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【実録】PS5からデビューするゲーミングモニターのススメ─決断のポイントは「遊ぶジャンル」と「部屋の環境」!フルHDだって十分魅力的な選択肢

モニター選びの参考になれば嬉しい…。

ソニー PS5
【実録】PS5からデビューするゲーミングモニターのススメ─決断のポイントは「遊ぶジャンル」と「部屋の環境」!フルHDだって十分魅力的な選択肢
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11月12日に発売を迎えたPlayStation 5(以下、PS5)。幸運にも予約できた筆者ですが、この機会に成し遂げたい1つの目標がありました。それは、ゲーミングモニターを購入すること!これまで自宅のリビングで少々古めなテレビを使っていたのですが、「せっかくPS5が来るのなら、それに相応しいゲーミングモニターが欲しい…!」と思い立ったのです。


結論から言ってしまうと、筆者はBenQの「EX2510」を購入しました。この記事では、「ゲーミングモニターが欲しいけど、どう選んだらよいか分からない」という人のために、筆者がどう考えてこの判断を下したのか、その振り返りをまとめていきます。

モニターの選び方は、各人の好みや住宅環境といった要素が強く、一概に「これが良い」と言い切れません。だからこそ、迷いやすい分野とも言えます。この記事がゲーミングモニター購入を検討している皆様の、考えを整理するキッカケになれば幸いです。

PS5でヌルヌルな映像を味わいたい!


筆者がゲーミングモニターの購入を検討した最大の理由、それは「最大120fpsの高フレームレートで、ヌルッヌルに滑らかな動きを楽しみたい!」というものでした。(※fps:frames per secondの略。)

私たちが普段何気なく見ている動画やゲーム画面は、大量の静止画(コマ)が目にも止まらないスピードで動き続けることによって成立しています。“パラパラマンガ”とよく例えられますね。その動画がどれほど滑らかに動いているのかを示す数値が、フレームレートです。

PS4(PS4 Pro含む)やニンテンドースイッチは、最大60fpsでの映像出力が可能。これは「1秒間で60枚の静止画が表示されますよ」という意味です。対して、PS5は最大120fpsまでの映像出力が可能になりました。1秒間に120枚の静止画が表示されます。単純計算で2倍滑らかになるわけですね。

しかし、いくらPS5が滑らかな映像を出力しても、それを受け取るテレビorモニター側が対応していなければなりません。テレビorモニターが、どれだけ映像の情報を受け取れるかを示す値はリフレッシュレートと呼ばれ、単位はHz(ヘルツ)。一般的なテレビorモニターは大抵60Hzであり、「このテレビorモニター側は、1秒間に60枚まで表示しますよ」という性能を表現しています。

つまり、PS5がいくら高性能で秒間120枚の映像を出力しても、60Hzのテレビorモニターはその全てを拾い切れず、最終的に60fpsの映像として表示されるのです。…そう聞くと、ちょっと勿体なく感じちゃいますよね。PS5の性能をフルに活かすのであればリフレッシュレートに優れたゲーミングモニターが必要であり、具体的には120Hz以上の性能が求められます(※)。

ちなみにリフレッシュレートと同様、こだわっておきたいのがモニターの「応答速度」です。これはモニターの映像が切り替わるのに必要な速さを表していて、単位はms(1msは、1000分の1秒)。一般的に応答速度が早いほど、残像感の無い映像が楽しめると言われています。

『Apex Legends』を始めとするFPS(ここでは、First Person Shooter。映像出力のfpsとは異なるので注意)や、『ストリートファイター V』等の格闘ゲームといった動きの激しいゲームをストレス無く遊ぶのであれば、応答速度は1ms以下のモニターを選びたいところです。

【※補足】
記事執筆時点(11月15日現在)において、PS5での120fps映像出力を実現するタイトルは限られており、全てのタイトルがそうなるわけではありません。

今回はモニターの情報から、各タイトルのフレームレートをチェック。筆者は『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』にて、120Hzが出ていることを確認しています。

『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』初回プレイ時に、このような案内が出ます。

モニターから「現在の解像度」を表示して、120Hzになっていることを確認。このフレームレートがどれほど維持されるのかもまた気になる所ですが、本稿の趣旨とは離れてしまうため、ここでは割愛します。

また、PS5本体ホーム画面の「設定」>「スクリーンとビデオ」>「映像出力」から「映像出力情報」と操作すると、現在出力している映像信号を確認可能。そこでも同様の表記となっていました。

『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』起動中に上記操作を行った際の画面がこちら。

また、上に一例として挙げた『Apex Legends』『ストリートファイター V』は現時点では、“PS5の互換機能を通して動作するPS4タイトル”であり、その動作は60Hzとなっているようでした。

『ストリートファイター V』はPS5で起動しても60Hzの様子。

同様に『Apex Legends』も記事執筆時点では60Hzと表示されました。

インチは遊びたいジャンルや部屋の環境で決める


次にゲーミングモニターのサイズ(インチ)を決めなくてはなりません。じっくり腰を据えてプレイするRPGやシミュレーションであれば大画面がベストですが、先述したFPSや格ゲー等であれば、一目で画面全体を把握できる24インチ前後のほうが遊びやすいでしょう。

格ゲーをプレイする機会の多い筆者は、迷いながらも24インチを選択しました。理由は3つ。1つ目は、オフライン大会の会場に用いられるモニターは、その多くが24インチであるためです。

今年1月、筆者は格ゲーの祭典「EVO Japan 2020」に参加しました。その際、自宅環境(40型テレビ)と会場のモニターサイズの大きさの違いに戸惑い、満足に動けなかった経験があります。対戦相手がとても有名なプロゲーマーだったのでどのみち負けていましたが、せめて全力を出しきって、悔いなく負けたかったなと少し後悔しました。オフライン大会が再び開催されるかどうかは不透明とはいえ、また機会が生まれた時に少しでも全力が出せるよう、できる限り環境を揃えたいと考えています。

2つ目の理由は、モニターの設置を考えているデスクが小さいから。奥行き50cmほどなので、24インチのモニターでもギリギリです。27インチ以上はモニターと座る位置が近すぎて疲れそうだと判断しました。

そして3つ目。最大の理由は、4K/120Hzに対応したゲーミングモニターが、記事執筆時点では存在しないこと(ASUSが発売を発表していますが、時期は未定)。PS5は4K/120fpsの映像出力に対応していますが、その環境で遊ぶためにはモニター側のHDMIのバージョンが「2.1」である必要があります。しかし、市場に出回っているモニターのHDMIは、ほとんどが「2.0」以下。せっかく4Kを活かせるような大画面モニターを買っても、そもそも筆者が望んでいた「120fpsのヌルッヌルに滑らかな動きを楽しみたい!」が叶えられないのです。

モニターではなく、4KテレビであればHDMI 2.1に対応した機種がいくつか存在します。しかし、そのどれもが数十万円クラスと非常に高額。さすがにちょっと厳しい…。

「PS.Blog」にも「HDMI 2.1に対応する4Kテレビは完全には普及しておりませんので、ご注意ください」とのメッセージが。上記は該当箇所のスクリーンショット。
https://blog.ja.playstation.com/2020/11/10/20201110-ps5/

そんな理由で、24インチを採用することにしました。希望するモニターの解像度もフルHD(1920×1080)になります。24インチで4K対応のモニターも存在しますが、せっかく4Kにするなら、もっと上のインチが欲しいなと。PS5がWQHD(2560x1440)に対応していたら、たぶんギリギリまで27インチ(その場合はWQHD)と悩んでました…。

希望条件を見直して、それにあったモニターを探そう


さてさて、希望するゲーミングモニターの条件が整ってきました。それまでは電気屋にズラリと並ぶモニター群に「違いがわからん!選びようがない!」と吠えてましたが、そんな自分とも今日でサヨナラです。

改めて、欲しい条件をリストアップしてみましょう。

【希望するゲーミングモニターの条件まとめ】
  • リフレッシュレートが120Hz以上であること。
  • 応答速度が1ms以下であること。
  • 24インチ前後のサイズ感であること
  • 解像度はフルHD。

ここから、具体的に商品を選んでいきます。つい、「価格が高いモニターの方が良いんだろ?」という思いに駆られますが、そこは冷静に。例えばゲーミングPCを所有しておらず、もっぱらコンシューマ機だけ利用する筆者の場合、リフレッシュレート240Hzを誇るハイスペックなモニターは全くの不要となります(繰り返しますが、PS5で出せる映像は120fpsまで)。そうやって、選択肢をどんどん絞り込んでいきましょう。

冒頭述べた通り、筆者は最終的にBenQの「EX2510」を購入しました。希望条件はバッチリ!


【BenQ「EX2510」の主なスペック】
・144Hz
・応答速度1ms(MPRT)
・24.5インチ フルHD

一点、応答速度の後ろにある「MPRT」について補足します。応答速度には計測手法がいくつかあり、MPRTはその中の1つです。この辺の説明については、「TGS 2020」期間中にBenQが配信した動画が詳しいので、こちらをご覧ください。この動画は筆者が購入した「EX2510」のプレゼン動画でもあるので、最初から見るとより商品理解が深まるかもしれません。


正直、希望条件を満たすゲーミングモニターであれば、どのメーカーも甲乙つけがたかったです。そんな中、モニターにスピーカーが付いているのが「EX2510」を選ぶ決め手となりました。

当然、外付けスピーカーと比較すると音質は落ちるものの、「EX2510」のスピーカーはモニターに内蔵されているタイプとしては十分すぎるほどのクオリティ。スピーカーを置かない分デスクが広くて良い感じですし、音にこだわり抜いて遊びたい時は、PS5の3Dオーディオに対応したヘッドセットを使えば問題なし。

「EX2510」について難点を述べるとすれば、モニターの脚部分が大きくて、筆者が使っているデスクには少し邪魔かなと感じました。とはいえ、別途モニターアームを使えば容易に解決です。

小さなデスクでも、モニターアームを使えばスッキリ!余計なモノはなるべく置かない。それがマイジャスティス。写真映えしないスペースで申し訳ございません。

憧れのゲーミングモニターを手に入れた感想を述べるとすれば、ただただ「快適」の一言。いくらでも遊べる気がします。

『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』をプレイ。う~ん、スタイリッシュ。

現状、120fps出力に対応したタイトルは限られますが、「ゲーミングモニターで遊んでる!」という事実だけでウキウキしますし、満足感が半端じゃないです。もう、これまで使っていたテレビには戻れないかもしれない…。でも家族と遊ぶ際には大きなテレビのほうが何かと便利。状況に合わせて切り替えられるのであれば、それがベストだと感じました。



「ゲーミングモニターの選び方が分からない!」と悩んだ時に考えるべきポイントは、「どんなゲームを遊びたいか」と「どこにモニターを置くか」の2点。FPSをメインに遊ぶのであれば、少し大きめ(27インチ~)なモニターのほうがエイムしやすいかもしれません。RPGを好むのであれば、より大画面かつ画面が綺麗(発色が綺麗なIPSパネルを採用している等)であることが優先事項となるでしょう。

各人の好みや環境によって、オススメが異なるのが実情です。あなたにピッタリなゲーミングモニターに、出会えますように!モニターについては筆者もまだ勉強し始めたばかりなので、補足等ありましたらコメント頂けますと助かります。
《ねんね太郎》

また、お会いしましたね ねんね太郎

ゲームセンターとテレホーダイが生み出す濁流に、満面の笑みで身投げした雑食系ゲーマー。油断すると余裕で半日は寝てしまうため、スヌーズ機能が欠かせない。ゲーム以外の趣味は、モノを捨てること。

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