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【DEVELOPER'S TALK】据え置き機から携帯ゲーム機へ~追加要素満載でリメイクされた『ペルソナ3ポータブル』開発陣に聞く

アトラスよりプレイステーション・ポータブル向けに発売された『ペルソナ3ポータブル』は、2006年にプレイステーション2で発売された『ペルソナ3』をPSPに移植し、様々な要素を加えた作品です。

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■最後に

―――非常に人気のあるペルソナシリーズですが、今後はどのような展開をお考えでしょうか?

橋野: 今はあまり話せませんが、いろいろ展開していきたいと思っています。PSPというハードについては、「P3P」でのお客様からのご意見や感想を頂いた上で、今後を考えたいと思っていますし、シリーズの続編も、もちろん準備していますよ。

―――それでは最後に一言ずつコメントをいただきたいのですが、最初にまだゲームをプレイされていないユーザさんに一言と、他のゲーム開発者の皆さんに一言をお願いします。まずはユーザさんに。

橋野: この記事をご覧になってくれて、ありがとうございます。「ペルソナ3ポータブル」が、少しでも気になった方は、是非、お手にとってみてください。どんな作品も、お客様の好みがあると思いますが、もし合えば、“すごく”好きになってもらえる、そんな作品だと思っています。

薄田: 『ペルソナ3』が初めて携帯機に登場するということで、非常に遊びやすくなるように改良を加えています。『4』は遊んだけど『3』はまだ、という方や、ちょっと今までペルソナを敬遠されてきた方も、ぜひ遊んでみてほしいと思います。

目黒: BGMに関してですが、今までのRPGにはない一風変わったBGMも入っています。ぜひ遊んだことのない方は手にとって、ヘッドホンで遊んでみてください。また、アトラスとしてもPSPに慣れつつあります。次回作にもぜひご期待ください。

三輪: ただのPSPへの移植ではないというのは胸を張って言えます。PSPでは最近あまりRPGが出ていませんでしたが、ちょっと本気でRPGをやりたい、でも据え置き機を引っ張り出すのは・・・、という方はぜひ遊んでみてほしいですね。

土屋: PS2版のチューニングに精一杯頑張ってしまったので、最初に薄田からPSPへの移植と聞いた時には、なんて無茶な事を言い出すんだろうと思った記憶があります。でも見方を変えれば、不可能そうなものでも実現できるということを強く感じました。『3』をプレイしたことのある方は、我々がどういう答えを出したのかもチェックして楽しんで貰えればと思います。

―――それでは開発者の皆さんに一言をお願いします

橋野: 他の開発メーカーさんに一言は…これといって特にないですけど(笑) どのソフトメーカーも、自分達にしか作れないものを拘って作りこんでいく姿勢を貫ければ、きっとそれを期待し、評価してくれるゲームファンも多いと信じているので、ゲームファンの方々に「ちゃんと楽しんでもらえる」作品を、末永く、提供していける業界になればいいなと思いますね。

薄田: 3Dモデルで作ったRPGをPSPに移植するというのがこれだけ大変なものとは知りませんでした。据え置きから携帯ということでプレイ環境が大きく異なるので、そこの部分をどう対処するかが重要なのかなと開発を終えて思いました。業界全体としてゲームがなかなか売れないという厳しい状況ですが、それでも良い物作りをしなければ将来は無いと思いますので、お互いに頑張って、盛り上げていければと思います。

目黒: 少し前にファミ通さんのオーケストラコンサート(PRESS START)に参加させていただいたのですが、他社さんの作曲家さんは素晴らしい方ばかりでした。我々作曲も含めて開発者一同、大手メーカーの皆さんにキャッチアップすべく努力して、皆さんに負けないレベルのゲームを作りたいと思っています。

三輪: アトラスは開発面でマンパワーに頼っている面が大きい会社だと思います。が、その分、個々の強さを引き出す自由な環境でもあります。今後も楽しみにしていてください。不況ですが、お互いにいいゲームを作っていきましょう。

土屋: 最近の開発は分業化が進んでいて、効果音なら効果音担当、作曲なら作曲担当というのが増えてきたと思っています。でも自分は古い人間で効果音もやれば作曲もやるという立ち位置で、ある意味では中途半端かもしれませんが、その分マルチに色々な仕事が経験できてメリットに思うことも多いです。なので、自分の仕事を縛らずに、色々挑戦する方が成長できると思います。それから、効果音に関してはプログラマさんとの共同作業という面が大きいので、ぜひ有能なプログラマさんと仲良くなって一緒に仕事しましょう(笑)。もちろんこれからもアトラスは頑張りますので、ご期待ください。

―――本日はどうもありがとうございました!

アトラス本社にて


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