――この作品はどういう風に誕生したのですか
私達は据え置き機で様々な動物を飼うようなゲームを作ろうとしていました。また、これに関連したような色々な実験を行っていました。
ニンテンドーDSの開発が始まった時、私達はこれが2画面、タッチスクリーン、ワイヤレス、マイクといった特徴を備えていて、これは犬を題材にしたゲームにぴったりなハードだと気付かされ、非常に面白いものが出来るのではないかと確信しました。
――様々な動物と言いましたが、結局犬が選ばれたのはどうしてでしょうか
候補を検討していった結果、最終的には犬と猫の2つに絞られました。犬と猫は世界中で愛されている小動物です。なぜ猫でなく犬になったかと言うと、私達がやりたかったことの1つにプレイヤーが自分の声を使って芸を教えられるようする、という事があったからです。
猫はその点不利でした。また、飼っていて楽しいイベント、例えばアジリティ大会や散歩ができた方がいいと考えました。そういう要素をどうやって実現していくかと考えたときに、猫より犬の方が望ましいのではという結論になりました。
――ということは、猫バージョンを作ることはないということですか
いいえ。私達は他の動物のゲームを作る可能性を除外しませんし、日本で『Nintendogs』が大ヒットしたので、他の選択肢を考えているところです。
――つまり『Nintencats』は現実に可能性としてあると
本当のことを言えば、今回のプロジェクトの最初に私たちは猫を使ったものを開発していました。なので既に猫のモデルや音声はあるんです。
――おお、それではいつか期待することができますね
検討する時間を下さい!
これ以外では、3種類のパッケージが発売されたことに関して、最初岩田氏や宮本氏は15種類の犬種で15種類のパッケージを提案したそうです。そうすることであたかもペットショップに向かうように、ゲームショップでゲームを購入することができます。しかしマーケティングや販売の関係で3種類に落ち着いたそうです。
レボリューションについては次のように話しています。「私もレボリューションの開発に関わっています。DSの開発の時のようにハードのユニークな性質やどのようにハードを使いこなすかといった観点から考えなくてはならないでしょう。従ってそれは、私達がどうやって全く新しいゲームプレイを創造するか、以前とは異なるものを作っていくのかという点に焦点が置かれるでしょう」
ちなみに紺野氏が飼っているのはシェットランド・シープドッグの「コロ」だそうです。宮本氏もシェットランド・シープドッグだとか。
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