太田信吾氏はなぜドキュメンタリーを撮るのか
実際に「TCCF」の現場ではエンタメ作品の勢いを感じました。そんな中で、太田信吾氏に「エンタメと比べると、ドキュメンタリーは資金調達が難しいと言われます。それでもなぜドキュメンタリーを取り続けるのでしょうか?」と尋ねました。「あるいは、同じドキュメンタリー作品だとしても、グルメやアーティスト密着など話題を集めやすいテーマの方がいいのではないでしょうか?」とも確認しました。
太田信吾氏の答えは「ドキュメンタリーは撮らないと無くなってしまうかもしれない」でした。
その真意を知るため、2026年年明け早々に、長野県最南端の秘境「天龍村」を一緒に訪れました。太田信吾氏が学生時代からボランティアとして関わっており、今もなお記録をライフワークとしている地です。村の人口は1000人を割る中、存続が難しくなっている1月4日から5日にかけて開催される「坂部の冬祭り」の舞を観ました。そこで、「無くなってしまうかもしれない」という言葉には、「無くなって欲しくない」という願いも込められているのだと感じることができました。
コンテンツ制作には資金が不可欠です。一方で、生成AIの発達により、アニメやゲーム、あるいは実写などの映像制作クオリティーが大幅に高まっており、フィクションというジャンルにおいてはコストカットができる可能性が感じられます。さらに、実際に撮影(描いたのか)したのか見分けがつきにくい生成映像の普及によって、エンタメコンテンツが良い影響だけを受けるとも考えにくいです。全体的に見たなら、フィクションのコンテンツ価値が下がってしまうのではないか?という危惧があります。
そんな環境だからこそ、ドキュメンタリーの価値は改めて見直されるのかもしれません。今回はドキュメンタリー映画監督の太田信吾氏に話を聞きましたが、映像制作の資金調達する上で作品の価値を提供することがより一層強く求められる時代が来ることが予想されます。
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