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ヨコオタロウの"書く"に迫る―書籍「ヨコオタロウガカクセカイ」日本語版Kickstarterキャンペーンが開始。30時間を超えるインタビューで“核心”を掘り下げる

30時間以上のインタビューでゲームシナリオの核心を紐解く、Archipel制作の書籍企画。

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ニーア』シリーズや『ドラッグオンドラグーン』シリーズのクリエイターとして知られるヨコオタロウ氏の創作プロセスに深く迫る書籍「ヨコオタロウガカクセカイ」の日本語版Kickstarterキャンペーンが開始されました。本書は、日本のクリエイターを題材としたドキュメンタリーを手がけるチーム「Archipel(アルシペル)」がヨコオタロウ氏に30時間以上にわたるインタビューを行い、ゲームにおける世界観やキャラクター設計、シナリオ執筆など「書く」という行為の核心に迫る一冊で、発送は2026年7月を予定しています。

ヨコオタロウガカクセカイ | ゲームは、どう書かれるのか。

「エヴァ」新作の脚本も―ゲームのみならず今最も注目される“エンターテインナー”

ヨコオタロウ氏は、2003年の『ドラッグオンドラグーン』でディレクターデビューを果たして以降、絶望的な世界観とプレイヤーの感情を容赦なく揺さぶる物語で唯一無二の作家性を確立してきたゲームクリエイターです。『ニーアレプリカント』および『ニーアゲシュタルト』に登場するキャラクター「エミール」の仮面を被り、素顔を見せないスタイルでも知られています。

代表作『ニーア オートマタ』は2026年2月に全世界累計出荷・ダウンロード販売本数1,000万本を突破。発売から約9年を経てなお売れ続ける異例のロングセラーとなっています。ゲーム以外にもコンサートの演出、舞台の脚本、アニメのシリーズ構成、漫画の原作など幅広く活動しており、ヨコオタロウ氏自身は自らの創作スタンスについてこう語っています。

僕は、世間的には「ゲームクリエイター」という肩書きになってるんですけど。そういうモノ作りをする人間の中で、僕は「自分はアーティストではない」と思ってて。じゃあ、何かっていうと「エンターテインナー」なんですが。

さらに2026年2月23日には、「エヴァンゲリオン」30周年記念フェスにて完全新作シリーズの制作が発表され、ヨコオタロウ氏がシリーズ構成・脚本を担当することが明らかに。音楽には『ニーア オートマタ』でもタッグを組んだ岡部啓一氏、監督は鶴巻和哉氏と谷田部透湖氏、制作はスタジオカラー×CloverWorksという布陣で、ゲーム業界のみならずアニメファンからも大きな注目を集めています。



ゲームにおける執筆とは―これまであまり語られなかったテーマに切り込む

本書のテーマは「ゲームにおける執筆」。ゲームはどう書かれるのか、媒体としてどういった特徴を持つのか、世界をどのように構築するのか。30時間以上におよぶインタビューを通じて、『ドラッグオンドラグーン』(2003年)、『ニーア レプリカント』『ニーア ゲシュタルト』(2010年)、『ニーア オートマタ』(2017年)といった代表作を振り返りつつ、執筆の立案からインスピレーション、ストーリー構築のフロー、プレイヤーの感情を動かすための考え方と実践にまで深く掘り下げています。

語り手であるヨコオタロウ氏独自の視点と解釈を中心に据えることで、単なるライティング解説本ではなく、ナラティブで実用性に富んだ内容を目指したとのこと。ゲームやライティングに限らず、クリエイティブ全般に関わる人にとって有益な一冊になることを意図しているといいます。

なお、本書は既に書き終わっており、本キャンペーンは先行販売と印刷・製本にかかる製作費を集めるために実施されています。印刷・製本は国内パートナーの篠原紙工が担当し、ヨコオタロウ氏の世界観を連想させるような仕上がりを追求しているとのことです。

今回開始された日本語版キャンペーンは、英語版の成功を受けて実施されるもの。日本語版のデジタル版やフィジカル版を含むリワードが用意されています。Kickstarterの「All or Nothing」形式のため、目標金額に達しなかった場合は支援額が自動的に返金されます。なお、英語版のデジタル・フィジカル版も近日中にアルシペルのウェブサイトにて一般販売が開始される予定です。

Archipel(アルシペル)とは

アルシペルは、日本のクリエイター、アーティスト、文化に焦点を当てたドキュメンタリーを制作・配信する映像制作チーム・プロジェクトです。ドキュメンタリーやポートレイト映像をはじめ、書籍やイベントを通じて、日本のクリエイター・アーティストの「フィルター」を通した視点で日本のカルチャーを国内外に届けています。発足以来、完全自費での制作・活動を続けてきました。

YouTubeチャンネル「Archipel」では、三上真司氏、神谷英樹氏、吉田直樹氏、名越稔洋氏、水口哲也氏など日本を代表するゲームクリエイターをはじめ、あらゆるジャンルのクリエイターに密着したドキュメンタリーを配信。2023年と25年には東京日仏学院にてポップカルチャーイベント「Archipel Caravan」を開催し、三上真司氏×神谷英樹氏の対談や、飯野賢治氏の没後10年追悼ドキュメンタリーの初上映など、大きな話題を呼びました。

書籍プロジェクトとしては、アーティストの米山舞氏とオオクボリュウ氏をフィーチャーした「Archipel Log」(2025年)に続き、本書が2作目となります。

なお、Game*Sparkとアルシペルはこれまでにも複数のコラボレーションを実現してきました。日本のゲームクリエイターに迫るドキュメンタリーシリーズ「Cutscenes」の共同制作や、飯野賢治氏の没後10年を記念したドキュメンタリー「Memories of Kenji Eno」の共同プロジェクトなど、日本のゲームカルチャーを独自の視点で世界に発信する取り組みを継続しています。


《自営爺》
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