TGS2018の開催発表会では、まずCESA会長である岡村 秀樹氏が登壇。2018年で28回目を迎えたTGSについて、「日本が世界のゲーム文化の情報発信における中心として、新しいチャレンジを行いながら話題作りをしていきたい」と述べました。e-Sports関連では、JeSUと連携してe-Sportsの特設プログラムを強化するとコメント。「e-Sports産業・選手の育成という意味でもTGSの意義が強化され、新たな発信リソース提供の場になると期待している」と伝えました。
続いて、日経BP社 代表取締役社長である新実 傑氏が登壇しました。海外出展者数が国内を上回る国際色豊かなイベントになりつつあるTGSのグローバル戦略について、今年はe-Sports関連で海外からの出展を増やすため、マカオ・香港・シンガポールを訪問予定とのこと。また、メディアグループとしての知見を生かし、情報の提供拡散に注力していきたいと述べました。
東京ゲームショウ2017結果報告は、日経BP社 東京ゲームショウ事務局の船本 泰弘氏が行いました。まず、TGS2017では、e-Sportsが大きな注目を集めたこと、動画配信が拡大し中国向けの配信をスタートしたこと、ビジネスデイの海外来場者数が過去最多になったことを伝えました。来場者数は合計で254,311人で、2013年から連続で25万人を突破。出展者数は609社で、海外からは317社と2年連続で300社を超えました。公式動画配信の再生回数は、述べ視聴回数5,919,722回で、Douyuによる中国向け配信も実施されました。
東京ゲームショウ2018開催概要・募集要項については、日経BP社 東京ゲームショウ事務局 事務局長である秦和俊氏が行いました。TGS2018は、2018年9月20日(木)~2018年9月23(日)の4日間開催、20・21日はビジネスデイ、22・23日は一般公開日となります。本年のテーマは「新たなステージ、開幕」に決定。e-Sports、ネット動画の配信強化、新たなテクノロジーの拡大、グローバル戦略という4点が軸となります。
昨年リニューアルを行ったe-Sports大型ステージ「eSports X(クロス)」は、TGS2018ではJeSUと共催。会場のキャパシティ拡大や予選大会エリアの新設、動画配信プラットフォームの拡大を予定しています。e-Sports選手が日本および世界で活躍するための後押しとなるような国際的なイベントにしたいという狙いがあるとのこと。ステージ概要については2018年4月に発表予定です。
国内外へのネット動画配信体制も強化。これまで配信していたniconico、Twitch、Douyuに加え、e-Sportsを中心に国内外のプラットフォームを大幅拡充、グローバル規模での視聴拡大を目指します。新たなテクノロジーへの対応では、VR/AR/MR対応ゲームソフトだけでなく、アミューズメント向け専用の製品・サービスの出展も可能とのこと。インディ開発者向けには、「センス・オブ・ワンダーナイト」に加え、新たな企画も予定されています。また、日本ゲーム大賞は新しくU-18部門が新設され、会場内では「歩きスマホ・自撮り棒の使用禁止」となります。
以上、東京ゲームショウ2017開催発表会のレポートでした。
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