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【そそれぽ】第59回:くにおくんシリーズ新作が現代に伝えるレトロゲーの素晴らしさ!『りき伝説』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第59回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
主人公はくにおくんのライバル「りき」
  • 主人公はくにおくんのライバル「りき」
  • シリーズおなじみの操作感
  • そこらへんにあるモノを武器にできるのも魅力のひとつ
  • 必殺技も購買で買えちゃいます
  • 吹き出しアイコンのおかげで誰が喋ってるかわかりやすくなりました
  • さまざまな不良たちが「りき」を襲う
  • 視点変更すればこんな視点でもプレイできます
  • そうだ「かれーらいす」を食べよう
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第59回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

年末もド年末、いかがお過ごしでしょうか。世間的にはバタバタする時期ですが、筆者はまったくもって平常運転。なぜなら、いつもバタバタしているからです(笑)。何かと外に出掛ける機会が多いこの時期は、携帯ゲーム機の、特にダウンロードソフトが重宝しそうですね!

というわけで、今回プレイするのはアークシステムワークスのニンテンドー3DSダウンロードソフト『りき伝説』です。

『くにおくん』シリーズ直系のスピンオフ作品で、『熱血硬派くにおくん』の前日譚にあたるこのタイトル。「くにおくん」のライバルとしてシリーズでもお馴染み「りき」が初の主人公となったアクションゲームです。ファミコン時代のようなテイストも満載の本作の出来具合はいかに?それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS本体画面を撮影したものです。


■操作はファミコン的だけど!
基本的な操作は方向キーとA・Bボタン、スタートボタンのポーズメニューで全て行えるファミコンライクなものが採用されているのですが、3DSならではの機能や便利なボタン割り振りに好感。LRボタンは3D立体視対応ならではの視点調整、下画面タッチパネルはポーズメニューのショートカット、オプションでX・Yボタンを利用する設定も可能です。

A+Bボタンでジャンプというのが『くにおくん』シリーズの伝統だけど、ゲームにボタンが増えたこの時代に必要かと聞かれると非常に微妙な問題。プレイヤーの好みでジャンプをほかのボタンにも割り振れるので、特にこだわりがなければオプションでボタン配置を見直してみるのもアリです。


■紛れもなく『くにおくん』シリーズ
プレイ感覚は紛れもなく『くにおくん』シリーズ。ただし、昔のシリーズにはなかった親切さを細かな部分に感じます。特にストーリーの流れやマップ移動の面が親切で、下画面に表示されるマップ&目的地でスムーズにゲームを進行することができました。


■心地良い難易度
例えば、自分の蹴った「箱」が壁に跳ね返って大ダメージで事故死みたいなことが過去のシリーズにはありました(くにおくんあるある)。本作ではそういった自爆ダメージはないようです。そのあたりも含めて、必殺技などを買い揃えて、しっかりレベルを上げながらプレイすれば、そこまで高い難易度ではありません。ただ、歯応えを感じないほど楽ではなく、ボスクラスとの戦いでは返り討ちに遭う場面もありました。


■シリーズを知っている人にはたまらない
細かな進化が沢山見られるものの、シリーズのお約束はきっちり守ってくれています。「かれーらいす」を見かけたら食ざるを得ません(笑)。ラストで描かれる展開もシリーズファンにはたまらないものがあります。シリーズを知っている方は、ぜひぜひクリアを目指してプレイしてみてください。


■シリーズを知らない人には入門編に
逆に、シリーズを知らない人にとっては『くにおくん』シリーズの入門編に最適。前述の遊び易さや、基本的にどこでも保存できる手軽さなど、ファミコン時代と比べた親切さが際立ちます。逆にレトロゲーム的な要素をあえて残しているのも本作の魅力。あえて説明されず使ってみなきゃわからないアイテムの効果など、荒っぽさに味を感じることができたら、『くにおくん』シリーズはもちろん、筆者のようにレトロゲームハマりへの道が開かれます(笑)。


■ストーリーはやや短め
遊び心地の部分やゲームそのもののテンポが非常に心地良くできている分、ストーリーが若干ボリューム不足にも感じました。ただし、クリア後も楽しめる要素が入っているので、これをガッツリ楽しむことができる人ならボリューム面も問題なしです。


■総評:レトロゲームの素晴らしさを現代に伝える見本
ファミコン時代の『くにおくん』シリーズ、特に『ダウンタウン熱血物語』の要素を色濃く受け継いだゲームデザインなのですが、とにかくファミコン時代では絶対にありえない親切さ、プレイのしやすさが際立ちます。自由度の高さが魅力のシリーズの良さは、逆に「何をすれば良いかわからない状態」にもなりがちでしたが、マップ表示やストーリー表現を強化してフォロー。その時々の目標が非常にわかりやすくなっています。

逆にレトロゲームならではの突き放し感も健在。買ってみるまでわからない食事やアイテムの効果など、「手探り」の楽しさも味わうことができます。隠れショップを見つけたときの喜びはどんな時代もプライスレス。

難易度はそれほど高くありませんが、なかなか先に進めない人は、とにかく雑魚を何度も蹴散らしてお金や経験値を貯めて「りき」を強化するというプレイスタイルもアリ。じっくり時間をかければクリアできる設計になっています。タイトな難易度を求めるか、無双プレイを求めるかはプレイヤーの好み次第。

【こんな人にオススメ】
・『くにおくん』シリーズが好きな人
・レトロゲーム(特にファミコン、スーファミ)が好きな人
・アクションゲーム初心者
・アクションゲーム上級者

オールドファンは納得、新規プレイヤーにはわかりやすく。単純にレトロゲームテイストを再現しただけでなく、ファミコン時代のゲームならではの面白さを今日のゲームプレイヤーに伝えようとする姿勢、それがヒシヒシ伝わってくることがとにかく好感でした。シリーズの面白さをしっかり味わうことができるので、本作を入り口に『くにおくん』シリーズのバーチャルコンソールや、さまざまなレトロゲームにもぜひチャレンジしてみてください!


【そそれぽ】第59回、いかがでしたでしょうか?今年もゲームをひたすらプレイしながら暮れていきます。皆さま、どうぞ年末年始も素晴らしきゲームライフを!良いお年を~!


『りき伝説』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C)Million co.,Ltd. / ARC SYSTEM WORKS


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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