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【日々気まぐレポ】第16回 「第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック」で振り返るスパロボ20年の歴史

ソニー PS3

第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック
  • 第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック
インサイドを御覧の皆様、ひゃっはろー!駆逐艦では黒潮と子日がお気に入りのライターひびきによる隔週連載「日々気まぐレポ」、第16回目でございます。

ついこの前、春アニメがどうのこうの言ってたのに気付けば最終回ラッシュ。この3ヶ月何やってたんでしょうか。ゆゆ式を失った自分には喪失感しかありません……カンバックゆずちゃん。そして、もう夏アニメが始まりつつありますよ。ゲームファン待望のアニメ化となった「ダンガンロンパ」をはじめ、続編新作問わず注目作の多い今期。一通り新番組が出揃いつつありますが、第1、2話時点でも「恋愛ラボ」や「ファンタジスタドール」など、続々と筆者の琴線に触れる作品が出てきております。……なんかこうしてみると女の子がキャッキャウフフしてたらそれだで満足するようなクズに見えますが、まったくその通りです。百合もの日常もの大好き。

でも今は、そんな萌豚はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。さて、今回は6月26日にLantisから発売された「第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック」を取り上げてみたいと思います。こちら、2012年11月29日にバンダイナムコゲームスから発売されたPS3ソフト『第2次スーパーロボット大戦OG』のBGM等を収めたサウンドトラックCDとなっております。はい、サントラCDです。とうとうゲームですら無い。が、たかがサントラと侮る事なかれ。このサントラ4枚組、全90曲に及ぶ大ボリュームCDとなっているのです。語ること多い多い。

で、サウンドトラックということではありますが、曲名やらなんやらで『第2次スーパーロボット大戦OG』本編のネタバレをズコバコかまして行くこととになってしまうかと思われますので、一応この先の閲覧にはご注意いただければと思います。

では、4枚組という超ボリュームのCDとなったこのサントラ。曲目リストと一緒に一枚ずつ見て行きましょう。

■ディスク1
1. Wings of the legend (GAME Ver.)
2. THE GAIA SAVIOUR
3. 第三の戦端
4. Desire
5. Drumfire
6. Duologue
7. Duet
8. Destine
9. Deliverer
10. Devastator
11. Despair
12. Destinies
13. Destinies (Ver.OGII)
14. フリッケライ・ガイスト
15. うつろな魂
16. Burning Red
17. Dancing Blue
18. The Watchdog of Hell
19. Let’s Ignition!
20. Shouting Black
21. Crying Black
22. Medius Locus
23. All in 1


さて早速ディスク1。まず1曲目はなんといってもJAM Projectによる本作の主題歌「Wings of the legend」です。原曲は 6分半にも及ぶ壮大な曲なのですが、こちら収録されているのはオープニング画面で使われた「GAME Ver.」。この曲の聞き所をグッと凝縮、程よいサイズに編集されたバージョンで、『第2次OG』の遙かなる戦いを開幕から盛り上げてくれました。

そして続く「THE GAIA SAVIOUR」、本作のテーマを冠した荘厳な曲とサブタイトル曲を経て、4曲以降には『第2次OG』参戦作品の中核を担った『スーパーロボット大戦D』シリーズの曲が名を連ねています。これらの曲名はすべて頭文字が「D」で始まるようになっており、遊び心も見られますね。その1曲目となるのは、『D』の男主人公であり、本作『第2次OG』の主人公の一人とも言えるジョシュア・ラドクリフの専用曲「Desire」。GBAのフィーリングを再現しながらも「OG」に則した豪華なサウンドのアレンジで、単なる懐かしさだけではない感情が込み上げて来る1曲です。続く「Drumfire」は『D』の主人公機必殺技専用曲であり、『第2次OG』的には「ほぼ」エール・シュヴァリアーの必殺技「バーストレイヴ」専用曲と言ってもいいでしょう。「集中砲火」の曲名に相応しい非常にアップテンポで、畳み掛けるような必殺技のアニメにピッタリの曲となっています。「Duologue」と「Duet」も同じく『D』の女主人公リム/クリスのBGMと必殺技曲で、キャラの2面性を反映したような対照的な曲調が特徴となっています。そして、「Destine」「Deliverer」は『D』のライバルキャラともいえる「グラキエース」「ウェントス」の専用曲。こちらは原作『D』では設定されていなかった『第2次OG』からのオリジナル曲です。どちらも他の『D』曲と並んでていても違和感のないような、GBA曲特有のキャッチーでメロディアスな旋律で、まるで原作からあったかのような見事な馴染みっぷりです。。そして『D』の中でも人気の高い敵専用BGMである「Devastator」「Despair」。こちらの据え置きアレンジを心待ちにしていた『D』ファンも多かったのではないでしょうか。特にペルフェクティオ専用曲である「Despair」は、どうしようもない絶望感と、それに立ち向かっていく明るさや気高さ、という相反する二つの要素を兼ね備えたラスボス戦に相応しい曲です。筆者的には『D』で一番のお気に入り曲でしたので今回のアレンジは感無量でした。「Despair」「Destinies (Ver.OGII)」はそれぞれ『D』のタイトル曲とそのオーケストラアレンジ。これが用意されていることには驚きました。なんせ『OG外伝』では『R』のタイトル曲はありませんでしたからね……。

続くアリエイル・オーグ専用曲「フリッケライ・ガイスト」は『リアルロボットレジメント』からの登場。原曲をほぼ忠実に再現しつつも現代風のアレンジが加味されており、これも今作における筆者のお気に入りの1つです。また、ドゥバン専用曲の「うつろな魂」は原作『リアルロボットレジメント』でのボス曲。直接彼のテーマというわけではありませんでしたが、冷酷さと荒々しさを感じさせるドゥバンに相応しい曲となっています。

ディスク1の16曲目からラストまでは『スーパーロボット大戦MX』からの参戦キャラクターに設定されたBGMです。『MX』はBGMの評判が良かっただけにそれぞれ原曲からの大きなアレンジは見られず「Burning Red」や「Shouting Black」も『OG外伝』から引き続き収録されています。筆者的には、ここにフォリアさんのBGM「Going Ocher」が並んでいない事実をいまだ受け止めることが出来ずにいます……。

■ディスク2
1. 炎の中華体育教師
2. 水と沼の国から
3. 正調 ミオのじょんがら節
4. 春風のプレシア
5. 終わりなき戦い
6. 巨大な闇
7. 迫り来る敵
8. 流星、夜を切り裂いて (Ver.H)
9. 頑鉄番長Gバンカランの歌
10. 闘志、果てなく
11. 奔る黒影
12. あの青い空へ
13. 雀武周天
14. 暴虐の超機人
15. 四龍の長
16. ジェノサイドマシーン
17. ジェノサイドマシーンII
18. 時を越えて
19. 時を越えて (Ver.OGII)
20. 22nd CHILD
21. LOST CHILDREN
22. 黒焔の狩人
23. CUSTOS
24. TRINITY IDOL
25. TWIN ICON
26. ULTRA ONE


ディスク2を見ていきましょう。こちらでは『α』シリーズや『魔装機神』シリーズのキャラクターのBGMが多く収録されています。1曲目から7曲目までは『魔装機神』系の専用BGMと汎用BGMが名前を連ねています。『魔装機神II』等でも聞くことの出来たBGM達ですが、これらとはまた違い、「OG」本編に馴染んだアレンジが施されているので、聴き応えは十分にあります。

『流星、夜を切り裂いて (Ver.H)』は満を持しての登場となったハイペリオンの専用曲。他の『第2次α』主人公の見せ場イベントがほぼ『OG2』までで消化されている中、唯一先送りにされていたアイビスルートのイベント。『第2次OG』で更にそのイベントを盛り上げてくれたこの「Ver.H」は、原曲に比べてサビがより盛り上がるようなアレンジが施されており、これが聞けただけでも待った甲斐があったというものでした。

続く「頑鉄番長Gバンカランの歌」は「ガンレオン」や「バラン・ドバン」でお馴染み葉山宏治氏による歌でプレイヤーの度肝を抜いたミチル・ハナテンの専用曲です。このためにサントラを買ったと言っても過言ではない程に筆者のお気に入りの1つですね。バンバンババンバン!

10曲目から15曲目までは「雷凰」「超機人」といった『第3次α』関係キャラクターのBGMとなっています。今作でその過去と出自が明らかになった「雷凰」の原型機たるダイナミック・ゼネラル・ガーディアン3号機「ジンライ」に新たにBGMが設定されており、非常にアップテンポで「忍者」をモチーフとした機体に相応しい、翻弄されるようなスピード感が特徴の曲となっています。

そして16曲目から19曲目までは『第4次』をはじめとしたDC戦争シリーズからの曲。特にゲスト3将軍の専用BGMに設定された「ジェノサイドマシーン」のまさかのアレンジに驚いた方は多かったのではないでしょうか。また、シリーズのテーマ曲で根強い人気を誇る「時を越えて」とそのオーケストラアレンジも収録。これにはイベントの盛り上がりも相まって筆者も目頭が熱くなりました。

20曲目からラストまでは『第2次α』関係者BGM。『第2次OG』真の主人公ともいうべきイーグレット・イングの専用曲である「22nd CHILD」と「LOST CHILDREN」。彼の出自に関係の深い「地球の後継者(あるいはTHE GATE OF MAGUS)」やヒュッケバインMk-IIのBGMである「VANISHING TROOPER」を感じさせるような旋律が巧みにアレンジされた曲となっています。ついぞ途絶えてしまった凶鳥の直系、その血を受け継いだ眷属エグゼクスバインの悲哀と勇猛さを感じることのできる素晴らしいBGM。今作の中でもトップクラスに盛り上がる1曲であることは間違いありません。そしてディスク2のラストを飾るのはラスボスであるユーゼス・ゴッツォの専用曲「ULTRA ONE」。随所に仕様された「全能なる調停者」と「THE ARROW OF DESTINY」のメロディーが、ラスボスに相応しい威厳と威圧感を醸し出しています。それにしてもこのタイトル……彼の光の国の巨人オタクっぷりは世界を超えても健在なようで安心しました。

■ディスク3
1. THE FIRST SRW
2. THE LORD OF ELEMENTAL
3. ラングランの風
4. ホーリーエンブレム
5. 精霊の加護
6. 君がいるから
7. 力と技
8. THE UNIVERSE
9. 100光年の勇気
10. マルスベルセルク
11. Daybreak
12. 静かなる戦術
13. 勝利者への機構
14. 試される戦略
15. 傷だらけの指揮者
16. 猛き巨神の交響曲
17. 我が望むは勝利の福音
18. The Guardian of Earth
19. 正義は我にあり
20. いざ往かん、我らの戦場へ
21. バラルの園
22. 古の忌憶


ディスク3はマップ曲や汎用曲がぎっしり詰まった1枚となっています。戦闘用BGMに比べて影の薄いマップ曲ですが、意外と耳にする機会が多く、戦闘用BGMよりも印象に強く残っているという方も多いのではないでしょうか。「魔装機神」系列や「IMPACT」など懐かしの曲も多いラインナップですが、なんといっても1曲目の「THE FIRST SRW」には度肝を抜かれました。まさか初代『スーパーロボット大戦』のフィールド曲が現代に蘇ろうとは。20年の時を越えてゲームボーイ特有の強く逞しい主旋律が現代風にアレンジされており、シリーズ古参のファンには嬉しいサプライズとなっていました。

■ディスク4
1. 予感
2. 月夜の晩に
3. DARK NEBULA
4. 作戦立てる?
5. ねぇ、作戦立てる?
6. THE FELLOWSHIP
7. Damnation
8. 闇に息づく野望
9. Forgotten Temple
10. 衝撃
11. 生と死の分岐点
12. 軍神が災いを呼ぶ
13. 悲しみは消えず
14. 想い、届くことなく
15. 君とのひととき
16. いつかまた出会う日のために
17. Babylon (OST Ver.)
18. 愛と奇跡の“うますぎWAVE” (BONUS TRACK)


最後となるディスク4では、主にイベント、会話シーン、インターミッションなどで使用された収録されています。「ねぇ、作戦立てる?」など懐かしい曲もありますね。「Damnation」はタイトル頭文字からわかるように『D』関連曲。原曲自体は『R』から存在している曲なのですが、今作では南極のシーンで多様されたこともあり『D』のオリジナル曲としてカウントされているようです。17曲目には本作のエンディングを飾った「Babylon」のOSTバージョンが収録。

そしてラストに収録されているのが本サウンドトラックCDのボーナストラックでもある「愛と奇跡の“うますぎWAVE”」です。こちら、放送回数300回を超える長寿ラジオ番組「スパロボOGラジオ うますぎWAVE」のオープニングに使用されている曲です。まさか300回を超えた今になって番組ソングが作られるとは。曲冒頭にもある通り、テレビアニメ「スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズ」の宣伝番組として始まったこの「うますぎWAVE」は実は13回で終わる予定だったようです。初回放送から毎週一回もかかさず聴き続けている筆者としてはこれまた感無量。パーソナリティの杉田智和さんや相沢舞さん、更にはKAMISAMAや構成作家さんまで、みなさん本当に楽しそうで、聞いているこちらがニヤけてしまう、そんな素晴らしい曲になっています。歌詞や投げ込みは番組内でリスナーから募集されたものも使われており、また随所に番組の懐かしネタも多数織り込まれているので、300回を超えた今頃になって、ではあるものの、「今になったからこそ」作られた、番組愛のあふれる曲なのだなと思いました。

多数のスパロボオリジナル懐かしキャラが大集合した「OG」は、いわばお祭りゲームたるスバロボの更なるディープなお祭りです。当然スパロボにキャラクターボイスがついていなかった作品からの参戦もありますが、そんな作品においても「キャラクターの専用BGM」は用意されていました。そんなBGM達は、彼らを語る上では無くてはならない重要なファクターの1つであり、同時にファンにとっては思い出の沢山つまった「懐メロ」でもあります。それらが贅沢なアレンジで堪能できるこのサウンドトラックCDはまさに、スパロボファンに向けた熱いファンディスクたる一面も持ち合わせているのです。冒頭で本作未プレイの方へネタバレの注意をしてしまった手前ではありますが、『第2次OG』をプレイしていない、という方でも『D』や『第4次』『MX』といった過去のスパロボをプレイされている方にはたまらないディスクとなっているので、是非一度聞いてみてみて下さい


「第2次スーパーロボット大戦OG オリジナルサウンドトラック」は好評発売中。価格は3,600円(税込)です。

(C)SRWOG PROJECT


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
そこまでゲームのやりこみプレイをしないタイプなのに
ラスボスのフェアリオンS単機撃破を成し遂げるために
貴重な休日の2日間を費やしてしまった。
なお、ユーゼス戦だけで3時間かかった模様。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

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