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JRPGは「オールドスタイル」ではない、イメージエポックの挑戦始まる・・・JPRG決起会(1)

数々の人気タイトルを開発してきたデベロッパー、イメージエポック。オリジナルRPGの開発を強みに実績を積み重ねてきましたが、受託開発というスタイルから脱却し、自社でのパブリッシングを開始すると発表しました。

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JRPG決起会
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『ルミナスアーク』『セブンスドラゴン』『アークライズファンタジア』『ラストランカー』『クリミナルガールズ』といったタイトルを開発してきたデベロッパー、イメージエポック。オリジナルRPGの開発を強みに実績を積み重ねてきましたが、受託開発というスタイルから脱却し、自社でのパブリッシングを開始すると発表しました。

日本橋にて開催された発表会「JRPG宣言決起会」では、"オールドスタイルの古臭いゲーム"と揶揄されることも多くなった「JRPG」(Japanese-RPG)を新たなスタイルで復活させると宣言。多くのタイトルを発表しましたが、それらは全て日本の伝統的なRPGの形を踏襲しながら新たな挑戦を行ったものとなっていました。



冒頭挨拶に立ったイメージエポック代表取締役社長の御影良衛氏は会社設立の2002年を振り返り「RPGを作るために会社を作ったのですが、市場全体が元気がなくなっています」とコメント。年間の新作RPGの数をまとめたグラフを示しながら「新作RPGは数が減っています。しかしその中でもイメージエポックは大きなシェアを獲得しつつあります」と話しました。

イメージエポック御影良衛社長

年間の新作RPG発売数そのうちイメージエポックのシェア


御影氏はJRPGの魅力について「日本のRPGは決められたルートを辿る設計が稚拙と言われる事が多いのですが、その分だけ、密度が高いものにすることができます。シナリオや演出を作り込み、キャラクターに対する感情移入が強いものが作れます。また仲間、パーティと絆を繋いでいくという概念も日本のRPGなにらではで僕が魅力的に感じるものです」とコメント。

日頃からRPGの研究は欠かせない日課になっているようで「発売される全てのRPGは購入して、全てクリアしています。でも最近は数が少なくなっていて、悲しい。それで自分で作ることにしたんです(笑)」。

■最後の一日の物語

最後の約束の物語


2011年よりパブリッシャー事業を開始するイメージエポック。その第一弾となるのはPSP向けに鋭意開発中の『最後の約束の物語』です。強大な敵によってまさに地球が滅ばんとしていてる、その最後の一日を描いた物語になります。

リゼット役の喜多村英梨さん


ここで、本作でなビーゲーションキャラクターを務めるリゼット役の喜多村英梨さんが登場。既に最初のアフレコは終了し、システム周りの音声収録は終わったそうです。「ユーザーさんが何度も何度も聞くことになる声なのでプレッシャーがありました」とのこと。

肝心のリゼットというキャラクターについては「非常に凛とした女性で、任務を遂行するという強い意志を持った女性です。なので収録でも、全般として淡々とした感じになりながら、時々可愛らしさや女の子らしさを覗かせるような台詞を心がけました」と説明。


かつて、世界は魔術に満ちていた。
魔術師たちの最後の末裔を末梢すべく、
数多の機械兵団が落ち寄せる。
絶体絶命のその戦いを覆すことが出来るのは、
<最後の約束>のみ―――。


生と死を描いたダークジュブナイルファンタジーです。

特徴的なシステムとしては「ロストゲーム」と呼ばれているものがあり、ある条件を満たすとキャラクターが完全にロストするそうです。「宿屋に泊ると蘇るというようなシステムは辞めました。マルチエンディングに近いシステムなので、キャラクターがロストするとそのようなエンディングになります。登場するキャラクターの数も決まっています。何人残ってエンディングを迎えるのか、挑戦してもらえるといいかなと」ちなみに全員残ってエンディングを迎えようとすると結構難しくなるとのこと。

エグゼクティブ・プロデューサーに御影良衛氏、プロデューサーに宇田洋輔氏、キャラクターデザインに倉花千夏氏、サウンドコンポーズはGainGauge。発売は2011年4月28日です。
《土本学》
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