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【台北ゲームショウ2015】アジアで急成長するプレイステーションビジネス SCEJA・織田氏とSCE台湾・江口氏に聞く

インタビューをお届けします。

ゲーム Nintendo Switch
【台北ゲームショウ2015】アジアで急成長するプレイステーションビジネス SCEJA・織田氏とSCE台湾・江口氏に聞く
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8年連続で台北ゲームショウに出展し、今年も最大規模のブースを構えたソニー・コンピュータエンタテインメント。

多数のゲームを揃え「最強遊園地」というコンセプトを掲げるSCEの狙いについて、アジア市場を担当するソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア デュプティプレジデントの織田博之氏と、台湾の現地法人であるソニー・コンピュータエンタテインメント台湾の総経理(社長)の江口達雄氏にお話を伺いました。

―――「最強遊園地」というコンセプトを掲げられていましたが、今回のショウのテーマを聞かせて下さい

江口: SCEでは、2005年から8年連続して台北ゲームショウに出展し、年々規模を拡大してきました。今年も昨年とくらべて1.5倍のサイズの大規模なブースとなりました。「遊園地」と名付けたのは、100台以上の試遊台を用意して、発売前のゲームをたっぷり楽しんで頂ける場、という事からです。また、ステージイベントも充実して、ユーザーさんとのコミュニケーションに力を入れています。その意味でも遊園地なのかなと思っています。

―――ブースの開幕式で、いつもスーツできっちりした織田さんが『The Order: 1866』のコスプレで登場したのは驚きました(笑)

織田: 実はコスプレは初体験でした(笑)。いつもだったらそういう形にはならないと思ったのですが、今回のゲームショウには日本からも沢山の豪華ゲストの方にお集まりいただいています。そこで主催者として何ができるか・・・と考えて自分から提案したんです。

江口: まさか織田の口からそんな提案が出るとは思わず、自分は反対したくらいです(笑)。

織田: いつものようにビジネスの観点は大事ですが、自分たちも楽しんでやっているというのを見せたいなとチャレンジしたのですが、思ったより反応が大きかったですね(笑)。

ブースの開幕式で『The Order: 1866』の衣装に身を包んだ二人


―――『The Order: 1866』を選んだのは力が入っているタイトルということもあるのでしょうか?

織田: SCE Worldwide Studiosのタイトルとしては『The Order: 1866』と『Bloodborne』があり、どちらも非常に反応が良いです。でも『Bloodborne』のコスプレだと顔が見えない・・・ということで『The Order: 1866』を選びました(笑)。

江口: ちなみに私のコスプレは料理人が出てきたのかと思われた人もいるみたいですが、れっきとしたゲームに登場する武器発明家のニコラスさんです。

―――台湾やアジアのビジネスはどのようになってきているのでしょうか?

織田: アジアでは言語ローカライズに力を入れていて、数年前から中国語へのローカライズを行うようになりました。ローカライズするとアジアでのビジネスがグンと伸びるというのがパブリッシャーさんの間でも認識が広まってまして、その数も増えてきました。

また、台湾も含めて、ユーザーさんの熱さ、パッションを感じる場面が多く、ゲームクリエイターとしてもそうした熱に触れると刺激的で、是非ゲームを出したいという気持ちにもなるようです。実はゲームショウのステージは通常であれば通路側に向いているのですが、今回は中に持ってきました。ちょっと通路では捌けないくらいのユーザーさんが集まってくれるんです。

江口: 東京ゲームショウなどもステージは通路側ですので、かなり異例のことです。今年は特に銀河系軍団とも言うべき豪華クリエイタの皆さんにお越しいただけるということで、確実に台湾のゲーマーを熱狂させられるだろうということでそうなりました。ステージ前には650人くらいを収容できる想定だったのですが、いきなり初日から1000名を超えるユーザーさんが集まるステージもありましたね。



―――市場の成長を何か数字で教えていただければ嬉しいのですが

江口: 具体的な数字はなかなか申し上げにくいのですが、台湾にある繁体字へのローカライズセンターの人員は3年間で3倍になりました。いまは約30名の体制でローカライズにあたっています。ローカライズすると売れるというのが分かってきましたのでパブリッシャーさんも積極的になってきました。

―――PS4の台湾での手応えを教えてください

江口: 一昨年の12月にPS4を発売しました。日本より早く出せて、ユーザーさんの盛り上がりを作る事が出来ました。発売記念イベントには台北で200人、台中で100人、高雄で100人が行列を作ってくれました。第一号ユーザーは7日間野宿してくれたそうで、本当に熱を感じました。そこからあっという間でしたが期待を超える立ち上がりでした。

―――上手く行った理由をどのように捉えていますか?

台湾はスマホの普及率が高く、ネットネイティブな人たちが多いんです。そういう人たちが、シェアプレイなどの新しい楽しみ方に価値を見出してくれた結果ではないかと考えています。

―――台湾の現地デベロッパーとの関係はいかがでしょうか?

江口: 台湾のデベロッパーサポートはアジアの中でも早い段階から力を入れてきました。これまでに10社程度にライセンスを行っています。現在のところはダウンロードタイトルが殆どで、ディスク版が出たのは1作品だけです。PlayStation Awardで特別賞を取ったこともあるレイアーク(Rayark)さんの音楽ゲーム『サイタス』などが代表例です。彼らは最初はインディーでしたが、もはやインディーと呼べないデベロッパーに成長しました。PS Vita向けの彼らの新作『ディーモ』(Deemo)も会場に展示されていますよ。

―――台湾やアジアでのゲームの嗜好は日本と近いものがあるのですか?

江口: 台湾のユーザーは確かに日本のゲームが大好きですね。日本のRPGやアクションゲームの人気が高いです。でも良作であれば海外メーカーのFPSや格闘ゲームなんかも好まれます。PS4の立ち上げ時は欧米メーカーの作品が牽引しましたが、これからは日本のタイトルも増えてくるので、良い流れになってくると思います。PS Vitaについては2000シリーズを出した辺りから、中文版を積極的に展開するようになった効果か、普及が進んでいて、ここ3年間成長を続けています。

織田: アジア全体では日本タイトルも欧米タイトルもそれぞれファンがいて、非常に可能性を感じる市場です。嗜好は地域によって変わってきます。例えば台湾では野球とバスケットボールが人気スポーツでサッカーはからっきし。フィリピンでは圧倒的にバスケットボール。ほかのアジアの地域ではサッカー人気が高い地域が多いですね。英語圏では欧米タイトルの人気が高いという傾向もあります。

台湾はとにかく日本のゲームが好まれるということで、その理由を考えると、アニメなんかも含めて日本の文化全体の影響がかなり大きいようです。ですから、ゲームだけでない展開も可能性があると考え、昨年は『英雄伝説 閃の軌跡』のライブを行いまして大盛況でした。今回も『ソードアートオンライン』の蒼井エイルさんのライブが大盛り上がりでしたし、メディアミックスも面白いなと考えています。

―――台湾でもeSportsの熱が高いようですが、そうした展開も考えられていますか?

江口: 昨日も織田とその話をしていたところです。先ほどもありましたが、昨年はライブを行いました。ただゲームを売るだけでなく、ゲームを通じて色々な体験を届けていく、そうした試みの中にeSportsも確かにあると思います。例えばカプコンさんの『ストリートファイター5』なんかも盛り上がるゲームになると思いますので、何か出来ないものか正直に考えているところです。

―――ブースに見知らぬキャラクターがいたんですが・・・

江口: アイちゃんですね(笑)。彼女はソニー・コンピュータエンタテインメント台湾でアルバイトをしている女の子で、プレイステーションの楽しさを伝える宣伝、広報担当という位置づけです。台湾はFacebookの普及率が世界一なのですが、オフィシャルFacebookページでも20万人の会員に向けた情報発信をしています。イラストはこちらでは有名なイラストレーターのヴォーファンさんに描いていただいたんですよ。

織田: プレイステーションはキャラクター化しないという方針がありまして、彼女はあくまでもブランドアンバサダーで、ブランドを代表しているわけではないんです。

《編集部》
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