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『MGSV: TPP』プレイレポ ― 心に刺さるストーリーと意のままに潜入できる心地よさ

2015年9月2日に発売が迫った『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』。そのメディア向け体験会でのプレイレポート記事をお届けします。

ソニー PS4
『MGSV: TPP』プレイレポ ― 心に刺さるストーリーと意のままに潜入できる心地よさ
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2015年9月2日に発売がいよいよ迫った『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』。そのメディア向け体験会「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN BOOTCAMP 2015」が7月24日から26日まで開催されました。この体験会は、3日間朝から晩まで『MGSV: TPP』のPS4版をプレイし、時間の許す限り進めていくというものです。

ゲーム序盤のインプレッション記事はすでにお伝えをいたしましたが、今回はレポート記事をお届けいたします。


テーマは「報復」──シリーズ史上最もメンタル削るエピソードの数々




本作のテーマは「報復」。奪われた物を奪い返す、喪った仲間の敵を討つ、恨みを晴らす──様々な形で報復は行われ、連鎖し、次第に拍車がかかっていきます。その過程で拷問や激しい流血などの身体的に痛々しい表現も多々あり、思わず顔を歪めてしまう場面もありました。しかし、それ以上に印象的だったのは、心の痛みの描写でした。ぶつける先のない苦しみや信じるものが分からなくなる怖さ、間違ったことを当たり前のように正しいと信じ行動してしまう切なさ──そうした心に刺さる痛みを強く感じました。あるエピソードでは、敵対勢力の存在自体に驚き「彼らを敵にしなければいけないのか……」と、頭を抱えてしまうことも。また、物語が展開するムービーからプレイヤーが操作するシーンへの移行がシームレスで、さらに操作しながらも会話やアクションで物語が進むため、そこで語られるドラマに没頭することができました。



本作で語られる大事な要素の1つである「言語」に関しては、ストーリーの中だけではなくミッションにも反映されていました。作中、英語以外の複数の言語を使用した敵が登場しますが、彼らの無線はその言語の通訳者をサイドオプスで仲間にしないと理解することができません。こうしたこだわりは、『MGSV』の世界で多様な民族が生きていて、それぞれに生活があることが感じられます。シリーズで一貫していた戦争のリアリティが物語面で深化しただけでなく、ゲーム内にあまねくキャラクターたちもリアルさを壊さないよう丁寧に作られているのです。


自由な潜入、自由な脱出──映画の最終決戦のような体験を




「自由潜入」は、本作の根幹となる要素です。その醍醐味は、装備品や行動を共にするバディ、潜入場所、時間──など、すべてをカスタマイズでき、自分らしい、自分がやりたい潜入が実現できること。装備を整え、仲間と共にヘリで戦地へ向かうスネークの姿は、さながらハリウッド映画の最終決戦に挑む主人公のような様子で、どんな小さなミッションでも毎回「さぁ、行くぞ!」と、テンションが上がりました。



本作では、見通しの良い空港、高低差のある崖に隣接した集落、視界の悪い手付かずのジャングル、警備兵がたくさんいる豪華なお屋敷──など、趣きの異なる潜入エリアがオープンワールド上に数多く用意されています。どこの場所にヘリを向かわせるのか、そこからどうやって目的地に向かうのかといった移動の自由が与えられているので、車の運転が苦手な筆者は、小回りのきくD-Horseで風を切りながら荒野を疾走するのが最高に気持ち良かったです。面白いものとしてはダンボールを被ると他のエリアに配送してもらえるダンボール配送システムもあり、バディを同行させない単独潜入時には活躍しそうな雰囲気でした。



フィールドには、潜入ポイントが複数存在します。もちろんそれらを利用するのも良いですが、全く無視して正面突破するのも自由。過去シリーズでは定められたルートがあり、いかに上手に突破するかという実働部隊の楽しみが中心でしたが、本作では目的を達成するための効率的な作戦を考える参謀のような感覚も堪能できます。机上で作戦を組み立て、実際に上手く思惑通りに事が運びミッションをクリアした瞬間は、大きなガッツポーズではなく微かにニヤリと笑みを浮かべてしまうような、これまで感じたことがない静かな達成感を得ることができました。



また、今回の潜入は中に入るだけでなく、そこからの脱出も含まれています。ミッションは達成後、自力でエリアからの脱出が求められるので、無事に入ったのはいいけれど周りが敵兵だらけで出るのに苦労することもありました。まさに「行きはよいよい 帰りは怖い」状態で、最速クリアを目指してプレイしていた筆者は目的を達成したら一刻も早く最短距離で脱出を目論んでおり、頻繁にD-Horseで弾丸の雨あられを浴びながら突っ走っていました。しかし、目的地へ行くまでに帰路もクリアにしておくなど、もっとスマートに脱出する方法はいくらでもあると思います。



潜入の際、筆者が重宝したのが「窓」でした。本作では窓を割って室内に潜入が可能です。例えば要人や人質を救出する場合、彼らが囚われている建物の入り口は警備が厳重というケースがあります。その際、裏口に窓があれば、そこから潜入し対象を回収、屋外まで運んでフルトンやD-Horseの背に乗せ離脱すれば、ミッションクリアとなります。敵を巻くのにも便利なので、慎重に歩くのが苦手なプレイヤーや撃ち合いが苦手なプレイヤーは、窓を探すのも突破口になると感じました。このように窓ひとつ取っても、潜入から脱出までのバリエーションが圧倒的に増えています。


リアルタイムに変化する戦況に合わせ、支援ヘリとバディを活用しよう




昼夜の変化などに伴い敵の警備状況も変化し、ミッションが長時間に及ぶと物資が足りなくなることもあります。筆者のように麻酔銃の無駄撃ちばかりしていると、弾切れを起こしてしまうこともあるでしょう。そんなとき本作では、作戦エリアの内外を問わず、いつでもマザーベースから弾薬などを補給したり、バディを変更することができます。武器も持ってきてもらえるので、例えば急に装甲車と戦わなくてはならなくなった場合、ミサイルを補給してもらうことも可能です。当初はスマートに潜入するつもりでも、敵に発見されるなどして戦況が変われば、必要な武装も変わってきます。常にリアルタイムで作戦を考え、装備品を最適なものにアップデートし、作戦を柔軟に変更することができるのは、「武器は現地調達」の時代には味わえなかった新しい楽しみ方となっています。裏を返せば、これは適宜最適な作戦を考えないといけないほど潜入先の変化が激しく、ミッション達成方法が星の数ほど存在することの表れです。



バディについては、それぞれに特徴が明確でした。移動に特化したD-Horse、敵やアイテム発見など探索能力に長けたDD、援護射撃を行ってくれるクワイエット、搭乗も可能な二足歩行兵器D-Walker。彼らを上手に使い分けることも、ミッションを円滑に進めるためには必要なことです。具体的な活用例を挙げると、機密書類回収のミッションを行う場合、目的地まで少し距離があるのでD-Horseで近くまで移動し、到着後DDと共に潜入し目的のアイテムを奪取、脱出時にはクワイエットに敵を掃討してもらう──といったミッションの進行に合わせて随時入れ替えることができます。効率性重視でプレイしていた筆者は、小さめの村であればクワイエットと共に麻酔銃を連発し敵を一気に制圧、フルトンで兵士からトラック、コンテナまで跡形もなくまとめて回収──という手段をとることもありました。バディの手を借りることでミッションが円滑に進むだけでなく、敵と激しい銃撃戦を繰り広げて疲れてしまった時にDDを撫でて癒やされるという効果も……無きにしもあらずです。バディには行動を共にするほど親密度が上がり、高度な連携が可能になります。どのバディと組んで戦場を巡るのか。親密度によって変化する作戦。プレイヤー一人ひとり、進行具合によっても取るべき潜入・脱出の方法は変わってきます。


『MGS PW』を深化させた、「マザーベース」システム




「マザーベース」に関しては、『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』がベースとなっており、フルトンで回収した兵士や集めた資材などを使って拡張していきます。兵士たちは研究開発班・拠点開発・医療班・諜報班・支援班・警備班・傭兵として各地に派遣することができる戦闘班──といった役割に割り当て、強力な武器開発や支援の充実化などを計ることができます。



本作では敵兵士がプレイヤーの行動パターンに影響して装備を変えるようになっており、例えば麻酔銃を多用すると敵兵士がヘルメットを装備するようになります。そこで戦闘班をヘルメット保管庫破壊の「派遣ミッション」に送り出すと、敵の追加装備の供給が止まります。戦争は戦場だけにあらず、互いの基地や輸送状況により最前線に影響を与えるのも、戦争のリアリティを追求した結果でしょう。派遣ミッションはトラックや装甲車など特定の車輛が必要になる場合もあるので、フィールドから回収する必要があり、車輛探しに東奔西走することも。そうならないように、早めにフルトンを強化して車輛を回収できるようにしておくと時間短縮になるかと思います。



「マザーベース」は自分で歩くことができ、すれ違った兵士に敬礼されたときはすっかりボス気分に浸ってほくそ笑んでしまいます。彼らはCQCを仕掛けると「ありがとうございます!」と気持ちの良い言葉を交わしてくれたり、ストーリーの進行に応じてコメントも変わるので、コミュニケーションが楽しくて、つい様子を見に帰ってあげたくなること請け合いです。また、シャワー設備もあり、身体に付いた血を洗い流すことができます。血まみれになった姿は激しい戦闘をくぐり抜けたベテラン傭兵といった風貌で格好良くはありますが、汚れたままだと体力の回復速度にも影響があるので、大事なミッションの前は一度帰還して万全の状態で挑むことをオススメします。


「リフレックス・モード」と「チキンキャップ」をうまく使おう!




難易度は過去作品のように選択することはできません。その代わり、敵に発見された瞬間に映像がスローになる「リフレックス・モード」や3回まで発見自体を回避できる「チキンキャップ」があります。(どちらもオフにすることができますので、上級者は使用しないでのプレイも可能です。)「チキンキャップ」は、敵に発見されると尾っぽの毛が1本抜けてしまう代わりに敵がコミカルな動きでスネークを見なかったことにしてくれるので、その隙をついてCQCを叩き込んでやりましょう。ただこのキャップはムービーシーンも被ったままなので、シリアスなシーンを一気に可愛らしい雰囲気にしてしまう諸刃の剣でもあるので要注意。「チキンキャップ」を使用すればシリーズ経験が少ない人やアクションに苦戦してしまう人でもプレイしやすいと思います。



重厚なストーリーや圧倒的な世界観はもちろんですが、ちょっとした遊びの要素も本作の見所。ダンボールからばーんと飛び出して銃を撃ったり、トイレのドアを勢い良く開け敵を気絶させてみたり、ポスターを剥がしたり、カセットテープの音楽を集めたり……。隅々まで体験はできませんでしたが、ふっと息を抜ける瞬間でもあり大事な要素だと感じました。




以上、が筆者のインプレッションになります。メインミッションだけではなく、サイドオプスも時間の許す限り積極的にプレイしましたが、そのボリュームの多さに圧倒されました。加えて、前線基地(FOB)でプレーヤー同士の報復の連鎖が生まれるオンライン要素もあるので、まだまだ遊び足りないという気持ちでいっぱいです。

心に刺さる生き様を描いた物語、毎回がドラマになる自由潜入、仲間と共に築いていくマザーベース──すべてが苦しく、すべてが爽快で、すべてがプレイヤーの心に届く『MGSV: TPP』に触れられる日は、もう目の前です。


記事提供元: Game*Spark
《まいたこ》

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