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君は「今」の『聖剣2』を見たか―PS4『聖剣伝説2 SECRET of MANA』プレイレポ

SFCの傑作アクションRPG『聖剣伝説2』のフルリメイク版『聖剣伝説2 SECRET of MANA』(以下『聖剣伝説2SoM』)がPS4/PSVita/STEAMで発売されました。果たして『聖剣伝説2SoM』は思い出補正を軽々と乗り越えた、「今」の『聖剣伝説2』になっています。

ソニー PS4
PS4『聖剣伝説2 SECRET of MANA』レビュー
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SFCの傑作アクションRPG『聖剣伝説2』のフルリメイク版『聖剣伝説2 SECRET of MANA』(以下『聖剣伝説2SoM』)がPS4/PSVita/STEAMで発売されました。少年少女だったあの頃、夢中になってプレイした方も多いのではないでしょうか。かくいう筆者もそのひとり。パッケージから漂う名作感に心躍らせ、起動後の絵に圧倒されたのを覚えています。筆者は下の子だったのでいつもプリムかポポイでサブをやっていました(『聖剣伝説2』あるある)。マルチタップで3人プレイを楽しんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

あの頃の記憶がいまだ鮮明に思い出せるのは名作であったがゆえ。果たして『聖剣伝説2SoM』はそんなプレイヤーの思い出補正を乗り越えることができるのか? 結論から言うと軽々と乗り越えてきました。その理由を述べていこうと思います。

◆あくまで原作のイメージを崩さないムービーと演出


この一枚絵だけでもう涙腺にくる。
イラストレーターの故・磯野宏夫氏の美麗イラストをドット絵にしたあの衝撃のタイトルバックはそのまま。
しかも美しく蘇っています。

続くオープニングムービーは絵で表現され、かつて世界で起こった悲劇を伝えます。
ドット表現のみだったSFC時代に比べると表現の幅がグッと広がっていますね。


通常は原作通りの上から見下ろした画面ですが、ムービーではカメラアングルが変わり、あらゆる角度からキャラクターを捉え物語を演出しています。背景との距離感や人物の比率はあくまで原作に忠実なので、「あのシーン、横からみるとこんな感じだったのか」と、新たな発見があることでしょう。


そしてグッと来たのが「影」の表現。その場にキャラクターがちゃんといるんだ、という感覚がしっかりと伝わってきます。滝の音の距離感もリアル。光の加減、音の距離などの演出が丁寧に作られています。

◆右上のドット絵マップがニクい!



原作ファンとして嬉しいのは右上のマップ。ああ、懐かしいこのドット! 原作マップと照らし合わせながら、自分が今どこにいるのか確認することができます。ドット絵マップは3Dマップよりも広範囲。迷ったらこちらを見れば問題ありません。

◆感情移入しまくり! 表情豊かなキャラクター



プレイしたら絶対に訪れてほしい宿屋。たとえHPが満タンでも絶対に泊まりましょう。物語の進行に合わせてキャラクターたちの会話が楽しめます。当時のゲームはソフトの容量の問題もあり、ストーリーが淡々と進行しがち。「あの時キャラクターはこんな心情だったんだ」と、キャラクターにより愛着を持つことができるでしょう。しかも表情がとても豊か。困り顔だったり、怒り顔だったり、いろんな表情を見せてくれる主人公たちがとにかくカワイイ!


そして一番の変更点である「フルボイス」。声がつくことで違和感が生じてしまったらどうしよう、という杞憂もあるかと思いますが、少なくとも筆者はまったく問題ありませんでした。主人公のランディはやや気弱な少年。でもかっこいい聖剣を振り回してカッコつけたいお年頃。そんな少年らしい性格が、声がつくことによって掴みやすくなっています。メンバーの中でお姉さんポジションのプリムも年相応の可愛らしさがあり、ポポイのお調子者っぷりも大幅アップ。

また、戦闘中も掛け声を出し合うので、攻撃を受けた、よけた等の戦況を捉えやすいです。必殺技をしかける時も声を発するので爽快感が増しています。

◆斜め移動がしやすく、爽快になったアクション


背後からボスをバシッと狙う!操作しやすくなりストレスがありません。

自由度の高いアクションが魅力の『聖剣伝説2』。当時から斜め移動が可能なのでサクサクと動かすことができました。しかし十字ボタンで入力するのはなかなか苦労したのではないでしょうか。本作とアナログスティックの愛称は抜群。斜め移動がラクラクなので、敵と距離を取ったり、背後に回ったりといった動作がしやすく、よりスピーディな戦闘が可能になっています。

また、100%パワーが溜まった状態でのダッシュは入力した方向にまっすぐ進むだけでしたが、『聖剣伝説2SoM』では自由に方向を変えられるので移動がめちゃくちゃ早い! フィールドの行き来が断然楽になっています。

◆『聖剣伝説』といえばリングコマンド!



『聖剣伝説2』と言えばリングコマンド。独特のUIであるにも関わらず、直感的な操作が可能で、しかもかっこいい! 画面が切り替わらないので臨場感を保持したままでいられるのも魅力のひとつです。『聖剣伝説2SoM』はリングコマンドがさらに使いやすいように調整されています。

例えば武器レベル確認画面。これまでは武器レベルを確認したあと、リングコマンドを武器に切り替えて装備し直していましたが、武器レベル確認画面から装備替えが可能になっています。また、「あらすじ」も用意されているので、いつでも冒険を振り返ることができます。「図鑑」も用意されており、こちらを埋めるのも楽しみのひとつです。1993年当時にはなくて、今は当たり前になった機能を違和感なく搭載しています。

◆シリーズファンに嬉しい小ネタ



そしてそして、『聖剣伝説』シリーズファンなら嬉しいニクい演出もあります。例えば上の画像のニキータのお店。カウンター横にある写真立て、よく見ると『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』の…!! という感じで、随所に小ネタが仕込まれています。どこに何があるのか、探すのも楽しみのひとつですね。

そして謎のダンスをする商人や宿屋に泊まったあと操作キャラに駆け寄ろうとしてベッドにぶつかる非操作キャラなど、地味だけど『聖剣伝説2』らしい動きが忠実に再現されている点も嬉しいところです。

◆名作は色褪せない


『聖剣伝説2』はこれまでに何度か移植が行われてきましたが、『聖剣伝説2SoM』はこれまでの移植作品とは異なる、「今」の『聖剣伝説2』に仕上がっています。必要なところは今風になっていますが、絶対に外せない「らしい」ところはしっかり残している、そんな原作愛に溢れたゲームです。もちろん、これから始める方にもオススメの仕上がり。あの頃を知っている人も知らない人も、ぜひこの感動を体験していただきたい。素直にそんな気持ちになる一作です。
《みかめ》

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