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【TGS 2014】ウォーゲーミングインタビュー(後編)― プロデューサーが語る『WoT Blitz』、『WoWs』のデモも

ウォーゲーミングインタビュー前編では同社CEOのVictor Kislyi氏に、日本戦略について語ってもらいました。後編では『World of Warships』のグローバルディレクターIvan Monoz氏によるのデモンストレーションや、プロデューサーのOzan氏インタビューなどをお届けします。

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【TGS 2014】ウォーゲーミングインタビュー(後編)― プロデューサーが語る『WoT Blitz』、『WoWs』のデモも
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ウォーゲーミングインタビュー前編では同社CEOのVictor Kislyi氏に、日本戦略について語ってもらいました。後編では『World of Warships』(以下、WoWs)のグローバルディレクターIvan Monoz氏によるのデモンストレーションや、『World of Tanks Blitz』(以下、WoT Blitz)のプロデューサーOzan氏インタビューなどをお届けします。


グローバルディレクターIvan Moroz氏

『World of Warships』デモンストレーション

『World of Warships』のデモンストレーションでは、Ivan氏による基本的な概要の説明が行われました。本作の正式サービス時には、日本とアメリカの二つの国家と、巡洋艦/駆逐艦/戦艦/空母の4種類が実装されます。その中で戦艦は、火力と防御力があるかわりに機動力がありません。続いて、巡洋艦に関しての火力はそこそこで駆逐艦に強く、戦艦には強くはない艦種です。全4種類の中でも一番小型で高速の駆逐艦は、機動力が高いため戦艦にも大打撃を与える魚雷を素早く接近して発射できる艦種です。


日本ツリー

基本バランスは、ジャンケンの様な三角形のようになっており、戦艦は巡洋艦に強く、巡洋艦は駆逐艦に強く、駆逐艦は戦艦に強いという形です。そのため、空母はサポートタイプとなり、遠距離なら有効打を与えられますが、接近されると対応できなくなってしまいます。それら、4種類の艦種の基本説明が終わったあと、長門型戦艦を披露しました。

『WoWs』では特定の艦艇を取り上げるわけではなく、その艦艇の型/級で統一されており、例として、長門型戦艦には“長門”や“陸奥”がありますが、全て長門型として組み込まれている形となっています。それら、艦艇のカタログスペックなどは史実と同じ状態になっており、砲塔や魚雷発射管などのアップグレードを行うことが可能です。


『WoWs』の艦艇詳細、画面の船は扶桑型戦艦。手すりなどの細かなディテールが作りこまれているのがわかる。

史実で大規模改装が行われた艦艇は、その性能を再現するため調整が加えられています。例としてあるTier 5の艦艇では、初期状態においてTier 4のフル改修艦艇よりも性能が低いですが、フル改装を行うとTier 6初期状態の艦艇より性能が高くなるように調整されています。つまり、長い期間運用された艦艇(金剛型など)では、改修するごとにTierが上昇するわけではなく、特定の期間内にバランスが合ったものを選んでいるので、全ての改修状態を再現しているわけではありません。



基本解説が終わると、高雄型重巡洋艦でのデモンストレーションが早速披露されました。この艦が選ばれた理由として高雄型は、魚雷も発射できれば観測機も使えて砲撃戦も可能だからです。ここで披露されたPvEモードは、アジア初の展示プレイとなるTGS 2014で試遊出来たものと同様であり、大和型戦艦を護衛するミッションです。


ペンサコーラ級重巡の主砲

メニューとプレイ画面では、各種カタログスペックや解説が日本語表示されていました。そこで、担当者に音声に関して質問をしたところ、現在は英語音声のみとなっており、ゲームを作りこむことに集中するので日本語音声の実装は後になると応えました。しかし、正式サービス時には日本語音声が入る予定なので、ベータを待ち望むユーザーは安心して待ちましょう。



デモでは、艦隊戦の基本を解説。『WoWs』で発射できる武装は、基本的に主砲、魚雷、航空機の3つです。そして、『WoT』との違いは砲塔が複数あることで、効率的に攻撃を与えられる艦の向きに注意する必要があります。発射できる主砲弾の種類には、榴弾と徹甲弾があり、徹甲弾は弾薬庫や機関部などに集中して攻撃すると効果が高く、上手くいけばパーツを破壊することが可能です。それら、攻撃で破壊できる部位はエンジンや砲塔、そしてレーダーなどの8種類用意されています。また高雄型は、それら全ての要素が備わっています。


魚雷発射管の換装

撃破シーンは複数用意されており、戦艦が小型艦に体当たりをすると竜骨(キール)を折って真っ二つにすることなどが出来ます。なお、魚雷による浸水ダメージの言及があり、以前はそのシステムがありましたが、ゲームバランスが難しくなりすぎるので廃止されています。今後、よいバランス調整ができるようになったら再び実装されるかもしれないとのことです。続いて、空母には戦闘機/爆撃機/雷撃機と観測機の4種類の航空機があり、操作はタクティカルマップにウェイポイントを置いて指揮します。その中で観測機は、『WoT』で言うところの偵察が基本である軽戦車に近いものです。

最後に艦船の紹介に移って、球磨型軽巡である北上の魚雷大量装備を再現したものや、大和型戦艦などを最後に紹介してデモは終了。そして、CEOであるVictor氏インタビューの後に、『WoWs』と『WoT Blitz』のプロデューサーインタビューへ移りました。

『WoT Blitz』プロデューサーインタビュー、『WoWs』も


左からAlexandre Leblanc 氏、Tatiana Sagirova氏、Ozan Kocoglu氏、宮永忠将氏

続いて、ウォーゲーミングアジアのプロデューサーOzan Kocoglu(コチョール・オザン)氏、Alexandre Leblanc(アレクサンドル ルブロン)氏、『WoWs』のアートQAディレクターTatiana Sagirova氏、そしてミリタリーアドバイザー宮永忠将氏を交えてのインタビューに入りました。

――『WoT Blitz』の開発がスタートした経緯を教えてください

Ozan氏:
ご存知のように、Wargaming.netは設立当初からPCゲームを中心に開発を行ってきました。そのため、何らかの形でコンソールやモバイルなどのプラットフォームに参入したかったのです。当時、Wargamingが持っていた大きなタイトルはPC版『World of Tanks』(以下、 WoT)でした。この新たな展開に関して、完全新作のタイトルを開発するといった様々な可能性があったのですが、PC版の人気にあわせてどこでも遊べる『WoT』を作りたかったのがきっかけでした。

『WoT Blitz』は、ミニ『WoT』のようなものですが、収録されている要素やゲームモードなどはPC版と異なり、今後のアップデートでさらに変化していく形となります。それは、モバイルゲームなのでプラットフォームに合わせる必要があるからです。『WoT Blitz』は、想像していた以上に大きく成功しています。これに関して、特にアジアではモバイルゲーマーもコアなゲームに対して心の準備が整ったのかなと思いました。



――先ほど『WoT Blitz』はロシアと日本で人気が高いと聞きましたが、その他の国ではどうですか?

Ozan氏:
『WoT Blitz』の人気はロシア、日本、そしてアメリカという順番で続いています。iOS/Android端末の普及率は国ごとで異なり、iOSはアメリカで強いのですが、韓国では90%がAndroid端末なので、今後Android版をリリースすることによって他の国でも盛り上がる可能性があります。

――中国でのリリースは考えていますか?

Ozan氏:
中国のリリースに関しては一番わからない状態です。実は、iOS版『WoT Blitz』は現在中国でも非常に人気で売り上げも出て成功しているのですが、ただ正式にリリースしていない状態なのです。中国で『WoT Blitz』は、PC版『WoT』のサービス展開をしているKongZhongと話をしている状態なので、今後大きく変化する可能性があるかもしれません。また、中国ではAndroid端末が人気なので、Android版がローンチしたらどうなるのかという大きな期待があります。



――PC版『WoT』と、『WoT Blitz』のユーザー層の違いはなんですか?

Ozan Kocoglu氏:
大きな違いはありません。ただ『WoT』を知らないライトユーザーが沢山入ってきました。この『Blitz』には若いユーザーも多くて、運営側にはTK問題などがあり、アジアサーバーではTKを無効にしました。ユーザー層は似ていても、新規層が増えているのは嬉しいことですね。

一つ重要なことはコミュニティに参加して欲しいということです。この間、コミュニティイベントの「World of Tanks 模型部」にXbox 360版のユーザーなどを初めて誘いました。また、そのイベントでも『WoT Blitz』ユーザーは多かったです。


インタビューの途中に、スペシャルレースイベント「タンクラリーモード」が紹介されました。このモードは、以前配信されたサッカーモードのような存在なので、試合で疲れた時にプレイして欲しいとのこと。

――『WoWs』の質問に入りますが、廃艦土佐の実験で実証された“水中弾”(発射した砲弾が水中を走り、艦の喫水線下を魚雷のように貫く)みたいな要素は『WoWs』に実装されますか?

宮永氏:
水中弾の効果が反映されるのかは不明です。ただし、艦船のモデル自体はかなりの再現されているので、もし水中弾の効果が出るとなれば魚雷のような効果になるかもしれません。また、ゲームバランスを壊しかねない要素でもあるので、今後実装されるのかは現在行われているアルファテストの結果からだと思います。

――『WoWs』で夜戦はありますか?

宮永氏:
夜戦を考えてないことはないです。ユーザーが夜戦を要求する声があるのなら、次の段階として考えることはありえます。

――Tatiana氏に質問ですが、艦艇を再現するに当たって大変だったことはなんですか?

Tatiana氏:
やっぱり、史料がないのが難しいことです。ある軍艦の部位における図面がない時は、自分で当時その軍艦がどのように作られたか技術情報を調べなければならないし、造船エンジニアと一緒にどう作るか決めなければなりません。



――魚雷艇が登場する予定などはありますか?

宮永氏:
それに関する史料は全て送っています。そのため、出るか出ないか正直わかりませんが、登場するなら駆逐艦が役立つことになります。ただ、魚雷艇に進化の余地があるのかというと、どうなのかなという部分がありますね。

――アメリカの艦艇史料はどこから収集していますか?

宮永氏:
アメリカの国立公文書館などから収集しています。なお米艦艇の史料は正直かなり整理されており、量が多いので史料を探すよりはゲームに取り込む作業が大変です。

Tatiana氏:
米艦艇の史料はかなり多いです。例えば一つの艦級を作るのには軍艦を全部見なければならないため、かなり時間が掛かります。

――去年のTGSで発表した『WoT』への八九式中戦車の実装は現在どうなっていますか?

宮永氏:
かなりの最優先事項として進めています。順番の問題でもあり、八九式戦車をどこのラインへ入れるのかというものでもあります。

――最後に日本のユーザーに向けて一言お願いします。

Ozan氏:
『WoT Blitz』は続々コンテンツを配信する予定なので、今後もモバイルに力を入れて生きたいと思います。

Tatiana氏:
綺麗な軍艦を楽しみにしてください。

Alexandre Leblanc氏:
『WoWs』はまだ開発中であり、良いものを作りたいので来年も楽しみにしてください。

宮永氏:
期待されているのは日本の兵器というものであり、それらはほとんど残っていないため、古代の歴史を調べているようです。もし、祖父が軍関係者で、歴史を調べた際に日本の兵器について何か見つかったらWargaming.netまでご連絡ください。正しい兵器の姿を常に追っているので、新たな発見があれば直ちに反映するつもりです。

――本日は、ありがとうございました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

また、『World of Warships』とアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」のコラボレーションに関するスペシャルステージがTGS2014で実施された際に、Ivan氏が登壇してコラボ内容の一部が語られました。それらは決定事項ではありませんが艦船のスキンや音声、そしてキャラクターのアイコンなどを実装してみたいと述べました。そのため、年末にも予定されている『WoWs』のクローズβの開始時期や、コラボ内容が気になるユーザーは今後もWargaming.netに注目です。

※前半のWargaming.netのCEOインタビューはこちら

記事提供元: Game*Spark
《Game*Spark》
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