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【日々気まぐレポ】第15回 『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』で夢が始まるオンステージスタート!

インサイドを御覧の皆様、こんにちわ。川内型軽巡の中では那珂ちゃんが大好きなライターひびきによる隔週連載「日々気まぐレポ」、第15回目でございます。

任天堂 Wii
プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!
  • プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!
  • イエロープリキュア集合
  • プリキュアオールスターズ集合!
  • この人数でのダンスはやはり壮観
インサイドを御覧の皆様、こんにちわ。川内型軽巡の中では那珂ちゃんが大好きなライターひびきによる隔週連載「日々気まぐレポ」、第15回目でございます。

前回、ヒーローショーに行ったというお話をここでちょろっとしたんですが、これを御覧の皆様は覚えてらっしゃるでしょうか。実は、あの時に出不精の筆者が重い腰を上げて映画村へと足を運んだのにはもうひとつ理由があります。そう……「プリキュア」です。

あの日の映画村での一番の催し物は何であったかというと実はプリキュアオールスターズがやってくる、というもので、村内は見渡す限りのプリキュアファンでした。はじめは、Twitterのフォロワーさんに誘われて行ったのがキッカケだったのですが、実物を見るまでは「そこまでのものではないだろう」と侮っていた所がありました。プリキュアは特撮ヒーローとは違ってあくまで2次元の存在です。どうしてもヒーローショーのスーツとは違って、より「着ぐるみ」感を強く意識してしまいます。

ところが、彼女たちが放つ魅力は「それ故」なのです。メインキャラクターはともかくとして、着ぐるみである彼女たちは基本的には喋れません。ですから、個々のキャラクターは「動き」に重きをおいて表現されるんですが、これが本当に素晴らしいんです。プリキュア達はそのキャラクターに則したイメージ通りの動きを、ちょっぴり大袈裟に見せてくれます。これが非常に巧みで、それこそ画面からそのまま飛び出してきたような、キャラクターとしての「説得力」がそこにはあるのです。これはキャラクターへの深い理解や愛が無ければ成立しないな、とただただ感心するばかりでした。筆者としても新たな発見と体験の連続で、プリキュアへ対する愛がまたよりいっそう深まったように思います。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はきちんと伏線を張っていました。それも週またぎて。今回プレイしていきますゲームはWiiソフト『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』です。こちら、今年3月28日にバンダイナムコゲームスから発売されたWiiソフトです。いまさらWiiソフト?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんWii Uでもプレイ可能なのでご安心を。

■久しぶりの、そして初めての「プリキュアオールスター」ゲーム
さて、「プリキュア」のゲームといえば、携帯機シリーズのものがありますよね。毎年欠かさず買ってプレイしているよ!という大きなお友達も少なくないのではないでしょうか。GBA、DS、3DSと時代ごとにハードも移り変わってきたこれらは、基本的には、その年に放送している最新作のプリキュアをテーマにした内容になっています。

ところが、今回シリーズ初の据え置き機での発売となった『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』は、現在好評放送中の最新作「ドキドキ!プリキュア」を直接のテーマとしたゲームではありません。今作は、あくまで「プリキュアオールスターズ」をテーマとしたゲームとなっています。

過去に発売された中では、唯一『Yes!プリキュア5 Go Go! 全員しゅーGO!ドリームフェスティバル』が「それまでの過去のプリキュアが一堂に会する」という内容となっていました。これがまたファンにとってはたまらない内容になっていましてねぇ。プリキュアのゲームとしては珍しくバトルアクションゲームなども収録されていたのですが、全プリキュアが使えるのもさることながら、作品の枠を超えた合体攻撃や掛け声もあったりして。「プリキュアオールスターズ」の名前こそ冠していませんが、その中身はまさしく「オールスターズ」ゲームでした。このソフトが発売された当時、短編映画として「プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!」という作品が上映されていましが、今思えば間違い無くこの瞬間に、現在まで繋がる壮大な「お祭り」の原点があったのだと思えます。あれから数年。2013年の今、ゲームとして初めて「プリキュアオールスターズ」のタイトルを冠した作品が、しかも「ダンスゲーム」で出てくれということには何か運命めいたものを感じますね。

■プリキュアとダンス
プリキュアのゲームシリーズでは初期に発売されていた「ふたりはプリキュア Max Heart」系や「Yes!プリキュア5」系などはアクションやバトル要素が多めでしたが、それ以外のゲームではミニゲーム集がメインのゲームが大半でした。ところが、本作『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』はその名の通り「ダンスゲーム」。今までになかった、しかし「プリキュア」を扱うにおいては、これ以上にないゲームジャンルでもあります。

プリキュアがダンス?と思われる方(がこれを読んでいるのかどうかはさておき)向けに簡単に説明しますと、代々プリキュアのエンディングではダンスをするのが通例となっていまして、特に「フレッシュプリキュア!」からはエンディングの映像に3DCGが用いられるようになり、歌に合わせてアイドルのようなステージで可愛いプリキュアたちがノリノリでダンスをする、というのが見所の1つにもなっています。この「ダンス」という要素、我々大人が見て楽しいのはもちろんのこと、子供達の間でも大人気で、特にこれといって玩具や衣装といったモノを用いずとも「プリキュア」になりきることのできる、友達と楽しみを共有できるという素晴らしいツールなのです。

もっとも、ダンスを楽しむのに大人も子供もないのです。毎週のようにエンディングで見続け、歌とフリをだんだんと覚え、そうして気がつくと知らず知らずのうちにテレビ画面の中のプリキュアたちと一緒に踊れるようになっている。エンディング曲を聞くと身体が自然と動く。これは理屈抜きに楽しい。

そして、そんな楽しさがいっぱいのプリキュアの「ダンス」を贅沢にもゲーム化してしまったのが『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』なのです。

■全12ステージ+ボーナスステージ
今作には歴代プリキュアのオープニングやエンディングを合わせた全12曲が収録されています。リストは以下のとおり。

「Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア」(「ドキドキ!プリキュア」OP)
「この空の向こう」(「ドキドキ!プリキュア」ED)
「イェイ!イェイ!イェイ!」(「スマイルプリキュア!」前期ED)
「満開*スマイル!」(「スマイルプリキュア!」後期ED)
「Let’s go!スマイルプリキュア!」(「スマイルプリキュア!」OP)
「#キボウレインボウ#」(「スイートプリキュア♪」後期ED)
「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪」(「スイートプリキュア♪」OP)
「ハートキャッチ☆パラダイス!」(「ハートキャッチプリキュア!」前期ED)
「H@ppy Together!!!」(「フレッシュプリキュア!」後期ED)
「プリキュア5、フル・スロットルGO GO!」(「Yes!プリキュア5GoGo!」OP)
「まかせて★スプラッシュ☆スター★」(「ふたりはプリキュア Splash☆Star」OP)
「Danzen!ふたりはプリキュアver.MaxHeart」(「ふたりはプリキュア MaxHeart」OP)

作品年代が新しい順に多く収録されています。すべてのオープンエンドが収録されているわけではありませんが、未収録曲の中には振付が難しいものもあるのでゲーム化にあたっては最適の選曲だと思います。オープニング曲の一部にはサビを繰り返すなど、長さの調整が行われているものも存在し、より「ダンスゲーム」として楽しめるように工夫が施されています。

映像は、基本的に各曲の作品に出演するプリキュア達がダンスをするというものになっているのですが、全12曲を一通りクリアすると「ボーナスステージ」が開放されます。ボーナスステージは曲と振り付け自体は同じなのですが、一緒に踊るプリキュアのメンバー構成が変更されています。主人公格である「ピンクプリキュア」系のみで構成されているステージや、「キュアピース」「キュアレモネード」といった黄系のプリキュアで構成されているステージ、「キュアブラック」「キュアサニー」「キュアブルーム」「キュアルージュ」といったメンバーで構成されている一風変わったステージなどが用意されています。特に筆者がオススメなのが「キュアベリー」や「キュアビート」など青系プリキュアで構成されているステージで……いやまぁ単純にお気に入りのプリキュアが多いという話なんですがね!ベリーソードは囮よ!

また、ボーナスステージには初代から「ドキドキ!」までの全プリキュアがみんなで踊るステージなどもあるのですが、これがまた圧巻。映画などでもオールスターズが踊っている様子は見ることができるのですが、これを一緒に踊れるというのは何かこみ上げてくるものがありますね。

■忘れちゃいけないダンス「ゲーム」部分
ぶっちゃけ、様々なプリキュア達が踊っているのを見るだけでも楽しいソフトです。3Dモデルも、エンディングアニメそのままとはいかないまでも、大変可愛らしくできています。程よくデフォルメも効いていて、別作品同士のプリキュアが一緒に踊っていても非常にまとまりが良くなるようにできています。それこそ、好きなプリキュアが固まっているステージなんかずっと眺めていることもできます。が、これはゲームです。ダンスゲームなのです。踊らにゃ損です。

Wiiで出ているダンスゲームと言えば『Just Dance』シリーズや『ハッピーダンスコレクション』などがありますが、本作でも使うのはWiiリモコンだけ。あとは画面に表示されるリボンを走るスターのガイドに合わせてWiiリモコンをしっかり握りながら振り付けるだけでOKです。

このリボン、難易度選択で「ふつう」を選べば表示されて「むずかしい」を選べば消える仕様になっているのですが、個人的には「むずかしい」のほうが、より点数を出せるような気がしました。というのも、リボンを意思しすぎるあまり動きがぎこちなくなってしまうからです。ダンスをまるっきり知らないのであれば、ガイドがないとうまく踊れないというのも無理はありません。しかし、多少振り付けに心得のある人であれば、画面で踊るプリキュア達と「同じ動き」をするだけで自然とコンボが繋がりやすくなるので「むずかしい」の方がかえって簡単になるのではないかと感じました。振り付けは基本的に「鏡写し」になっているのでプリキュアの真似をしているだけで楽しく踊ることができるようになっているのも大きな特徴です。それでも、どうしてもコンボがうまく出せない、と思われる方はオプションに「タイミング測定」機能も用意されているので、こちらでテレビとのラグを調整してみるのも手ですね。

さて、そうして頑張って踊って叩きだした点数。これにはちゃんと意味があって、この数字に応じてステージクリア時には「ジュエル」をもらうことができるのです。このジュエルを一定数集めると次のステージが解放される、というシステムになっています。とは言え、よほど「自分は踊らずにただプリキュアのダンスを眺めていた」というような筆者の初回プレイ時みたいな事がない限り、まともにステージを1回でもクリアすれば、次のステージを解放できる分だけのジュエルは簡単に集まります。ですので、必死になって集めようとはせず、あくまで気楽に、ミスやコンボ数を気にせず「プリキュアと一緒にダンスすることを楽しむ」ことに専念しましょう。

■ゲームの「難易度」
上で難易度選択のお話をしましたが、このゲームの「難易度」はズバリ、ダンスの振り付けそのものの難易度と同義です。普通にやっていれば一通り全ステージはクリアはできるものの、ジュエル数やコンボに一旦拘りだすと、これが奥深い。

オープニング系では動きが少なく簡単にコンボつなげるものもあるのですが、エンディング系のダンスはテレビで見ていたものと同じく、激しく動きまわる振付がそのままゲームと化されています。一部のダンスでは振り付けが簡略化されているものもあるのですが、基本的にはそのまま。リボンの動きを眼で追っていてはどうしても振り遅れてしまうので、ここはやはり振り付けをきちんと覚える必要が出てきます。こればかりは、子供の吸収の速さと有り余る体力が羨ましくなってしまいますね。新しく振り付けを覚えるjには脳も繰り返し踊る体力も衰えてしまった。ぐぬぬ。

まぁ、それでも。筆者のように1年間、毎週のようにエンディングダンスを見続けてきた人ならば、例え実際に踊っていずとも自然に頭が覚えているものです。そういう人であれば、エンディング系のステージが如何に難しくとも、プレイしていて確かな「手応え」を感じることはできるんじゃないかと思います。

さて総じて。ゲームとしては至極シンプルな「ダンスゲーム」ということになります。老若男女どなたでも簡単に遊べて、全ステージクリアをするのにそれほど詰まることもないでしょう。ただ、それ以上にプリキュアファンにとっては「ゲーム」を超えた「ファンディスク」の域にまで達しているものと言えます。プリキュアにとって、今や切っても切り離せなくなった重要なコンテンツである「ダンス」。それを題材にしたゲームなのですからファンにとって面白くないわけがないのです。それは大人だろうと子供だろうと変わるものではありません。純粋にプリキュアを心底愛する方たちにこそ、手にとって欲しいソフトだと思いました。

『プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!』は好評発売中。価格は6,090円(税込)です。

(C)ABC・東映アニメーション
(C)2013 NBGI


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
シリーズ歴代の中ではベリーが一番好みだが
決して武器や翼が格好良いと言う安直な事ではない。
かなひび、れいなお、ありマナ派。
そう、私は人呼んで固定厨芸人。

Twitter:@hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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