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前四半期より利益増のDeNA、利益減のグリー ― コンプガチャ規制以降初の決算

先程お伝えしたとおり、グリーの平成24年6月期決算の発表が本日行われました。また、9日にはDeNAの平成25年第1四半期決算も発表されています。

ゲームビジネス その他
 
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先程お伝えしたとおり、グリーの平成24年6月期決算の発表が本日行われました。また、9日にはDeNAの平成25年第1四半期決算も発表されています。

ソーシャルゲーム2社が「コンプガチャ規制」以降初めて発表した決算ということもあり、非常に注目を集めました。そこで、両社の規制前の決算(12~3月期)と今回の決算(4~6月期)を比較してみたいと思います。

まずはじめにグリーですが、売上高400億8000万円(前四半期比13.2%減)、営業利益189億9600万円(同22.6%減)、経常利益184億3900万円(同24.7%減)、四半期純利益123億2800万円(同8.3%減)となっています。

一方でDeNAは売上収益が475億9000万円(前四半期比11%増)、営業利益は183億9200万円(同5%増)、税引前四半期利益は180億6500万円(同1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は99億9300万円(同6%増)となりました。

両社を比較すると、グリーは「コンプガチャ規制」以後収益を減らし、DeNAは伸ばしています。有料課金での収入でみても、グリーは前四半期に428億8200万円だったのが、364億4400万円に落ち込んでいます。対してDeNAは511億円から541億円に増加しています。

なお、グリーは今回の有料課金の減収について、「グローバル展開や利用環境向上の施策にリソースを集中させたため、大型IPタイトルや新規タイトルの提供開始数が不足」したためと説明しています。

今回の決算発表を見る限りでは、「コンプガチャ規制」は両社ともに影響はあったものの、深刻なダメージを与える要因にはならなかったようです。
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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