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PS5のゲームライフは、何に満足し、どこが物足りなかったのか─9ヶ月のプレイを経た所感をユーザー視点で綴る

PS5を長期間にわたり、実際に触ってみた感触はどうなのか。体験したからこそ分かる実感を、今回お届けしたいと思います。

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■SSDの容量は、人によって物足りなさも

PS5はストレージにSSDを採用し、読み込み速度の大幅な向上を実現させました。そのため、タイトルにもよりますがロード時間はかなり短くなっており、例えばPS5版『Ghost of Tsushima Director's Cut』のファストトラベルは驚くほどの快適度になりました。

その性能をいかんなく発揮できるのはPS5ソフトに限られており、後方互換のPS4ソフトでは、そこまで画期的な変化は感じられません。この点は少々残念ですが、PS5ソフトの未来に期待が持てるのは、嬉しい点のひとつと言えます。

ですが、このストレージにもひとつ大きな問題があります。それは、容量の点です。PS5に内蔵されているSSDは825GB──実際にゲームなどに割けるのは667GBほど──で、一見かなり多いようにも見えるでしょう。

無理のない話ですがPS5ソフトはサイズが大きい場合が多く、『FINAL FANTASY VII REMAKE』は約86GB。『Ghost of Tsushima Director's Cut』でも約60GBあり、『Returnal』もほぼ同等の約59GB。この3本だけで200GBを優に越しており、実質容量の1/3を占めています。

PS5ソフトでも容量の少ないタイトルはありますが、傾向的に大きくなるのは必然なので、使用可能容量667GBだと正直なところ物足りません。PS4ソフトのインストールも考えると、容量のやりくりは更に難しくなります。

数を厳選して遊ぶ方ならともかく、その日の気分で遊ぶゲームを変えるような人だと、667GBはかなり心細いと思います。筆者の場合は、抱えているゲーム数からして足りないのは明白だったので、早めにUSB接続の外付けSSDを導入し、PS4ソフトはそちらに移しました。なお、外付けにデータを移しても、PS4ソフトの快適度が変わった印象は受けません。

ちなみに、PS5ソフトのデータを外付けSSDに移すこともできますが、これはあくまで移動が可能なだけ。外付けSSDに格納されたPS5ソフトはプレイできず、遊ぶには改めて内蔵SSDに戻す必要があります。

筆者のように遊びたいPS4ソフトが多く、またPS5ソフトも順を追って増やしていきたい方は、内蔵SSDをPS5ソフト専用と割り切った上で、外付けSSDを導入してPS4ソフトはそちらにまとめるのもお勧めです。今現在は、その使用方法でなんら問題ありません。

そして、今のPS5は拡張SSDにも対応しており、こちらならPS5ソフトを移動してもそのままプレイ可能。利便性の点では現状で最も優れていますが、その性能に見合った価格のため、懐への影響も大きめ。なんとも悩ましいところです。

あれこれと遊ぶソフトを変えるゲームライフを送りたい方は、PS5を手に入れる前に、容量への対応をあらかじめ考えておきましょう。



《臥待 弦》
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