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【オトナの乙女ゲーム道】第10回:タロットがもたらす狂気に立ち向かう『POSSESSION MAGENTA』

ソニー PSV

【オトナの乙女ゲーム道】第10回:タロットがもたらす狂気に立ち向かう『POSSESSION MAGENTA』
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インサイドをご覧の皆様、こんにちは。独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす「オトナの乙女ゲーム道」第10回では、PS Vitaソフト『POSSESSION MAGENTA』についてお話ししたいと思います。よろしくお付き合いください。



◆人気タッグがおくるミステリー×乙女ゲーム


『POSSESSION MAGENTA』は、人気乙女ゲーム『アルカナファミリア』などで知られるHuneXとCOMFORTが手掛けた最新作。原画・キャラクターデザインは人気イラストレーター・さらちよみさんが担当しています。



本作は、主人公・美原鈴ちゃんの通う私立暁臨海高等学校・通称アカリンで、1人の生徒が行方不明になるところから物語がスタート。突然、別人のように暴れだしたという彼は翌日、まるでタロットカードの「愚者」を思わせる姿で死んでいました。



そして鈴ちゃんの親友から始まり、学校の先輩や幼馴染など身近な人たちも次々と狂暴化。鈴ちゃんは不思議なタロットカードを使い、彼らを救いながら事件に立ち向かいます。ミステリーかと思いきや意外とファンタジーな展開もあり、真相が気になって一気に進めてしまうタイプですね。ちょこちょこ予想を立てながら読み進めてましたが、見事に裏切られました!




舞台は現代のお台場周辺で、多少名前は違うもののモデルは実際の施設。私自身、この辺りは何度か訪れていますが、背景を見た瞬間に「ここだ!!」と、どこから見た風景なのかすぐに分かったくらい忠実に再現されています。登場人物達が立ち寄った場所を後から回ってみるのも面白いかもしれませんよ。

◆システムはバッチリ!画面デザインもスタイリッシュ






構成は共通のメインストーリーに個別イベントを挟みながら進み、その途中にある選択肢によって各キャラクターの好感度が変動。その結果によりルートが分岐するという形式です。


このほか好感度の高さだけでなく、きちんと事件を解決できたか、解決に必要な手段を得ていたか、なども重要なフラグ。いわゆるバッドエンドも用意されていますが、これがなかなか救いようがなく、なかなかにエグくて私個人としては非常に好みでした。真相解明エンドは、展開の想定外ぶりに「?!?!」となりつつも必見です。


途中で視点が攻略キャラクターなどに変わり、キャラクターの顔アップや立ち姿もシーンに合わせてよく動くので、彼らがどんな風に行動しているのかがとても分かりやすく表現されていたのが良かったと思います。どの選択肢を選ぶかでキャラクターの「嬉しい!」「悲しい…」といったボイスも聞けたりするのも面白かったですね。


システム面に関しては、文句の付けどころがありません。スキップやオート、クイックセーブ&ロードなどもバッチリですし、選択肢スキップ&バックがすごく便利でさくさく進みました。



また、全力で素晴らしいと称賛せずにいられないのは画面デザイン!!見やすく、かつインパクトのある配色、シンプルだけど目を惹くクールなワンポイントも素敵でしたし、現在位置がどこなのか、流れているBGMのタイトルが何なのかを違和感なく自然と溶け込ませていて、こんなにカッコイイ画面見たことない!!ってぐらい感動しました。ここはもう、声を大にして言っておきたい部分です。




このほか、ウサギのようなネコのような「ウサネコ」の収集も楽しみの1つ。どこかで見たことあるようなものから、ちょっと面白いものまで色々なウサネコがいるので、ストーリーのついでにあちこち探してみましょう!

◆同居人、幼馴染、先輩――6人の攻略キャラクター


それでは、魅力的な攻略キャラクターに迫っていきましょう。主人公は学校トップの成績を誇り、誰に対しても心優しく接するスーパー美少女の美原鈴ちゃん(名前呼びはなし)。年相応に明るく素直な面もあり、家族も含め周囲から愛されているなあというのを感じずにはいられませんでした。責任感も強く、事件を解決しようとひたむきに頑張る鈴ちゃんは応援したくなりますね。


さて、そんな鈴ちゃんを取り巻くのは6人の攻略キャラクターと親友。彼らが過去のトラウマをきっかけに狂暴化=「ポゼる」という状態になると、普段とは全く違う狂った一面が見れるのもポイントです。その豹変っぷりは凄まじく、おまけにトラウマを周囲に引きずり出されるわけですから、正直「これ新たなトラウマになるんじゃ…」と心配になるレベル。ただ、その演技はとっても素晴らしいものになってたので狂気好きの方は絶対、絶対聞いてほしいです!!ものすごくオススメします!!


ちなみに公式サイトでは主人公達が趣味や好きな食べ物など、さまざまな質問に答えています。よりキャラクターを掘り下げられるので、ぜひチェックしてみてください。

■音成奏(CV:前野智昭)




奏は幼い頃に美原家に引き取られ、鈴ちゃんとは兄妹のように育ってきました。すぐ鈴ちゃんを妹扱いするので、鈴ちゃんはそれが面白くありません。SNSを使いこなし、明るく友達も多く、何だかんだ成績優秀と誰もが羨むような人気者の奏。音楽も好きで、いつもヘッドフォンを身に着けているのが特徴ですね。


そんな一方、飄々とした掴みどころのない雰囲気も併せ持ち、決して自分の内面には踏み込ませません。そのため最初は謎の行動も見られ、事件の犯人として疑われてしまう場面も。一見、お気楽そうな言動が目立ちますが、その実、鈴ちゃんや美原の両親、友人たちを大切に思う真っ直ぐな心の持ち主で、とても色々なことを考えています。奏の本音が垣間見えるシーンは、グッとくるものがありますね。ストーリー終盤はとくに見応えがありました。


個人的には、ここのところ低音、クール、大人っぽいキャラばかり目にしていた前野さんが「キャピキャピ☆」みたいな擬音の似合う男子高校生を演じられててすごくびっくりしました。ちょっと気だるげな、幼さの残るトーンですごく印象に残ります。前野さんが好きな方は1度ボイスを聞いてください!

■静間草太(CV:斉藤壮馬)




草太は鈴ちゃん、奏の幼馴染。2人のことがとても大切なのに、なかなか態度に出せない天邪鬼でもあります。彼も奏に負けず劣らず一途な気持ちを抱いているものの素直になれないので、ニヤニヤしながら見守る感じでした。



ゲーム好きで徹夜が多く、朝起きられないので可愛い幼馴染が迎えに来るなんてどんだけ勝ち組だよと思わずにはいられませんでしたが、草太自身は自分に何もないと自虐的な感情を抱いています。そんな彼が唯一諦めきれないのが、鈴ちゃんへの気持ち。元々の想いが大きい分、わずかなすれ違いが後に大きな亀裂へと発展してしまいますが、草太の思いの深さを知ることができました。




個人的な見どころは、事件に対して「中二病」的な視点で語りだす草太でしょうか。ツッコミを受けて恥ずかしがっている草太を見ていると、こっちまで右手が疼いて秘められし真の力が解放されそうになりました。いや、こんなことゲームでは言いませんけど。でも、意外とそのセンスが事件の真実にとても近かったので、軽く流さずきちんと受け止めてあげてください!

■橙山光介(CV:増田俊樹)




イギリスからの帰国子女である光介くんは、過剰ともいえるほどのフェミニスト。女性と見れば口説かずにはいられず、ホッペにチューくらいは当然で、周囲から「エロメガネ」などと呼ばれますが本人は全く気にしていません。感情が高ぶると謎の英単語も飛び出し、鈴ちゃんをプリンセス呼びするなど突飛な印象が目立ちますが、普段は冷静な判断力と鋭い着眼点を持ち、事件の解決には欠かせない人物です。


そんな女性大好きな光介くんにも、愛や恋を信じられなくなる辛い過去が。そのため本当の意味で誰かを好きになること、愛することができるのかと恋愛に対して深く悩んでいました。そんな中、彼は自身の心の傷に付け入られてしまいますが、鈴ちゃんという心の底から好きになった相手に出会えるわけですから、悪い事ばかりではなかったという感じでしょうか。


だいたい皆甘いですが、光介くんはとことん一途に甘やかしてくれそうな気がしました。でもちょっとキザな言い回しが鼻につくので、格好良いなと同じくらい腹が立ちます。簡単には鈴ちゃんを嫁にやりやくねえ!というのが正直な感想ですね。

■青葉大河(CV:石川界人)




大河先輩はアカリンの生徒会会長。ミリタリーマニアで軍帽をかぶり、光介くんも所属する生徒会のメンバーはまるで軍隊のような扱われ方ですが、生徒を想う気持ちは人一倍。真っ直ぐで芯が強く、さまざまな危険からも守ってくれようとする頼りがいのある先輩です。


一方、好きな子に対してつい意地を張ったり、憎まれ口を叩いてしまったりと「小学生かよ!!」とツッコミせずにはいられない面も。そもそも物凄く照れ屋なので、鈴ちゃんに対して面と向かって「可愛い」ともなかなか言えません。バイクやゲームに夢中になるなど、ちょっと「男の子」なところも魅力かもしれませんね。


そんな今の大河先輩からは想像もつかない、真逆ともいえる過去があります。もう昔の自分じゃない、過去は過去、今は変わったはずだと、そう思っていたのは自分だけだったのかもしれない…。ある人物との出会いで、そんな無力感に襲われてしまう大河先輩。でも、それを乗り越えた大河先輩は、より強い心と、ちょっと素直に鈴ちゃんを可愛がるようになれたかなと思いました。

■蘇明杰(CV:小野友樹)




蘇明杰(スウミンジェ)、蘇先輩は中国からの留学生。おまけにめちゃくちゃお金持ちで、身長も高いし目元の二つぼくろが色っぽい。外見もずるいです。


とはいえ、鈴ちゃんに対してはほぼ第一声が「俺の女になれ」ですからね。思わず「は??」って、お前何言っちゃってるのって顔で呟いてしまいました。それくらい俺様で強引、財力で何でも自分の思い通りにしようとしますが、その辺りも彼にとっては精一杯、かつ最高の愛情表現なんだなって分かってからはしっくりくるようになりました。


家族からの愛に触れられないまま育ち、お金だけを与えられてきた蘇先輩。そのため、お金に一切振り回されない鈴ちゃんの存在に惹かれつつも、心を大きく乱されます。事件そのものは彼にとって許せない出来事となったでしょうが、鈴ちゃんだけでなく優一郎くんをはじめ、友人と呼べる存在に出会えたのはお金とは違う財産になったと思います。



そして、常に蘇先輩に付き従う付き人・望月恭弥さん(CV:江口拓也)。蘇先輩に心から尽くし、どんな難題も軽く請け負う超人で、攻略キャラクターにもなりえたんじゃないかと思うくらいのイケメンなので蘇先輩の攻略ついでにじっくり見ておいてください。

■桃井優一郎(CV:岡本信彦)



優一郎くんは鈴ちゃんの一つ下になる後輩で、桃井、桃(タオ)、ピーチなど色々な呼ばれ方をしてますね。母子家庭で、小さな弟たち4人の面倒を見るお兄ちゃんでもあります。家計を助けるため数々のバイトをこなし、学校も数学の奨学生として通うなど、苦労の多い子です。


でも普段はそんな雰囲気を全く見せず、かみ合うような、かみ合わないような会話などのマイペースぶりが目立ちます。ちょっと危なっかしいところが放っておけないタイプですね。大抵お腹を空かせているので食べ物に関するイベントも多く、微笑ましいシーンが多くありました。そのくせ無意識に鈴ちゃんをドキッとさせるような言葉や態度をさらっとやってのける、恋のライバルたちにとっては油断ならない伏兵といえるでしょう。


母親や弟のため、我慢を我慢とも思わず過ごしてきた優一郎くん。そんな彼も、あるきっかけでポゼってしまいます。全ての本音ではないでしょうが、その叫びがあまりにも悲痛で、何とかしてあげたいなって思わされました。この子はもっと自分の幸せを願っていいはず!!



そして、鈴ちゃんの親友である祭綾女(CV:洲崎綾)、アヤメちゃん。鈴ちゃんをハニーと呼び、周囲の男友達に「ハニーはあたしの!」と容赦なく噛みつくアグレッシブな子です。そんな彼女にも、それだけ鈴ちゃんのことを大切に思う理由がきちんとあちます。ルートによっては彼女との結末も描かれるので、女の子の友情が好きな方にはおすすめです。このほか、謎のイケメンの姿も…!個人としてはすごく好みな人だったので、ぜひプレイして正体を確かめてほしいです!
《近藤智子》

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