Ready at DawnとSCE Santa Monica Studio共同開発のPlayStation 4専用タイトル『The Order: 1886』。E3 2014ではプレイアブルデモを含め、様々な展示が行われましたが、2日目にはアートディレクターのNathan Phail-Liff氏による新たなゲームプレイフッテージの紹介がなされました。
今回のフッテージはSonyのプレスカンファレンスで公開されたもののロングバージョンです。舞台となるのはホワイトチャペルという名の病院。全体の物語にとっても重要なシーンであり、他のトレーラーのような派手な銃撃戦は発生しないものの、一人で病院を探索するというホラー的なシチェーションが特徴になっています。
まず主人公のガラハッドは片手にランタンを持ち、ライカンという敵を捜索するため、病院を探索します。病院の中には骸骨や人体模型といった小道具が散らばっています。これらのアセットのビジュアルはもちろんのこと、挙動も物理エンジンを利用して細かく作り込んでいるそうです。
さらに奥に進むと、ヴィクトリア朝の外科手術室や監禁病棟などが現れます。あたりには血痕が残っていたり、虫が這い回っていたり、雰囲気はかなりホラーです。そこに追い打ちをかけるように、ライカンに変身する前の人間が発見されます。これらの病院の描写も当時の資料を研究することで、細かく作り込んでいったそうです。
ついにライカンと遭遇するガラハッド、そこでゲームはシームレスにカットシーンに入ります。カットシーンもリアルタイムでレンダリングしているため、これらの繋ぎ目は非常にスムーズ。またいつアクションが発生するかわからないため、プレイヤーの緊張感は高まります。さらにこれらのカットシーンにおけるアクションには、その後のストーリーに関わるものが用意されています。
ガラハッドは近接攻撃やピストルによって、ライカンに応戦、受けたダメージによって服がどんどん血に染まっていきます。ライカンをなんとか追い払ったガラハッドは今度は追われる獲物となります。Nathan氏によれば、このシーンはガラハッドの恐怖といったものに焦点を当てており、ホラーとサスペンス要素が非常に強調されています。直接、ストーリーやシーンに絡まないアセットも時代考証を行って作りこんだというだけに、病院の雰囲気は確かに臨場感にあふれていました。
Nathan氏によれば、ヴィクトリア朝の雰囲気を再現するため、アートチームは芸術や文化、建築などの数多くの資料を参考にしたそうです。またこの時代を扱った小説や映画も数多く存在しており、シャーロック・ホームズやクリストファー・ノーランの映画『プレステージ』といった先行作品も研究しています。中でも極めつけとして、実際にロンドンに足を運ぶ、アセットのリファレンスのために当時の衣装をロンドンの職人に作成を依頼。それらを身につけた上で、服の挙動を研究するという恐ろしい作り込みへのこだわりエピソードをNathan氏は語ってくれました。
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