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「プレステ クラシック」は名作揃いだけど、俺が遊びたいのは“この20本”─筆者独断&厳選の「俺クラシック」はこれだ!【特集】

スーパーファミコンやメガドライブ、PCエンジンなどが1988~1990年にかけて登場し、多くのゲームファンを魅了。ゲーム市場が大いに盛り上がりました。

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◆RPGはやっぱり絞りきれない! マルチ展開が売りの作品からアクションRPGまで


■『ジルオール』

マルチシナリオ・マルチエンディングを謳うRPGは、これまでも数多く登場しました。ですが、その切り口で筆者が選ぶベスト1は、今も『ジルオール』です。マルチストーリーと言いつつも主軸は同じで細部だけが変化する、といったゲームも少なくない中で、本作は主人公の選択次第で歴史に残るような大きな変革も発生。歩んだ道のりによって物語は大きく変わり、最後に戦うラスボスも当然結末ごとに変わります。

仲間になるメンツも個性豊かで、謎めく猫屋敷の主人「オルファウス」、魔王バロルを打ち倒した英雄「ネメア」、腕利きの冒険者「ゼネテス」など。もちろんただ仲間になるだけでなく、物語に深く関わる活躍を見せたり、意外な正体を持つ人物も。光の王女「ティアナ」と親しい関係になることも可能と、主人公の立ち位置もプレイヤー次第です。

筆者が特に思い出深く覚えているのは、ネメアと共にバロルに立ち向かった戦士「レーグ」とのイベント。彼はリベルダム闘技場の王者として君臨しており、相まみえる機会はなかなかありません。その後、大陸が動乱に巻き込まれ、闘技場も廃墟と化してしまいます。しかしそこには、レーグの姿が。観客もいない荒廃した闘技場で、真の王者を決めるために剣を交わすレーグと主人公──何ですかこの痺れるシチュエーションは! こんなの惚れないわけがない。

ミクロな人間関係から、歴史のようなマクロまで、大きな流れを変革できる『ジルオール』。RPGが好きならぜひプレイして欲しい名作なので、「プレステ クラシック」に入っていて欲しかった…そしてあわよくば続編を…。

■『エクサフォーム』

正直なところ、お気に入りすぎて『ジルオール』を「真・俺クラシック」に加えてしまいましたが、関連作がPS3に登場したりと、知名度的にはかなり高め作品でした。気持ちが先走ってしまい、申し訳ないばかり。ですが、こちらの『エスカフォーム』は、個人的には口惜しく、企画的には堂々と、「真・俺クラシック」入りを果たす一作です。

同じジャンルながらも、「俺クラシック」に加えた『サモンナイト』シリーズとはかなり方向性が異なっている『エクサフォーム』。ビビットでポップさも備えている『サモンナイト』に対し、こちらは鈍色な世界と重みのある雰囲気に支配されています。

しかし正直に言うならば、UIは洗練されているとは言えず、設定面が興味深いものの物語自体は食い足りず、ボリューム・展開の双方でもう一味欲しいところ。本作の全てを手放しで褒められる、とはいきません。ですが、そんな難点を覆すほど、ユニークな特徴を備えたバトルシステムに可能性を感じました。

本作のバトルは、一般的なシミュレーションRPGをベースとしており、行動力を消費して移動や攻撃を行うターン制。キャラクターを動かし、遠距離や近距離向けの攻撃手段を使いこなして敵にダメージを与え、勝利を目指します。

この行動力は、文字通り行動するたびに一定値を消費しますが、残った分は一時的なシールドに変換することが可能。シールドがゼロだと、ダメージを受けた際にHPがダイレクトに減りますが、シールドがあればまずそちらが減っていき、シールドが尽きるまでHPに影響はありません。

何回も攻撃して「行動」しすぎると、防御がおろそかになりHPがガンガン減ります。しかし、シールドに回すと行動数が減り、敵に有利な動きを許してしまう場合も。逆を言えば、敵から攻撃を受けない状況に持ち込めば、行動力が許す限り敵に大ダメージを与えられるのです。また、シールドで上手く敵の攻撃を凌げばHPを温存でき、安全に戦い続けることも可能。戦況に応じて行動力を使い分け、その戦法がハマった時は手応え満点! 今のシミュレーションRPGに受け継がれていいと思えるほど、『エクサフォーム』には秀逸なゲームシステムが搭載されていました。

間違いなく思い出の1本に数えたい作品ですが、前述の通り難点もあるため、もし叶うならばどこかの会社にリメイクしてもらい、そのリメイク版を皆様に遊んで欲しいところ。埋もれるには惜しいが、今のままではオススメしにくい。そんな作品だからこそ、「真・俺クラシック」に加えたいと思います。

■『ネオリュード』・『ネオリュード2』・『ネオリュード ~刻まれた紋章~』

3作品がリリースされたこの『ネオリュード』シリーズのジャンルは、ちょっと変わった「リーディングRPG」。ダンジョンがゲーム性のメインとなりますが、RPGにしては珍しく、戦闘を主軸には置いていません。戦闘はあくまで“敵を倒す手段”に過ぎず、主人公たちの成長は“探索”が鍵を握ります。

ダンジョンには様々なオブジェクトがあり、その多くをチェックすることが可能。そのポイントを3人の主人公たちが調査することで経験値が入り、成長へと繋がります。しかも、主人公たちはそれぞれ異なる長所を持っているため、得手不得手が存在。調査が上手くいくほどもらえる経験値が多くなるので、「どのポイントを誰に任せるのか」が重要です。

プレイヤーの見極めが戦力の増大に繋がるため、やり甲斐にも直結。しかも、キャラクターごとに調査の反応が異なり、個性が垣間見えるものや、世界観が伺えるようなものも。ADVのような、しかし実にRPGらしいユニークさが光る名シリーズです。1作目から徐々に世界が広がる感覚が味わえたり、ゲーム性の向上なども実感できるので、遊ぶならば3作通してのプレイがお勧め。ひと味違うRPGを求めている方は、是非!

■『ベアルファレス』
『ベアルファレス』のみ、ソフトが見つからず・・・申し訳ありません・・・!

ここからは、アクションRPGをピックアップ。とはいえ、その1本目としてピックアップする『ベアルファレス』は、バトルの要となる「トラップ」が重要と、一般的なアクションRPGではありません。主人公と仲間たちは、それぞれ使えるトラップを持っており、通常の攻撃手段以外にもトラップを駆使して戦局を有利に展開していきます。

またトラップは、攻撃のみならず、ダンジョンの攻略にも必要な要素。ちょっとネタバレとなりますが、ラスボスの動きを捉えるのはかなり難しく、筆者はトラップを使いまくって(+運にも頼って)なんとかクリア。トラップの使いどころが醍醐味のひとつなので、振り返ってみると、手に汗握るラスボス戦も実に『ベアルファレス』らしい戦いだったと思います。

ちなみにこのトラップは手軽に使えるので、他のゲームにありがちな「手間がかかる」といった印象は一切ありません。武器を使うのと同じくらいの気軽さで使用できるので、活用方法をあれこれ模索するハードルが低く、トラップバトルを存分に楽しめるのも好印象です。

そして本作のもうひとつの特徴は、数多くの仲間たちと迎えられる多彩なエンディング。仲間になるキャラ全員とエンディングを迎えることが出来るので、恋愛SLG的な楽しさも味わえます。お気に入りのキャラとどんなエンディングを迎えられるのか、この点もプレイ意欲をかき立てます。

しかし、他のキャラとのエンディングを見るためには、ゲームをやり直す必要があります。いわゆる「強くてニューゲーム」といった周回要素向けのシステムはないのが少々残念なところ。しっかり噛みしめるとどんどん旨味が出てくるのに、パッと見の地味さで損をしていると強く感じます。…いや、そんなタイトルばっかりですけどね、「真・俺クラシック」収録作品は!

■『ブレイズ&ブレイド ~エターナルクエスト~』・『ブレイズ&ブレイド バスターズ』

『ラクガキショータイム』が多人数乱闘アクションの代表作(※筆者にとって)ならば、多人数同時プレイ可能なアクションRPGの代表作は、揺るぎなく『ブレイズ&ブレイド』シリーズです。

昨今ではMMOなど、オンラインを介した同時プレイのアクションRPGは数多くあります。しかし当時は数が少なく、「みんなでアクションRPGを遊びたい!」という欲求に応えてくれる作品は貴重でした。そんな環境に登場した本シリーズは、「これが遊びたかった!」という気持ちを大いに満たしてくれたのです。

ファイターやシーフ、ウィザードなど複数の職業が用意されているのはもちろん、口調や能力値などのカスタマイズが可能。自分のキャラをあれこれ想像しながら作っていくのは楽しい工程ですし、友達がどんなキャラを作るのかも興味深いところ。この時点ですでにワイワイ楽しめます。

職業ごとに出来ることも異なっており、冒険ではそれぞれ光る場面があります。また、個人的には魔法の詠唱がアツいゲームでした。魔法は、「ボタンの長押し」でも発動しますが、それとは別にコマンド入力による「マニュアル詠唱」があります。手順としては複雑になりますが、詠唱時間を省くことができるので、コマンドさえ入力すれば即時発動。複雑なコマンド自体も、“実際に呪文を唱えているような感じ”がして、没入感を高めてくれました。

ゲームバランスやアイテム保管枠の少なさなど、荒い点も多々ありますが、時代に先駆けたセンスやシステムなどが非常に刺激的でした。みんなで一緒に延々とダンジョンに潜り、アイテム発掘に勤しむ。その楽しさを最初に教えてくれたのが、このシリーズだったのかもしれません。

■『バロック』

災害によって世界が一変し、過酷な環境を舞台とする作品はいくつもあります。ですが、“歪み”が蔓延する陰鬱で退廃的な世界が広がる『バロック』は、非常に独特で唯一性の強い印象を与える一作でした。その印象はゲームプレイを通しても裏切られることはなく、洗練されていない面こそあれども、物語・ゲーム性の両面に置いて個性に溢れていました。

歪みを正すために主人公を導く「上級天使」、構造が変化し続ける「神経塔」、神経塔で出会う人間が変異した「異形」、“おわぁ”と鳴く謎めく存在「天使虫」、口調がくせになる「カンオケ男」、この世界の命運を握る「創造維持神」…想像力をかきたてる設定の数々が、世界の真実に近づくたびに明らかとなり、そこから過去の出来事やこれから成すべきことが判明していく物語は、記憶に残る色濃さと力強さを秘めています。フラグ立てなどで分かりにくい面もあるのは惜しいところですが、繰り返して遊ぶことで登場キャラに愛着が湧いてくるのも否定できません。

ゲーム性は、リアルタイムに進行するローグライクRPG。高度なテクニックなどは求められませんが、探索で得られるアイテムをいかに活用するか、そのタイミングで使用するかなど、攻略を積み上げる判断力は重要。また、ターン制と違って敵は待ってくれないので、焦らずに対処する冷静さもポイントです…が、予期せぬ敵の攻撃でパニックに陥りながら何とかしていくのも案外楽しかったりします。

ちなみに、オリジナル版はセガサターンソフトですが、プレステ版ではアイテム管理が格段にやりやすくなり、やりこみ要素も増えているので、遊ぶならばこちらの方がオススメ。PS2版やWii版もありますが、主観から第三者視点になったり一部グラフィックが変更されたりと、プレイ感もかなり変わっています。「PS2クラシック」や「Wiiクラシック」が発売される際には加えて欲しいものですが、その時にはどんなタイトルが加わるのか。そちらも気になるところです。



ラストは恋愛・SLG系から! そして、あの幻の作品も遊んでみたい・・・
《臥待 弦》
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