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『クインティ』本日6月27日で30周年! “めくって”敵を倒す新感覚アクションを生み出したクリエイター陣が、後に『ポケモン』を生み出す

反射神経と判断力が問われるアクション性、可愛らしいキャラクターに良質なBGM、ユニークな設定など、たっぷりの魅力をが詰まった『クインティ』。その魅力を振り返ります。

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『クインティ』本日6月27日で30周年! “めくって”敵を倒す新感覚アクションを生み出したクリエイター陣が、後に『ポケモン』を生み出す
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ファミコン時代に登場したアクションゲームは数多く、その中でも特に人気を博した作品は、今も続くシリーズ展開へと至っています。

『スーパーマリオブラザーズ』の大ヒットは、ファミコンブームの火付け役としても知られていますし、今やアクションのみならずレースやスポーツ、RPGにパーティゲームなど多彩な広がりを遂げました。『ロックマン』シリーズはナンバリングだけでも『11』まで伸びており、『メトロイド』はシリーズ最新作『メトロイドプライム4』が鋭意開発中、『悪魔城ドラキュラ』シリーズはスマートフォン向けの新作『悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls』を配信予定と、名作アクションの数々は今もゲーム業界の最先端で活躍しています。

その一方で、名作と呼ばれながらも続編などは作られず、一作きりで終わったアクションゲームも数多くあります。1989年6月27日に発売された『クインティ』も、そんな名作アクションのひとつです。

アクションゲームが全盛だったファミコン時代は、必然的に数多くのアクション作品で賑わう形となりました。そんな群雄割拠の中で、『クインティ』はどのように個性を発揮したのか。そして本作の存在が、後のゲーム業界にいかなる影響を与えたのか。発売から今日でちょうど30週年を迎えたこのタイミングに、本作の魅力などを振り返ってみたいと思います。

◆パネルをめくって敵を倒せ! 反射神経、判断力、戦略性が問われる新感覚アクション



『クインティ』は見下ろしの固定画面アクションで、プレイヤーと敵キャラクターが、5×7のパネルで埋まっているフィールド上に立っています。この足元のパネルはめくることができ、敵キャラを壁にぶつけて倒すことでステージクリアとなります。

パネルの種類は数多く、効果もそれぞれ。そのパネルを中心に十字方向のパネルがめくれる「クロスパネル」や、飛ばされた勢いで敵キャラを倒せる「アタックパネル」、制限時間が伸びる「タイムパネル」などがあり、このパネルの特性をうまく使いこなすのがクリアの鍵となります。

そのため、アクションゲームながらもパズル的な要素もあり、また戦略を組み立てる楽しさも味わえます。ゲームはリアルタイムに進行するので、もちろん反射神経も重要。プレイヤーキャラの操作性も心地良いので、うまく操作出来た時や、立ち回りがハマって見事なクリアを達成した際は、爽快感も格別でした。

ちなみに本作は、ゲーム性以外の面でも個性を発揮しており、ポップかつ魅力的なビジュアルや、聴き応えのあるBGMも特徴的です。また、2人プレイにも対応しており、やられたらプレイを交代するモードと、2人同時プレイの2種類を用意。当時のファミコンゲームは、2人プレイはいずれかのモードのみという形が多く、両方を選択可能なゲームは珍しい存在でした。このように、遊びの幅が広いのも『クインティ』の嬉しいポイントです。

また、設定面もユニークで、本作のタイトルである「クインティ」は、主人公やヒロインの名前ではありません。実は、主人公・カートンには妹がおり、彼女の名前がクインティ。しかもこのクインティは、3人の兄とともに、主人公のガールフレンド・ジェニーをさらってしまいます。しかも、最終的にはボスとして、クインティはカートンの前に立ちはだかります。実に困った妹ですが、そんなやんちゃも兄の目線で見ると、なかなか可愛いものです。

テクニックと瞬発的な判断力が問われる『クインティ』は、これまでになかった新感覚パネルめくりアクションとして少年少女の心を射止め、名作アクションとして忘れられない一作となりました。そして、本作が後々まで語られる作品となった要因は、良作なゲーム部分だけではありません。『クインティ』からちょっと離れた、けれど『クインティ』と確かに繋がりのある展開が後のゲーム業界に大きな影響を及ぼし、その原点として本作が話題に上がることも多々あります。続いては、この辺りの話に触れたいと思います。

◆『クインティ』を生み出したクリエイターたちが、後に世界的な人気を博す名シリーズを手がける!



ファミコンソフト『クインティ』を販売したのはナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)ですが、本作を開発したのはナムコのスタッフではありません。田尻智氏や増田順一氏、杉森建氏などを始めとする面々が、本作を作り上げました。

この時点ですでに多くの方々が気づいているかと思いますが、田尻氏を筆頭とする方々は、後に『ポケットモンスター』を生み出し、一躍その名を轟かせるクリエイター陣。つまり『クインティ』は、後の『ポケモン』クリエイターたちが作り上げた一作なのです。

当時はインターネットなどもなく、またゲームに携わったクリエイターの名前が表に出る機会が少なかったため、「『クインティ』面白かったのに、ナムコは続編とか出さないなー」と筆者がぼんやりと思っていたところ、見覚えのあるタッチで描かれたキャラクターたちが登場する『ポケモン』を見た時に「あれ? この絵って…でも、なんで任天堂から? えっ?」とハテナマークだらけでした。開発元と発売元は必ずしも同一ではない、と当時の自分に教えてやりたいものです。

かたやアクション、かたやRPGと、ジャンルは全く異なっている『クィンティ』と『ポケモン』。ですが、『クインティ』を作った人たちが『ポケモン』を生み出した――と気づいた時、その事実は実にしっくりと来ました。キャラのタッチといった見た目の話だけでなく、新しい発想で面白いゲームを作る姿勢が一貫して見えたのかもしれません。といっても、当時はそんなややこしくは考えておらず、「あんな面白いゲーム作った人たちなら、また面白いゲーム作るよね!」みたいな短絡思考でしたが。でも、共通する空気のようなものは感じていたように思います。

『ポケモン』は偉大なゲームシリーズですが、筆者個人にとっては「『クインティ』の人たちが作った作品」でもあります。逆に、ポケモン世代の人が今、この『クインティ』を遊んだらどんな感想を持つのか、ちょっと気になるところです。Wii U向けバーチャルコンソールとして配信中なので、興味が湧いた方は、一度遊んでみてはいかがでしょうか。その際は、ぜひコメントをお寄せください!





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