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PCエンジン版『源平討魔伝』本日3月16日で30周年─妖しい世界を美しく描く3モードアクション! そして忘れられない「かねがねかねがねぇ」

30年の時を経て、『源平討魔伝』を今遊ぶ方法もご紹介!

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1983年に発売された「ファミリーコンピュータ」が一大ブームとなったことで、ゲーム文化の裾野が一気に広がりました。このファミコンブームは長い間続きますが、年月を重ねるにつれ、新たな時代が徐々に訪れます。

新時代の到来を告げた「PCエンジン」が登場したのは、1987年10月30日。当時、アーケードゲームを家庭用向けに移植するケースが多々ありましたが、ファミコンの性能では厳しい面もあり、アレンジ色が強い移植作品が大半となりました。

ですが、PCエンジンはファミコン時代から一歩進んだ移植を実現させ、『妖怪道中記』や『R-TYPE』(PCエンジン版はI・IIの分割)、『ファンタジーゾーン』に『ワンダーモモ』など、様々な作品がPCエンジンを通じて家庭にやってきました。

そして1990年3月16日に、PCエンジン版『源平討魔伝』が登場。こちらも、アーケードで大きな注目を集めていたアクションゲームで、満を持しての家庭用向け初移植となりました。そのためユーザーの期待度も高かったのですが、完全再現でこそないものの、期待に応える完成度を提供。3年目に突入したPCエンジンを彩るソフトとして、しっかりとその役目を果たしました。

そんなPCエンジン版『源平討魔伝』が、本日3月16日で30周年を迎えました。このアニバーサリーを祝い、今回は『源平討魔伝』の特徴や魅力を振り返ってみたいと思います。

◆平家の無念を一身に背負うダークヒーローが・・・なぜか「だじゃれのくに」に!?



『源平討魔伝』は、そのタイトルから想像できる通り、源平合戦をモチーフとしています。源頼朝を討伐する旅路に向かうのは、平家の亡者「平景清」。そのため、どこか畏怖めいた雰囲気を漂わせる武者姿をしていますが、同時に美しさも感じられ、妖しくも惹かれるデザインは見事の一言です。

美しく描かれているのは景清だけでなく、純和風の世界観を表現したグラフィックは不気味な美麗さを秘めており、一目見るだけで記憶に刻まれるほど。特にキャラクターを大きく描く「BIGモード」では、独特の雰囲気を放つ背景、妖しさと美しさを合わせ持つ景清、不気味で恐ろしい敵キャラを、それぞれ鮮明に映し出します。


この「BIGモード」は主に各ボスと戦う時に用いられるモードで、通常のゲーム進行は「横モード」がメイン。こちらは一般的な横スクロールアクションに近く、高低差や落とし穴などがあるステージを舞台に、敵と戦いながらジャンプを駆使して次の国を目指します。

また、「横モード」と比べると数は少なめですが、重要なポイントで登場するのが、トップビュー画面で展開する「平面モード」です。こちらは、様々な仕掛けが施された迷路の中を探索。後半になるとかなりの広さとなるので、短時間で目的地にたどり着く手腕が問われます。


頼朝がいる鎌倉まではかなりの距離があり、また諸国に散らばった神器の入手も不可欠。聞き馴染みのある地名を進みながら、「義経」や「弁慶」などのボスたちと手に汗握る戦いを繰り広げる醍醐味は、『源平討魔伝』ならでは。平家の無念を一身に背負い、無数の敵を相手にただ一人突き進む姿は、今で言うダークヒーローにも似た恰好良さがありました。

そんな、妖艶でシリアスな世界を描く一方で、遊び心に満ちた「だじゃれのくに」といったステージも本作にはあり、こちらもユーザーに大きな衝撃を与えます。「だじゃればかりいってるのはだじゃれ」「まじんはひまじん」「わらってよりとも」などのダジャレが次々と飛び出し、これまでのシリアスな空気とはまるで別物。その大き過ぎる振り幅ゆえに、何十年経っても忘れられない人も少なくありません。特に「かねがねかねがねぇ」は、日常でもつい飛び出してしまう、使いやすさ満点のワードでした。


これらはアーケード版だけの特徴ではなく、PCエンジン版でもしっかり再現されています。性能の問題で一部チラつくシーンがあったり、画面レイアウトが変更されている箇所もありますが、全体的に見てかなり忠実な再現度に。発売当時の時代を踏まえると、理想的な移植作と称しても過言ではありません。

ナムコ(現 バンダイナムコアミューズメント)の歴史に刻まれた『源平討魔伝』。この個性派アクションを今遊ぶ場合、選択肢がいくつかあります。遊びやすいのは、やはり家庭用向けの展開でしょう。

少し前なら、Wii バーチャルコンソール版『源平討魔伝』が、PCエンジン/アーケードの両方を楽しめました。ですが、「Wiiショッピングチャンネル」の終了に伴い、新たに購入することはできません。


PS3/PSP/PS Vitaを持っていれば、PS Storeで配信中の「ナムコミュージアムVOL.4」がお勧め。こちらの作品は、「パックランド」「イシターの復活」「アサルト」「オーダイン」といった、当時のアーケードを賑わせた作品を収録したもの。当然、「源平討魔伝」も入っています。PCエンジン版ではありませんが、原点を通して振り返ってみるのも一興でしょう。

PCエンジン版『源平討魔伝』

「どうしてもPCエンジン版が遊びたい!」という方は、2020年3月19日発売の「PCエンジン mini」を一考しましょう。本ハードには、日本語対応タイトルだけでも34本が収録されており、『源平討魔伝』もラインナップ入り。1作のためだけに買うには少々高めですが、遊びたいゲームが複数あれば視野に入れるのもひとつの手です。

『源平討魔伝』の難易度は高めですし、攻略情報も現代のように調べられる環境ではなかったので、プレイしたものの未クリアという方もいることでしょう。30年越しに、平家の悲願を達成してみてはいかがでしょうか。


※注釈のあるもの以外は、バーチャルコンソールアーケード版のものです。



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《臥待 弦》

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