GDCやE3では見られなかった国がありました。それはメキシコとイランです。それぞれ南米と中東の国で余りイメージが無い方も多いかと思いますが、エンターテイメントでも今後の成長市場として有望視される地域でもあります。また、欧州とは歴史的な繋がりがあり出展に至ったものと考えられます。
メキシコのブース「MEXICO GAMES」では同地のデベロッパーが複数展示。世界的に知られるモバイル向けデベロッパーDigital Chocolate(Trip Hawkinsが創業)もメキシコに拠点を持っています。その他、Interaxial、Neggi、Xibalba Studios、TIKI GAME STUDIO、kaxangames、Oelli、IKI GAMINGといった名前がありました。
イランのブースはIRAN National Foundation of Computer Gameが出展。PCゲームを中心に各社がゲームを展示していました。見ていたところ、どれもクオリティは高そう。発売されたゲームのパッケージも展示されていました。イランでは西洋文化に対抗する意味でもゲーム開発に力を入れているということで、そこから伸びてくるメーカーも出てきそうです。
欧州各国もブースを構えていました。隣国のフランスからはUBIFRANCE(フランス企業振興機構、ユービーアイとは関係なし)がブースを構え、Gameloftを始めとするフランス企業が出展していました。gamescom 2011のパートナーカントリーになっている英国からも業界団体のTIGAがブースを構えていて広い商談コーナーが持たれていました。オランダやスペインもブースがありました。また、北欧の数カ国が共同で運営するNordic Gameも存在感がありました。
しかし競争は国同士だけではありません、ドイツ国内ではハンブルグ市とノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)もブースを構えて域内の企業を紹介していました。NRWにはデベロッパーやパブリッシャーが50社以上も立地し、『Anno 1404』『Rabits』『Gothic』といったタイトルが開発されているそうです。
域外の国でも台湾、中国、カナダといった域外の国が参加。国際色豊かなgamescomを思わせる各国ブースでした。
編集部おすすめの記事
ゲームビジネス アクセスランキング
-
「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回
-
令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】
-
マリオの資産は1160億円―フォーブスのランキング
-
【レポート】VRロボゲー『アーガイルシフト』のロマンと没入感が凄い!男の子の夢、これで叶います
-
物理ベースでの絵作りを通して見えてきたもの/アグニのデザイナーが語るリアルタイムワークフロー・・・スクウェア・エニックス・オープンカンファレンス2012
-
任天堂がマイクロソフトにレア社を売却した経緯とは・・・3億7500万ドル巨額買収の裏側
-
FPS界の重鎮“スタヌ”って何者?山田涼介も憧れる人気ストリーマー・StylishNoobの魅力
-
【史跡探訪】トランプ・かるた製造元「山内任天堂」旧本社
-
フロム・ソフトウェア、役員人事を発表 ― 会長に角川ゲームスの安田善巳、社長に『DARK SOULS』の宮崎英高
-
ゲームコントローラーの市場規模、2027年に29億7350万米ドル到達予測─技術的進歩や新型コロナの影響で