現在のようにWeb検索によって多くを解決するシステム設計ではなく、単独でさまざまなサービスと提携し、データの吸い上げやチケット購入、レストラン予約ができた。だが、買収によってこうした設計は白紙となり、現在に至る。
同氏はこの状況をさぞ、もどかしく思ったのだろう。「Viv」にはかつての「Siri」に搭載予定だったこうした仕組みが導入されている。発表会では「Viv」を使って、配車システム「Uber」を呼び出す実演が行われた。もちろん、この実演は成功し、ドライバーのプロフィールがしっかりとiPhone画面に表示されている。他にも、「Viv」への依頼と絡めた、送金アプリ「Venmo」との連携も披露された。サードパーティアプリとの連携は実にスムーズだった。
複雑な会話もお手の物だ。壇上で行われた、「ゴールデンゲートブリッジ周辺の明後日午後5時過ぎの気温は21度よりも暖かいか?」と問う質問には、はっきりと「いいえ」と答えた。「Viv」は自ら動的にプログラミングを行って、言語を解析するため、こうした複雑な質問にも迅速に対応する。これらの点は明らかに「Siri」を超えている。
以前から次世代AIとしてGoogleやFacebookにその存在が注目されていた「Viv」だが、今回のお披露目ではその実力の片鱗を見ることができた。具体的なリリース時期について明言はなかったものの、「Viv is coming soon to devices near you.(あなたの身近なデバイス向けに、近々やってくる)」と添えられており、近日中のリリースが予想される。
ダグ・キトラウス氏は、「Viv」がWi-FiやBluetoothのように、すぐに認知される存在になると述べたが、消費者として期待は高まるばかりだ。
Appleの「Siri」開発者が手がけた期待の新音声認識システム「Viv」が発表!
《Tsujimura@RBB TODAY》編集部おすすめの記事
モバイル・スマートフォン アクセスランキング
-
レイド続きで回復アイテムが少なくなってない?知っておくと得する補充術【ポケモンGO 秋田局】
-
『ウマ娘』のたづなさんって一体何者?「ウマ娘説」「トキノミノル説」の根拠となっているのは…
-
『原神』エウルアといつでも一緒! しかも“動いてる”!! 手軽で無料なライブ壁紙アプリ『N0va Desktop』をAndroidスマホに導入してみた
-
『ブルアカ』公式のリプ欄を埋め尽くす“顔芸少女”の正体とは?「アル社長」の隠れた努力といじらしさが、おっさんゲーマーの胸を打つのだ
-
『FGO』「あなたにとってママっぽいサーヴァントといえば?」結果発表―決め手は母性愛!【読者アンケート】
-
『ロマサガRS』今さら聞けない「七英雄」まとめ―生い立ちや背景、能力値、人気の秘密は?
-
「このすば」発のスマホアプリ『このファン』アニメ未登場の「アイリス」「セシリー」を含むフルボイス全19キャラを一挙公開!
-
コミュディ期間中にわざマシンを使えば限定技を覚えるのか、徹底検証!【ポケモンGO 秋田局】
-
「フィギュア」はどうやって作られる? トップメーカーに密着したら、進化し続ける“職人技”がスゴかった!【フィギュア作り】
-
鉱石病?感染者?主人公たちは誰と戦っているの?『アークナイツ』の奥深くも複雑な世界設定をわかりやすく整理してみよう