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【ロコレポ】第8回 シンプルで洗練されたゲームデザインは職人芸!3DS『AERO PORTER』空港荷物の仕分けを満喫

インサイド読者のみなさま、Here we go!ゲームライターのロココ試作型です。

任天堂 3DS
『AERO PORTER』は、レベルファイブが12月5日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト。
  • 『AERO PORTER』は、レベルファイブが12月5日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト。
  • 上から1、2、3と分かれたレーンの上を回っている空港荷物の仕分けをするのが、ゲームの基本的な流れになります。
  • LRボタンを押すことにより昇降ポイントを操作してベルトコンベアを操り、荷物を別のレーンに移動させましょう。
  • 例えばこの場合は、1番レーンに乗っている赤色の荷物を下の2番レーンに落とせばOKです。
  • レーンのベルトコンベアと荷物の色が揃ったら、「1、ロード!」「2、ロード!」といった感じで音声入力することにより、旅客機を離陸させることができます。十字キーとボタンによる入力も可能。
  • レーンの色は毎回変わるので、その場に応じたすばやい状況判断が求められます。
  • 下の画面に表示されているメーターは燃料の残量を表していて、これが空になるとライトが切れたり、コンベアのスピードも遅くなるなど作業がしにくい状況になります。
  • 1日の終わりには、業務成績の報告が。収支を増やして、空港を拡張ていくのがゲームの目的になります。
インサイド読者のみなさま、Here we go!ゲームライターのロココ試作型です。

第8回のロコレポは、レベルファイブが12月5日から配信しているニンテンドー3DSダウンロードソフト『AERO PORTER(エアロポーター)』のプレイレポートをお届けします。

ゲームクリエイターの斎藤由多加さんがディレクションを担当した『AERO PORTER』は、5月31日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームオムニバスソフト『GUILD01(ギルドゼロワン)』に収録された4タイトルの中の1本で、第6回と第7回のロコレポでご紹介した『レンタル武器屋 de オマッセ』『CRIMSON SHROUD(クリムゾンシュラウド)』と一緒にパッケージされているソフトになります。

斎藤さんが手がけた作品といえばビル経営シミュレーションゲーム『ザ・タワー』やペット育成シミュレーションゲーム『シーマン ~禁断のペット~』など、先進的なゲームデザインに中毒性の伴ったシミュレーションゲームという印象がありますよね。本作は「空港荷物仕分けアクション」ということでジャンル的には正直あまりピンと来なかったのですが、斎藤さんの最新作として期待していました。

■ゲームの基本はとてもシンプルで、理解しやすい
本作の主人公は空港の最高責任者兼警備主任となり、荷物を仕分けしたり空港を拡張するのがゲームの目的です。空港荷物の仕分けは、LRボタンを押すことにより昇降ポイントを操作してベルトコンベアを操ることで行います。荷物は全て色分けされていて、ベルトコンベアと同じ色の荷物を集めることによって待機している旅客機に荷物を運び、離陸させれば資金を稼ぐことができます。

基本はシンプルな作りでチュートリアルも分かりやすいので、初プレイですんなりとゲームに入ることができました。ただ難易度的には簡単なのは最初だけで、プレイが進むと爆弾やワケありの荷物など様々なアクシデントがプレイヤーを襲うようになり、かなりスピード感のあるプレイと状況判断が求められるようになります。

■実際の空港荷物仕分けってこんな感じ? 妙なリアリティのあるゲーム性
本作では稼いだ資金を投資することで空港を拡張したり、ミッションをクリアすることで空港の機能をアップグレードすることができます。アップグレードできる機能は「ストッパー」「最大レーン数アップ」「スピードライダー」「スーパーアームボタン」「オートローダーボタン」など多岐にわたりますが、それらの便利機能を使うと燃料消費が増大して燃料切れを起こしてしまうことも。

その対策としてライトを切って節電することができたり、分かりやすく簡略化されたグラフィックのゲームにも関わらず妙にリアルなシステムで、シミュレーションゲームとしての作品に説得力を付加していると思います。またサウンドも空港内のアナウンスなどとてもリアルになっていて、実際の空港荷物仕分けをしている気分を満喫することができました。

■音声入力やジャイロ機能による傾け操作など、新感覚の操作性が楽しい
旅客機の離陸は、3DSの音声入力による命令で行うことができます。『シーマン ~禁断のペット~』では、音声認識によるシーマンとの会話システムが特徴的でしたが、こちらはそこまで本格的な会話をするわけではないものの空港が舞台のゲームという雰囲気を盛り上げるのに役立っていると思います。

また、運ぶのに3DS本体のジャイロ機能による傾け操作が必要な荷物もあったりして、様々な操作方法を駆使しながら行う荷物の仕分け作業は結構楽しいです。

■「すれちがい通信」にも対応、Miiによる仕掛けが面白い
本作は「すれちがい通信」に対応していて、すれちがったユーザーのMiiが乗り入れてる旅客機を離陸させるとボーナスポイントが入手できます。また「すれちがい通信」用に自分の旅客機をカスタマイズすることも可能で、機能や見た目など自分好みにデザインすることが可能です。こういった要素でほかのプレイヤーと交流できるのは、楽しい仕掛けですね。

■シンプルでスピード感溢れるパズル性は、携帯ゲーム機ならでは
本作の持つ無駄のないビジュアルとストレートなプレイ感覚を伝える操作性は全体的に洗練されたゲームデザインの結果で、どことなく任天堂『ゲーム&ウォッチ』の名作ゲームたちを彷彿とさせます。

ジャンルはシミュレーションゲームにカテゴリーされていますが、内容的にはかなりパズルアクション寄りだと思います。シンプルであるが故に、上手く荷物を仕分けして旅客機を離陸できた時は嬉しいですね。また、プレイ中に自分のプレイスキルが上がっていくのを実感できる点も素晴らしいです。

後半になってレーン数が増えてくるとかなり複雑な状況判断が求められ、パズルとしての難易度は非常に高くなります。その中から最適解を探すゲーム性はかなり中毒性があり、また同時にパズル上級者向けでもあると思います。

最近はスマートフォンでリリースされるパズルアクションも多いですが、本作は操作方法や「すれちがい通信」など3DSの機能が最大限に活かされていて、携帯ゲーム機ならではの楽しさがあります。ちょっとした合間に遊んで熱くなれるゲームとして、プレイされてみはいかがでしょうか。

『AERO PORTER(エアロポーター)』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C) 2012 LEVEL-5 Inc.

【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
Twitter:@Rococo_TestType
《ロココ試作型》
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