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『エースコンバット3 エレクトロスフィア』本日5月27日で20周年─シリーズ作では異色ながらも、近未来を描く手法と先見性は完成度高し!

人気シリーズに名を連ね、そして異色作とも言われている本作は、その一方で今も多くのユーザーを魅了しています。そんな『エースコンバット3 エレクトロスフィア』を振り返り!

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『エースコンバット3 エレクトロスフィア』本日5月27日で20周年─シリーズ作では異色ながらも、近未来を描く手法と先見性は完成度高し!
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有人動力飛行の成功をきっかけに、飛行機の発達は1900年代で爆発的な進化を遂げました。空の高さは今も変わりませんが、人類が伸ばした手は地球を覆う大空へと届き、様々な夢とロマンが雲を突き抜る時代を迎えます。

大空への憧れは、現実世界だけでなく、ゲームの世界にも及びます。今や、旅客機などで誰でも気軽に大空を飛べるものの、「自分の手で機体を操作したい」と願う気持ちが沸き上がるのも、なんら不思議な話ではないでしょう。

コンピュータゲームでは、大空を飛ぶゲームが昔から数多くありますが、その多くは横スクロールもしくは縦スクロールのシューティングゲーム。主観に近い視点のSTGもありますが、爽快感を重視したものがほとんどで、「大空を機体で飛ぶリアルな手応え」は二の次でした。

リアルな挙動を軸としたフライトシミュレーション的なゲームもありますが、こちらは現実の再現度に重きを置いており、上手く操作できた時の達成感はあれども、爽快感は低め。操作性がリアルなだけに難易度も高く、ハードルの高いジャンルと言えます。

そんな中、「リアルな大空を駆ける手応え」と「爽快感」を見事に両立させ、他の追従を許さない人気シリーズへと駆け上がったのが、『エースコンバット』シリーズです。 1995年6月に発売された1作目を皮切りに、ナンバリングだけでも7作品をリリース。最新作の『エースコンバット7 』も、高い評価を博しました。

フライト要素とシューティングを組み合わせた「フライトシューティング」の代表的な作品とも言われている『エースコンバット』シリーズ。その中にあって、最も異色だと指摘する声もある『エースコンバット3 エレクトロスフィア』が、本日5月27日に20周年を迎えました。

なぜ『エースコンバット3 エレクトロスフィア』は異色なのか。また、異色と言われる一方で、高く評価する声があるのはなぜなのか。20周年を迎えたこの記念日に、本作の魅力を改めて振り返ってみたいと思います。

◆大きな舵取りが行われた『エースコンバット3 エレクトロスフィア』



プレイステーションの発売(1994年12月)から約半年後となる1995年6月に、シリーズ1作目の『エースコンバット』が発売されました。原点だけに、他のシリーズ作品と比べるとシンプルな面も否めませんし、当然ながらグラフィックも当時のレベルに即したものになっています。その反面、作戦の報酬で機体を購入するなど、シリーズの大半で採用されている要素がこの時点で盛り込まれていることも窺えます。

その後、1997年5月に『エースコンバット2』が発売。グラフィックのクオリティが大幅に向上し、「空戦のリアルさ」がより高いレベルで味わえるようになります。また、シリーズ作品の多くに共通する世界観「ストレンジリアル」を打ち出し、今後の展開を決定づけた印象的な作品でもあります。

意欲作だった初代、続編として期待されていた要素(グラフィックの向上など)に見事応えた『エースコンバット2』と、着実な積み重ねを続けてきますが、1999年5月に発売された『エースコンバット3 エレクトロスフィア』は、シリーズファンも驚く舵取りを行いました。

まず、1・2作目はいずれも、ほぼ現代の世界が舞台です。また、後のシリーズ作も、基本的に同年代前後を描いていますが、『エースコンバット3 エレクトロスフィア』の舞台は2040年。発売当時から数えて40年以上も先の時代を描く、近未来SFモノとなりました。

そしてグラフィックも、機体や空戦を写実的に表現する一方で、登場するキャラクターやムービーシーンはアニメ調。また、時間経過を踏まえると当然の話となりますが、登場する機体も全て架空機(現行機の後継機といったアレンジや、完全オリジナルのものも)。シリーズ3作目にして、これまでとは大きく異なる路線を打ち出してきました。

近未来の時代が舞台、現時点までのシリーズ作を通してみても独特な演出、登場する機体が全て架空機と、異色と呼ぶユーザーがいるのも無理のない話です。しかし、完成度という面で見てみると非常に優れた作品なので、シリーズファンであればこそ非常に評価が難しいところでもあります。

そんな『エースコンバット3 エレクトロスフィア』の魅力を、簡単ながらも紹介したいと思います。

◆先見性に優れたシナリオ、“近未来の現実感”をアニメで表現・・・時代を先駆けた類い希な名作



『エースコンバット3 エレクトロスフィア』の舞台となる2040年は“経済”の力が更に台頭し、国家を超える力を備えた企業間の紛争が勃発します。多国籍複合企業「ゼネラルリソース社」と先端的な科学技術を持つ「ニューコム社」が衝突し、企業による紛争を鎮圧すべく乗り出した組織「UPEO」に所属するパイロットのひとりが、本作の主人公となります。

企業が国や世界を牛耳るのは、サイバーパンクなどの近未来SFモノとしては定番の流れ。しかし、2019年現在ならともかく、1999年時点における娯楽作品では、近未来SFモノは珍しい切り口でした。ゲーム業界で見ると、『アーマード・コア』あたりが最も有名な作品のひとつでしょう。

当時のゲームファンには馴染みの薄い近未来SFは、分かりやすい切り口とは真逆のため、かなりの挑戦だったと思います。ですが、高度情報化社会や電脳世界を存分に取り入れたストーリーは、ニュース番組やサーチエンジン(用語集)を介して入手する情報と繋がることで理解が深まり、新たな世界への刺激や没入感を促進。最初のハードルさえ超えてしまえば、奥深さを感じさせる物語にどっぷりとハマってしまいます。近未来SFへの挑戦は、シリーズファン個々人の相性は別として、作品として見た場合は大成功と言っていいでしょう。(故に、シリーズファンにとって賛否が分かれる一作となりました)

各キャラクターの(しかもリアル寄りの)アニメ調表現についても、ひとつの英断と見る向きもあります。40年も先の未来を描く時、写実的表現だとかえって“現代感”が出てしまい、近未来の雰囲気を損なう可能性も否定できません。アニメ調の表現は、よくも悪くも“現実”とは明らかに違うので、「誰も見たことのない未来をリアルに描く」という難題に答える解法のひとつ、と考えるのも一興かもしれません。

アニメだからこそ“近未来の現実感”というリアルを表現し、仮想機が飛び交う大空に“2040年”を描いた本作は、異色であり、同時に素晴らしい作品だと自信をもってお勧めできます。

ちなみに、本作のスタートは「UPEO」所属ですが、シナリオの展開に応じて他の組織に鞍替えすることも可能です。エンディングも複数用意されており、もちろんアツい空戦が随所で待ち受けています。架空機「ナイトレーベン」や、その発展形の「ジオペリア」との戦いは、今でも印象深く残っているほど。8機のジオペリアが散開する姿は、これから戦う敵機ということも忘れ、思わず見とれてしまいました。

今見ても、シナリオや世界観の先見性には頭が下がりますし、世界観に合わせたUIも徹底しており、またデザインセンスも非常に優れています。機体表現はプレイステーションの性能を限界を引き出しており、BGMや効果音、また空戦の演出も素晴らしく、褒める点をあげればキリがありません。

そんな本作の最大の欠点を挙げるならば・・・オリジナル版以外、遊ぶ選択肢がまったく存在しない点でしょう。『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』の完成度も素晴らしいだけに、PS4の性能を活かした『エースコンバット3 エレクトロスフィア』が遊んでみたいという欲求が、ついつい沸き上がってしまいます。同じ想いを抱えている方も、きっと少なくないことでしょう。出来ればリメイク、せめてHD化だけでも、実現して欲しいところです。



読者の思い出やプレイ体験もたっぷりご紹介─ただしネタバレもあるのでご注意を
《臥待 弦》

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