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今年もボジョレー・ヌーヴォーが解禁! 歴代のキャッチコピーと共に振り返るゲームのワイン【特集】【UPDATE】

本日11月19日は、2020年のボジョレー・ヌーヴォー解禁日。人類とお酒は切っても切り離せないものです。

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2020年11月19日は、今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。日本では産地のフランスよりも早く解禁日が訪れるこのワイン、0時ちょうどにお店で人々が集まりボジョレー・ヌーヴォーを楽しむシーンを、テレビなどで目にした記憶もあると思います。味わいとしては酸味が強く軽やか、フルーティーでチーズなどと合わせやすいワインです。


本稿ではそれにちなんで、ゲームに登場する印象的なワインを、そのゲームの発売年と同じ年のボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピーと共にいくつかご紹介します。ゲームの回復アイテムとして登場するものやプレイヤーが作成するもの、クエストやストーリーに関わる登場をするものなど、ワインの扱い方はさまざま。人類の歴史と共に歩んできたお酒は、ゲームでも欠かせないアイテムのようです。


※なお、本稿では「ボジョレー・ヌーヴォー」と表記していますが、「ボージョレ・ヌーヴォー」でも読み方に問題はありません。


8000年前から存在!?ワインというお酒


ワインは研究により、およそ6000年から8000年前には製造されていたという歴史を持つお酒。潰したブドウジュースを保存容器に入れ発酵させて生まれたこのお酒は、一般的には古代オリエントで開始された醸造が、その後ローマやエジプト、ヨーロッパへ伝わったとされています。なお、ブドウの栽培はワインの歴史より古いため、「保存容器の底で発酵した果汁」に関しては更に歴史が古いと考える研究者も多いようです。


現存する最古のワインは1867年にドイツの都市シュパイアーで発掘された「Speyer Wine Bottle」と呼ばれるもので、西暦350年頃に作られたことがわかっています。中に液体が残っているこのボトル、かつてワインだったことは研究で証明されているものの、残念ながら現在はアルコール反応を示していません。ワイン部分は変質しており、当時保存のために使用していたオリーブオイルがほとんどの成分となっているようです。


また、購入できるワインとして最古とされているのはフランス・ジュラ地方の「ヴァン・ジョーヌ(1774年醸造もの)」で、2018年に開催されたオークションで1,300万円を超える額で落札。ワインは一般的に、熟成されたヴィンテージものに価値があるとされています。



ではなぜ、その年に摘んだブドウで醸造する若いワインのボジョレー・ヌーヴォーが存在するのでしょうか。


ボジョレー・ヌーヴォーってどういうお酒?


まず、「ボジョレー・ヌーヴォー」という名前について。「ボジョレー」はフランス南東部にある地名の名前、「ヌーヴォー」は「新酒」という意味です。つまりボジョレー・ヌーヴォーは「ボジョレー地区でその年に醸造された新酒ワイン」ということ。しかし、その地区で作るだけでボジョレー・ヌーヴォーとして認められるわけではありません。


フランスには「Appellation d'Origine Controlee(AOC)」と呼ばれる原産地呼称制度があります。これはワインやチーズの伝統や個性を守るための制度で、生産者は定められたルールで生産しない限りAOC認証された原産地を名乗れません。ボジョレー地区も1937年にAOC認証を受けており、使用するブドウ品種、アルコール度数などの厳しいルールが定められています。また、1951年にはヌーヴォーの解禁日(当時11月15日、現在は11月第3週木曜日)が定められました。


ちなみにボジョレー・ヌーヴォーの発祥については、はっきりとしていません。もともとワイン醸造の歴史上では、収穫の喜びを祝うため、その年のワインの出来栄えをチェックするためなど「新酒を飲む」という慣習は存在していました。1970年代頃に、パリからイギリスまでボジョレー・ヌーヴォーを持ち帰る速さを競うイベント「ボジョレー・ラン」が流行したことが、世界中でこのワインが認知されたきっかけとも言われます。


日本でも1970年代に持ち込まれていますが、爆発的に流行したのは1980年代のいわゆる「バブル景気」の時代。現在でも赤ワインブームなどにより日本での人気は根強く、世界でもトップクラスの輸入量です。なお、この時期に発表される「〇〇年に一度の出来!」「豊かな果実香は〇〇年を彷彿とさせる」などのキャッチコピーは、現地の「ボジョレーワイン委員会」、輸入業者、ソムリエなどのコメントがメディアを通じて発表されているものです。



発表された2020年のボジョレー・ヌーヴォーの評価は「極めて早い成熟と乾燥した夏による、"究極のミレジム(ヴィンテージ)"」。夏時期に乾燥が続いたことでブドウの水分が少なく、比較的成熟した味わいになると予測されています。果たしてこの評価にあったものかどうかは、実際に試してみなければわかりませんね。


かなりかいつまんだ説明ですが、長くワインの内容になってしまいました。次項からはゲームに登場するワインの画像をお届けします。


ゲームに登場するワインを紹介!


まず、本稿で紹介する作品を含めゲーム内にボジョレー・ヌーヴォーが登場することはほとんどありません。クラフト可能なゲームであれば一応「ヌーヴォー」と言えるのですが、あえてそういった表記が行われるゲームは無いようです。


『エリーのアトリエ』(1998年「10年に1度の当たり年」)




錬金術をテーマとしたRPGシリーズシリーズの第2作。主人公のエリーがさまざまな依頼や冒険を重ねて、アカデミーの卒業を目指します。前作『マリーのアトリエ』から冒険の舞台が大きく拡がったほか、オリジナル錬金などの新要素も追加されています。


第1作『マリーのアトリエ』から多くのシリーズで「祝福のワイン」が登場。単体で疲労回復などの効果を持つほか、錬金術の材料としても使用できます。


『大航海時代IV』(1999年「品質は昨年より良い」)



その名の通り、15世紀から17世紀ほどまで続いた「大航海時代」をテーマにしたRPGシリーズシリーズの第4作。プレイヤーは出身の異なる主人公を選択し、交易・海戦・謀略とさまざまな手段を用いながら、「覇者の証」と呼ばれるアイテムを集めます。「東京ゲームショウ2020 オンライン」では、PC/ニンテンドースイッチ向けに『大航海時代IV with パワーアップキット HD Version』が発表されました。


ワインはシリーズを通して交易品として登場しています。『大航海時代IV』では、とある酒場娘とのイベントアイテムとしても使用するため、場合によってははるばるヨーロッパまで購入しに戻る必要も。『大航海時代Online』では交易品「干しぶどう」から生産できます。干しぶどうから造るワインだと、イタリアの「アマローネ」などが有名です。


『ベイグラントストーリー』(2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」)





『オウガバトル』シリーズなどの松野泰己氏が脚本を務めるアドベンチャーRPG。魔都「レアモンデ」を舞台に、主人公のリスクブレイカー「アシュレイ」が事件に巻き込まれ、己自身の過去や内面と向き合っていくストーリーが描かれていきます。戦闘時に攻撃を続けることでデメリットが生じる「RISK」や、クリアボーナスとアイテム以外でステータスが変動しない成長システムが特徴的です。


本作の舞台となる「レアモンデ」はかつてワインの銘醸地として有名だった都市。ステージ序盤、アシュレイは地下に繋がるワイン蔵から都市への潜入を目指します。また、アイテムとして入手できるワインはステータス上昇効果のある貴重品です。本作発売から18年後、銘醸地だった「レアモンデ」の地名とワインが『ファイナルファンタジーXIV』のサブクエストにも登場しています。


『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』(2001年「ここ10年で最高」)



都市繁栄や文明管理を行いながら他国家と争い、ゲームの勝利を目指すターン制ストラテジーシリーズの第3作。文化システムなどさまざまな要素が本作で刷新されています。


ワインはシリーズ共通の「資源」として登場。管理下に置くことで算出ボーナスを得られるほか、他国との交渉材料にも使用できます。資源はいくらあっても困らない。



『The Elder Scrolls IV: オブリビオン』(2006年「昨年同様良い出来栄え」




ファンタジーRPG『The Elder Scrolls』シリーズの第4作。「オブリビオンの門」と呼ばれるゲートから、異界の存在たちの侵入を防ぐのが本作の目的ですが、メインストーリーを放置しての冒険や探索、犯罪行為など、プレイヤーが思うままに生活できる自由度の高いオープンワールド作品です。


本作のワインはスタミナ回復とさまざまなデメリットを持つアイテムとして登場。また、特定の銘柄のワインをNPCに納品して、お金を稼ぐクエストも存在しています。


『Fallout: New Vegas』(2010年「今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い」)




アメリカを舞台にしたアクションRPGシリーズ。シリーズ第3作『Fallout3』のスピンオフとして発表され、『The Outer Worlds』などを手がけているObsidian Entertainmentが開発しています。『3』から4年後のラスベガス近辺を舞台に、何者かに襲撃されながら一命をとりとめた主人公の冒険を描きます。


『Fallout』シリーズでのワインは『3』以降、ステータス値にボーナスを与えるアイテムとして登場。飲むと一時的に筋力とカリスマにボーナスが入り、代わりに知力が減少します。また、低確率で「アルコール依存症」にかかる可能性も。本作では一部ワインは貴重なヴィンテージものが流通しているようで、ゲーム内のログなどでいくつかのワインの名前が登場します。


『The Elder Scrolls V: Skyrim』(2011年「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」)




ファンタジーRPG『The Elder Scrolls』シリーズ第5作。寒冷な土地「スカイリム」を舞台に、「ドラゴンボーン(ドヴァーキン)」と呼ばれる存在である主人公とドラゴンとの戦いが描かれます。もちろん、前作同様にメインストーリーを放置して、冒険や戦闘に明け暮れることも可能です。


使用できるアイテムとして複数の種類が存在。本作の舞台が寒冷地ということもありブドウの育成には難があるため、前作『オブリビオン』ほど高品質のワインがないのか、特筆して扱われることが少ないお酒です。代わりにスカイリムでは「ハチミツ酒」がメジャーで、各地に醸造所が存在。また、ワインは体を温める「スパイス入りワイン」が好まれる様子があります。


『Dinner Date』(2011年)




デート相手が来るのを待ち続ける風景をゲームにした作品。プレイヤーは物語の主役「ジュリアン・ルクセンブルグ」の行動を決定する「無意識の行動」そのものとなり、彼のつぶやきを聞きながら時計を見る、ドアの方を見る、スープをかき混ぜる、パンを食べるなどの行動を行います。ゲームと言うよりも一種の映像作品と言えるスタイルです。


ゲーム内でワインは「来るであろう」彼女のために用意したという特別なものとして存在。物語が進むにつれ、酔っぱらったジュリアンが作ったスープにワインを入れてかき混ぜるシーンがとても印象的です。


『Sleeping Dogs』(2012年「ボジョレー史上最悪の不作」「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」)



香港を舞台にしたクライムアクションゲーム。プレイヤーは刑事の「ウェイ・シェン」となって地元マフィアに対して潜入捜査を行います。本作は刑事が主役のアクションゲーム『トゥルー・クライム』シリーズの第3作として開発されていたものの、プロジェクトが停止。その後、スクウェア・エニックスがゲームの権利を買い上げて完成させたという経緯があります。


香港が舞台の本作ではあまりワインが出てくることがないのですが、ゲーム内のとあるキャラクターの運命を決めるクエストで演出として使用されます。


『BioShock Infinite』(2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」)




アクションRPG『BioShock』シリーズの第3作。美しくも奇妙な天空都市「コロンビア」を舞台に、探偵「ブッカー」と少女「エリザベス」の冒険と脱出のストーリーが描かれます。一見すると開放感のある天空都市は前作までの舞台だった海中とはまた違った印象を与えますが、シリーズの持つ恐ろしさは変わりありません。


ワインはステージ内で拾える回復アイテムとして登場。体力が回復する代わりにスキル用のゲージである「ソルト」が減少するデメリットがあります。これまでのシリーズでもワインは回復アイテムとして登場し、やはり「体力の代わりにスキルゲージが減少する」という共通項があります。


『Elite: Dangerous』(2014年「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」)



はるか未来の宇宙を舞台にした、スペースフライトシミュレーター『Elite』シリーズの第4作。プレイヤーは交易や戦闘、冒険などを自由に行えます。また、オンラインプレイでは他のプレイヤーと交流したり、海賊行為を行ったりなども可能。「天の川銀河」を1/1スケールで再現したというマップは非常に広大です。


本作のワインはカテゴリー「LEGAL DRUGS(合法ドラッグ)」の交易品として登場。星域によっては違法なアイテムで、所持や取引を行うと処罰される恐れがあります。また、ゲーム内には特別な価値を持つレアなブランドワインも存在しています。


『Fallout4』(2015年「今世紀で最高の出来」)




『Fallout』シリーズのナンバリングタイトルとしての第4作。本作の核戦争「Great War」が発生した2077年に行われた冷凍睡眠から210年後に目覚めた主人公が、目の前でパートナーを殺した人物への復讐と、連れ去られた子供の捜索を目指します。本作の舞台はマサチューセッツ州ボストンで、シリーズで最も年代が未来のためか、比較的過ごしやすい気候になっています。


本作のワインはこれまでのシリーズ同様に、ステータス変化アイテムとして登場します。また、本作では「毒入りワイン」というアイテムがあり、とある場所で大量に入手が可能。そこで何が起こったのかは、実際にゲームでご確認ください。


『ウィッチャー3』 DLC「血塗られた美酒」(2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」)





ポーランドのファンタジー小説「ウィッチャー」を原作するアクションRPGシリーズ第3作の拡張コンテンツ。ワインが名産の穏やかな土地「トゥサン」を舞台に、主人公のウィッチャー「ゲラルト」が新たな冒険を繰り広げます。新たな装備や「変異」などを入手できるほか、ストーリー序盤でゲラルト用の自宅を獲得できます。


DLCのタイトル通り、ワインに関わるさまざまな物語や争いが発生します。また、ゲラルトに与えられる自宅は「コルヴォ・ビアンコ」と呼ばれ、かつてワイン造りで名を馳せた邸宅。さらに、とあるサイドクエストを進めると定期的にワインを入手できるようになります。なお、本作はワインの種類が非常に多いのも特徴的です。


『Stardew Valley』(2016年)



祖父が遺した農場がある町「スターデューバレー」を舞台にした生活シミュレーション。主人公は農場を継ぐため町へと移住した主人公となり、農耕や牧畜、探検などを行います。町の住民と交流して親密度をあげていくと、特定のキャラクターとの結婚も可能です。また、新たな要素を大量に追加する1.5アップデートも行われる予定です。


本作のワインはイベントで入手できるほか、プレイヤー自身が育てた作物を「醸造樽」に入れておくことで生産が可能。ワインはブドウ以外にもさまざまな果物で生産でき、基本的に果物をそのまま売るよりも高値で売れるアイテムになります。また、プレイヤーの回復用のほか、住民へのプレゼントとしても喜ばれやすいアイテムです。


『モンスターハンター:ワールド』(2017年「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。 しかもフレッシュで輝かしい」)




狩猟アクション『モンスターハンター』シリーズ最新作。狩猟エリアがすべてシームレス化したのが特徴で、モンスターを追いかけるときのロードが無くなったことで快適なプレイが可能になりました。プレイヤーは新大陸への調査団の一員となり、モンスターの調査や狩猟を行います。2019年には拡張コンテンツ「アイスボーン」も発売され、エリアやモンスターの種類が更に増えています。


本作のワインは、ゲーム内の重要なシステムである食事用の食材「ブレスワイン」として登場。手に入れるためには一連の釣りクエストをクリアする必要があります。ブレスワインは、報酬が増加しやすくなる食事効果「招きネコの幸運」を得るために使用します。


『HITMAN 2』(2018年「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」)




暗殺アクション『HITMAN』シリーズのリブートナンバリング第2作。プレイヤーは暗殺者「エージェント47」となり、さまざまなシチュエーションでの暗殺ミッションに挑みます。ステージには特定条件のチャレンジなども用意されているほか、47を取り巻く人物や組織による映画のようなストーリー展開も見どころです。なお、リブートシリーズ完結編となる『HITMAN 3は2021年1月にリリース予定です。


各シリーズでワインに関連したミッションやイベントが登場します。47がターゲットを狙う際、特定のミッションではワインなどの酒に毒物を入れることが可能。殺鼠剤で相手を中毒状態にさせて洗面所へ行くように誘導させたり、致死性の毒物を使用しての暗殺ができます。


『Graveyard Keeper』(2018年)



交通事故で中世風の異世界に転生した主人公が、墓守として生活していくシミュレーション。プレイヤーは墓の管理や住民との交流、さまざまな施設の建築や生産を行います。非常にやるべきことが多いゲームですが、時間制限はなく自分のペースでゆっくりプレイできます。


主人公の技術研究を進めると、ワインの生産施設の建築が可能になります。ワインはイベントアイテムとして要求される重要アイテム。本作では特定の生産物の品質が3段階に分かれているため、高品質ワインを作る際には、まず原料のブドウを栽培で高品質に引き上げる必要があります。また、ゲーム内でプレイヤー用の回復アイテムとして使用できるほか、高品質ワインは高価でNPCに売却できます。



Bloodstained Ritual of the Night』(2019年「バランスのとれた味で、適度な量と高い品質のワイン」)





『悪魔城ドラキュラ』シリーズに関わった五十嵐孝司氏が開発を手掛けるジャンル「IGAVANIA」の探索型アクションゲーム。プレイヤーは錬金術の秘術によって特殊な力を身に着けた女性「ミリアム」となり、自身と世界の運命のため「悪魔の城」を舞台に冒険を行います。モンスターを倒すと得られる能力「シャード」や豊富な装備により、プレイヤーは自由な組み合わせでゲームを楽しめます。


本作は2015年にクラウドファンディングを行った作品。2015年5月12日に開始されたKickstarterでの紹介動画で、五十嵐孝司氏がワイングラスを投げつけるシーンが印象的です。主人公ミリアムはゲーム内で「とあるボス」を倒すと、ワイングラスを投げつける特殊な攻撃が使えるようになります。



Half-Life: Alyx』(2020年「極めて早い成熟と乾燥した夏による、"究極のミレジム"。」)


ValveのFPS『Half-Life』シリーズ最新作としてVR向けに登場した作品。『Half-Life 2』の前日譚のストーリーとして、「アリックス」を主人公とした物語が描かれます。重力操作デバイス「グラビティグローブ」やさまざまなパズル、戦闘要素などをVR向けにこだわって制作した作品です。



さまざまな物理表現にこだわった本作ですが、2020年5月に行われた1.4アップデートにおいて「リアルな液体表現」が追加。Game*Sparkでは本作に登場するオブジェクトである赤ワインの瓶を、ひたすら揺らしているだけの動画を公開しています。こちらの動画で非常になめらかな液体表現をお楽しみください。


『クラフトピア』(2020年)




日本のデベロッパー、ポケットペア開発のオープンワールドサンドボックスゲーム。プレイヤーはさまざまな環境が待ち受ける世界を舞台に、モンスター狩猟や農業、工業、ダンジョン探索、冒険などあらゆる要素を楽しめます。現在は早期アクセスで配信中ですが、ユーザーのフィードバックを反映する積極的な更新などが行われています。また、本作はマルチプレイヤーに対応しており、他のプレイヤーの島で一緒に遊ぶことも可能です。


本作のワインは生産物として登場。熟成所に栽培したぶどうを入れておくと完成し、ライフ回復やスタミナボーナス値を得られます。また、特定の料理用の材料としても使えます。原料となるブドウは栽培で種を育てれば入手できますが、基本的にはあまり使用しない印象です。



もちろん、ここで紹介した以外にもさまざまなゲームでワインは登場しています。良ければコメント欄で、皆さんのゲームに登場するワイン情報をお教えください。





ここまで紹介してきたゲームに登場するワインですが、海外ゲームでは「生活感を出すアイテム」として使用している印象が強めです。また、ワインが「土地の作物で作るもの」であるため、ワインとそのブドウ畑などの状態を説明することで世界観の補強に用いられたりもするようです。ゲーム内の説明やラベルの情報から世界観を推理するのも一つの楽しみ方。わざわざヴィンテージの年代が書いてあるものは、ゲームの設定を調べると意外な発見が見つかるかも知れません。


Justin Sullivan/Getty Images News/ゲッティイメージズ


さて、いよいよ解禁されたボジョレー・ヌーヴォーですが、これから買おうという方へいくつか簡単なアドバイスをしておきます。まず、ボジョレー・ヌーヴォーの味わいについて。どうしてもこのワインは製法や原料によって酸味が強くなってしまいます。そのため、品質があまり高くないワインの場合はアルコールと酸味が際立ち、少しトゲトゲしい印象を受けるかも知れません。もちろんフレッシュな味わいが好きな方であれば、それでも十分楽しめます。また、ボジョレーは少し冷やして飲むと美味しいと言われます。飲む前に冷蔵庫で一時間ほど冷やすのがオススメです。


少しリッチな味わいを求めるならば「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」と書かれているものがオススメ。ヴィラージュにはボジョレーとは異なるAOC認証が定められており、通常のボジョレーより高いアルコール度数や糖度などがさらに厳密に定められています。一般的に少しコクのあるワインになりやすいため、酸味が抑えられた味わいになります。また、デパートなどでは5,000円を超える銘柄も購入できます。高級なボジョレーには熟成可能な品質のワインもあるため、自分で寝かせて育てるのも面白いかも知れません。


とはいえ、究極的にお酒は楽しんだもの勝ちの嗜好品。自分のタイミングで自分の好きなお酒を楽しむのが一番です。ただし、どのようなお酒でも開封したらなるべく早く飲むのがおすすめ。保存する場合はコルクならばなるべくワインストッパーを、スクリューキャップの場合はラップなどで口を塞ぐことで劣化を少し防げますよ。


ここからは筆者おすすめのボジョレー・ヌーヴォーをご紹介


ジョルジュ・デュブッフ


ボジョレー・ヌーヴォーを世界的なブランドに育て上げた人物のひとり「ボジョレーの帝王」ジョルジュ・デュブッフ氏(2020年逝去)のブランドワイン。フレッシュな酸味だけでなく、華やかで滑らかな香りやのどごしが特徴的です。ハーフサイズもあるため、試すのであれば通常品質でもオススメしやすいブランドとなっています。






アンリ・フェッシ


ボジョレーのAOCで最高格付とされる「クリュ」を名乗れる10ヶ所のうち9ヶ所の畑を所有する「アンリ・フェッシ」のブランドワイン。アンリ・フェッシのボジョレー・ヌーヴォーは比較的穏やかな酸味をもち、豊かなコクと深みを持っているのが特徴です。




ラブレ・ロワ


醸造家ブリジット・プッツ氏が手がけるブランド「ラブレ・ロワ」のヌーヴォー白ワイン。AOC認証により、フランス・マコネ地区でシャルドネ種と呼ばれるブドウを使用することで「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」と名乗れます。こちらも解禁日は11月第3木曜日に定められており、ボジョレー・ヌーヴォー同様この時期の楽しみです。ラブレ・ロワの白ワインはキレの有る酸味と果実香、豊かなミネラルが特徴的。ラブレ・ロワのマコン・ヴィラージュもブランドの特徴を生かした味わいです。




UPDATE(2020/11/19 16:00):本文を一部修正しました。

《Mr.Katoh》
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