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『MOTHER』本日30周年! 勇者でも英雄でもない少年少女は、ありったけの勇気で前に進む─「初めてのRPG」「一番大好きなゲーム」など読者の想いも到着

ちょっとクセがあるのに優しくて、不意に切なさもこみ上げるRPG『MOTHER』。本日迎えた30周年を記念し、その魅力を振り返ってみたいと思います。また、読者の方々から寄せられた思い出などもたっぷりご紹介!

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ゲームブームの火付け役となったファミリーコンピュータ。その勢いを後押ししたタイトルは数多くあり、今も語り継がれる作品も少なくありません。1989年7月27日に発売されたRPG『MOTHER』も、愛され続けている作品のひとつです。

コピーライターとして知られている糸井重里氏が、多くのクリエイターと共に生み出した『MOTHER』は、当時のRPGで主流だったファンタジー世界ではなく、現代アメリカの田舎町から始まる物語。その切り口が目新しく、どんな冒険が待ち受けているのかと、多くのユーザーが関心を示しました。

斬新な要素が多いのも印象深い点ですが、独特の世界観も忘れがたく、まるで昨日のことのように覚えている方も少なくないことでしょう。そんな、魅力と個性の塊のような『MOTHER』が、発売から30周年を迎えました。

そこで今回は、優しさと切なさが散りばめられた『MOTHER』の特徴を振り返ると共に、読者の方々から寄せられた本作の思い出やプレイ体験などを綴ったコメントを紹介させていただきます。

◆現代アメリカが舞台なのにどこか懐かしく、優しさと切なさで織り上げたRPG『MOTHER』



現代を舞台にしたRPGは、皆無でこそなかったものの、かなり珍しい部類なのも確か。設定などは大きく異なりますが、どこか映画の「スタンド・バイ・ミー」を思わせる部分もあり、少年時代にだけ開いている冒険の扉がこの作品の中にあるように感じました。

現代のアメリカに生きる主人公“ぼく”(名前は任意で入力可能)は、もちろん勇者でもなければ英雄の一族でもなく、母親や妹に囲まれ、遠くにいる父親に見守られつつ成長している、喘息持ちでごく普通の少年。使う武器も「ボロのバット」など、その身近さもたまりません。


“ぼく”は「PSI」と呼ばれる超能力に目覚めていきますが、“選ばれた人間”のような特別感はなく、だからこそプレイヤーの分身として共感しやすく、かけがえのない思い出を共有する良きパートナーになってくれました。仲間になる“おともだち”や“おんなのこ”なども同様で、ついつい感情移入してしまいます。


気持ちを寄せてしまうのは、パーティの仲間だけではありません。この世界に生きる人々は、クセこそあるものの距離感が近く、親しみやすいキャラクターばかり。「おにいさん」や「おじさん」が敵として襲いかかってくることもありますが、勝利すれば「われにかえった!」と表示され、戦闘は何ごともなく終了。


この勝利テキストにも見られますが、殺伐とした雰囲気にならないような作り込みも、『MOTHER』の特徴と言えるでしょう。他人の家に入ってアイテムを手に入れることもできますが、タンスを漁るような形ではなく、プレゼントボックスが置かれているので、(気持ち的に)プレゼントとして受け取ることができます。

そんな優しさに溢れたゲームでありながら、切ない一面も盛り込まれているのが『MOTHER』です。詳しいシナリオに触れるとネタバレになってしまうので伏せておきますが、例えば一時的に仲間にできる「フライングマン」は、やられてしまうと死亡し、復活しません。“ぼく”や仲間達は、倒れても気絶で済みますが、「フライングマン」は例外で、墓まで建ってしまいます。墓碑に刻まれた言葉も切ない・・・。


また本作は、フィールドと町がシームレスに繋がっており、まるでオープンワールドのように地続きでマップが広がっています(洞窟や屋内などは切り替えですが)。これは、少年の目線から見た世界の広大さを表現しているのかもしれません。大きな街や工場、小学校に幽霊屋敷、砂漠、遺跡など、少年の冒険に相応しい舞台にその足で挑むという、ワクワク感もたまりません。


もちろん移動手段は徒歩だけでなく、「パンくず」を使った帰還やPSIの「テレポーテーションなども。また、町を結ぶ鉄道が使えるのも、現代らしさを感じさせます。ちなみにこの「テレポーテーション」を使うには助走が必要で、高速走行をやり切ることで瞬間移動が発動。走行中にぶつかってしまうと、全員が黒こげになって失敗していまいます。このように、時折さりげなく挟まる遊び心も、プレイ意欲をかき立ててくれました。

語りすぎないストーリーは、物足りないと思う方もいましたが、行間への想像を膨らませ、印象的な余韻を残すと評価する人も多数。現代なのにノスタルジックで、アメリカが舞台なのに親近感が湧く、優しさと切なさで織り上げた『MOTHER』。エンディングに組み込まれた仕掛けも、忘れられない思い出です。もし興味が湧いた方がいれば、この夏に少年少女たちの冒険を垣間見てはいかがでしょうか。

◆『MOTHER』を今遊ぶには? あのハードなら全シリーズが遊べる!



オリジナル版はファミコンなので、さすがに実機ごと揃えるのは厳しいところ。普及している現在のTVに繋ぐのも難しいので、別の手段がお勧めです。

まずは、続編も合わせて収録された『MOTHER1+2』が、ゲームボーイアドバンス向けに発売されました。ゲームボーイアドバンスソフトは、初期のニンテンドーDSでも遊べるので、現役で活躍させている方ならば、選択肢に加えてもいいかもしれません。ただし、『MOTHER1+2』は中古の相場でもそれなりの価格を維持しているので、ソフト単体のコスト面ではお勧めしにくいところです。


現在プレイしやすい環境としては、やはりバーチャルコンソール版でしょう。価格も617円とお手頃ですし、任意のタイミングでプレイ状況を保存できる「まるごとバックアップ機能」があるので、プレイのしやすさも向上しています。バーチャルコンソール版の『MOTHER』はWii U向けなので、ハードをお持ちの方ならば是非。

ちなみにWii Uには、『MOTHER2 ギーグの逆襲』と『MOTHER3』のバーチャルコンソール版も配信されてます。元々は、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイアドバンスと、いずれも異なるハードに展開した『MOTHER』シリーズですが、Wii Uがあれば1台で全作品をプレイすることが可能。各タイトルの価格はそれぞれ異なりますが、最も高い『MOTHER2 ギーグの逆襲』でも926円。3作品合わせても、2,245円です。


もし叶うならば、最新ハードであるニンテンドースイッチでプレイしたいところですが、今のところそういった動きはないので、他にも数多くのバーチャルコンソールソフトが楽しめるWii Uをこの機会に購入するのも一興かと思います。Wii Uでしか遊べないソフトにも数多くの良作がありますし、Wiiソフトが遊べるのも大きな魅力。気が向いた方は、ご一考ください。



『MOTHER』の思い出は、遊んだ人の数だけある・・・! 読者から届いた熱いコメントもお届け
《臥待 弦》
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