東京ゲームショウ2014のコーエーテクモゲームスにてプレイアブル出展中の『ゼルダ無双』。1日目のイベントステージでは長期アップデートの情報が発表されました。
そこでインサイド編集部ではTeam NINJA 早矢仕 洋介開発プロデューサーにインタビューを行いました。
■追加3キャラクターのプレイアブル化について
―― 『ゼルダ無双』発売から1ヶ月が経ちますが、作り終えての感想をお聞かせください。
早矢仕:『ゼルダ無双』は開発スタッフがゼルダファンであり、楽しみながら作った作品ではありますが、『ゼルダの伝説』が長い歴史のある作品だけにプレッシャーも強かったです。発売後にファンの皆様から「面白い」、「ゼルダシリーズへの愛が伝わる」と評価していただきほっとしました。せっかくのお祭りゲームなので、長期アップデートにて『ゼルダ無双』の世界を広げていけたらと思っています。
――欧州版が本日(19日)発売となりましたが、欧米圏と日本人では好みも違うと思います。その辺はどのように配慮したのでしょうか?
早矢仕:海外では『トワイライトプリンセス』が人気なので、「ミドナ」は今年のE3で発表させてただきました。実は直前まで別のキャラクターを発表するつもりでした。「ミドナ」はやっぱり反応が大きかったですね。発表のタイミングやその内容はその地域に配慮して柔軟に対応しました。
――9月30日に配信予定の追加プレイアブルキャラクターの「シア」、「ヴァルガ」、「ウィズロ」について、この3キャラクターを配信するに至ったきっかけを教えてください。
早矢仕:この3キャラクターは『ゼルダ無双』オリジナルのものなので製品版に入れるべきか悩みました。会議の中で、「まずはゼルダシリーズのキャラクターを優先すべきだろう」という話に落ち着いたのですが、発売後ユーザーの皆様からプレイしたいという意見を沢山いただきまして。これはプレイアブル化しなければということになり、ここ一ヶ月の間に急ピッチで作りあげました。
――元々仕込んでいたわけでないのですね。
早矢仕:そうなんです。配信にあたり、この3体は『ゼルダ無双』オリジナルキャラクターなので無料で提供しようということになりました。ソフトをお持ちの方は「シア」、「ヴァルガ」、「ウィズロ」で遊んでみてください。
――3キャラクターのうち、早矢仕プロデューサーが特にお勧めするのは?
早矢仕:どのキャラクターも思い入れが深いのですが、まず触ってわかりやすく爽快なアクションを繰り出せるのは「ヴァルガ」です。元となったキャラクターはゼルダファンの方なら気づいている方も多いと思いますが(笑) 「ヴァルガ」はドラゴンに変身してリンクに襲い掛かってきます。これを標準の攻撃アクションの中に入れてしまいました。ドカドカと敵を倒すことができるので気持ちのいいアクションが楽しめます。
■新規追加キャラクターについて
――ビジネスディ1日目に発表された4つの「パック」ではコスチュームやマップだけではなくプレイアブルキャラクターも増えるということですが、現段階で誰を出すか決まっているのでしょうか?
早矢仕:「何を作るか」に関してはほぼ決めています。10月16日配信の「“裏”ゼルダ無双パック」はほぼ完成していますが、それ以降についてはまだ着手しはじめたばかりです。
――例えば「子供リンク」がプレイアブル化する可能性はあるのでしょうか?
早矢仕:そこは想像しつつお待ちいただければ!
――気になります…!!ちなみにDLCも日本先行になるのでしょうか?
早矢仕:「シア」、「ヴァルガ」、「ウィズロ」は日本先行になりますが、それ以降は海外も製品版が発売されているので同時展開になるかもしれません。今後の情報をお待ちください。
■話題になった「リンクル」について
――公式設定資料集に掲載されたリンクの妹「リンクル」が国内外問わず大変な話題になりましたが、ここでぜひ「リンクル」についてもお聞かせいただければと思います。もしかして反響を受けて新規プレイアブルキャラクターになるなんてことも…?
早矢仕:実は「リンクル」にあそこまで反響いただけるとは思っていませんでした。設定資料集は正直にいうとページが足りなくて(笑) そこで没ネタを持ってこようという話になり、「リンクル」を載せてみたのです。『ゼルダ無双』はお祭りゲームであり本編ではないと認識しているので、「リンクル」のような設定は「本編で遊びたい」という思いがあり、それで没にしました。
――ではこの設定が本編に逆輸入されたら嬉しいですね。
早矢仕:青沼さん(『ゼルダ無双』スーパーバイザー)に提案してみます(笑)
――それでは最後に一言お願いします。
早矢仕:『ゼルダ無双』は東京ゲームショウにてプレイアブル出展しています。「シア」、「ヴァルガ」、「ウィズロ」も先行してプレイできます。試遊された方にはクリアファイルも配布していますので、気になっている方はぜひ東京ゲームショウでご体験ください。
――ありがとうございました。
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