この調査は、急速に普及するTV向けブロードバンド映像配信(IPTV)、動画配信ビジネスの現状をあきらかにするとともに、2015年までのIP放送サービス・IP-VODサービス、ゲーム機向け映像配信等の普及を予測した。テレビ向けIP-VODサービスは、これまでトランザクション型販売(従量制)が主流だったが、2009年度から2010年度にサブスクリプション型販売(定額制)が増加。その結果2010年度は前年比153.2%の累計336万人に大幅な増加が見込まれる。2011年度以降は、VOD対応テレビ等のハードの普及拡大が見込まれ、テレビ番組の見逃しコンテンツやライブコンテンツの増加等も進み、利用者が急速に拡大すると予想。その結果、2015年度末には、2010年度比260%の累計860万人、ブロードバンド加入者割合17.4%に増加するものと、同調査は予測した。
一方、家庭用テレビゲーム機向けVODサービスは、任天堂「Wii」、SCE「プレイステーション3(PS3)」、マイクロソフト「Xbox 360」を介して現在は提供されている。2010年度末における家庭用テレビゲーム機向けVODサービス利用者数は、前年度比141.4%の累計263万人が見込まれる。家庭用テレビゲーム機は3社合計で、2010年度末に累計1,950万台の普及が見込まれ、テレビ向けVODサービス最大のプラットフォームに成長している。今後も、利用者増加が予想され、2015年度における家庭用テレビゲーム機向けVODサービスは、2010年度比235.7%の累計620万人に増加すると予測された。
なお、2010年度におけるIPTVサービスでは、ひかりTVとアクトビラが、順調にユーザー数を増加。ひかりTVは、インフラ基盤となるフレッツ光の契約数が伸びていることや、WOWOW(10月)、NHK-BS(12月)の再送信サービスの開始、再送信サービスエリアの拡大等により、2010年度末(2011年3月末)には、累計140万契約になる見込み。アクトビラは、2011年7月の完全デジタル化に向けたテレビ販売がピークを迎えるため、270万台前後に達する見込みだ。
ゲーム機向けVODサービス、5年後には3.3倍の市場に……シードP、IPTV市場を調査
《冨岡晶@RBBTODAY》編集部おすすめの記事
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