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【プレイレポ】『ARMS』先行オンライン体験会から見えた可能性とネック ─ 問題は「いいね持ち」か

任天堂 Nintendo Switch

【プレイレポ】『ARMS』先行オンライン体験会から見えた可能性とネック ─ 問題は「いいね持ち」か
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Nintendo Switch『ARMS』は、緊張感ある駆け引きが非常にアツいタイトルになりそうです。しかしながら、そこにたどり着ける人はあまり多くないかもしれません。

Nintendo Switchの新規タイトルとして期待されつつも、いったいどのようなゲームになるのかまだ掴めていない人が多いであろう『ARMS』。2017年5月27日・28日に『ARMS』の先行オンライン体験会「のびーるウデだめし」が開催されましたので、どのような部分が魅力となっているのかをお伝えします。

◆先行オンライン体験版の仕様



本作は、のびるウデ「アーム」を使って戦う格闘スポーツゲーム。製品版には、ひとりで遊ぶ「グランプリ」やネット上の猛者と戦いを繰り広げる「ランクマッチ」などさまざまなモードがあるのですが、今回の体験版では「パーティマッチ」を遊ぶことができました。


パーティマッチは、ロビーに集まったプレイヤーたちと複数のルールで対戦していくというもの。メンバーやルールは自動的に決定されるため非常に便利で、マッチングもかなりスムーズ。待っている間はキャラクターを選択したりひとりで練習することも可能です。


今回、ルールは「バトル」「バレーボール」で遊ぶことができました。バトルは名前のとおり、殴り合って相手の体力をゼロにすれば勝利というもの。1対1はもちろん、2対2のチーム戦もあり、さらには1対1対1対1のバトルロイヤルのような形式も存在します。


バレーボールも基本的にはそのままの内容で、爆弾が内蔵されたボールを相手の陣地に落とせばポイントとなります。一定ポイントを獲得するか制限時間までのポイント数で勝敗が決定し、こちらも1対1の勝負以外に2対2のチーム戦が存在します。


ファイター(キャラクター)は「スプリングマン」「リボンガール」「ニンジャラ」「マスターマミー」「ミェンミェン」「メカニッカ」「DNAマン」の8名が使用可能。ファイターは新しいアームを手に入れると付け替えて戦うことができるのですが、今回は各キャラにデフォルトの3アームが用意されていました。

◆「いいね持ち」のわかりづらさ



さて、さっそく『ARMS』の魅力的な世界を堪能しよう……と思ったのですが、はっきり言って最初から挫折しそうになりました。というのも、本作はJoy-Conを手にひとつずつ縦持ちする「いいね持ち」で遊ぶことが推奨されているわけですが、これでファイターたちを思い通りに動かせないのです。

そもそもファイターがフラついてしまいますし、パンチを打てば勝手に曲がり、投げ(両手で同時殴り)が暴発してしまったりと散々です。バレーボールは特に基本的な操作ができていないとひどい負け方をしてしまうため、これがつらい。他のプレイヤーの様子を見ても「いいね持ち」がうまくできていないであろうケースがしばしばありました。


操作がよくわからなくてまともに動かせず、そうなれば試合内容も散々であまり勝てません。こうなると何がなんだかわからないまま離れて行ってしまうプレイヤーも多いのではないでしょうか。もしこうなりかけている読者の方がいたら、操作方法を変えてみてください。私はNintendo Switch Proコントローラーに変えてから自然に動かせるようになり、どんどん楽しくなっていきました。

とはいえ、「いいね持ち」でうまく本作を楽しめている知人もいました。その方によると持ち方のコツを掴むまでには時間がかかったものの、その後はとてもスムーズにプレイできているとのこと。このあたりに関してはプレイヤーの適性の問題もあるかもしれません。

◆駆け引きのアツさ



「いいね持ち」には少し疑問を抱きましたが、他の部分の出来栄えについてはかなりのもの。印象的なファイターたちも多く、体験会でよく見かけたのは「ミェンミェン」でした。かわいいのはもちろん、チャクラムの弧を描く軌道が独特な「ホットリング」や、置くようにレーザーを発射する「ドラゴン」などのアームによる軽快な戦法も魅力的です。

個人的には、腕を伸ばす能力を持っていないのにメカで頑張っているファイター「メカニッカ」がお気に入りです。重量級なので多少のダメージではビクともせず、強引に「ヘビィハンマー」で殴りにいく戦法が取れます。特に複数人でのバトルで力を発揮するようなタイプでしょう。


他のファイターもそれぞれ特徴がはっきりと現れており、見るからにバランスが悪いなんてことはなさそうです。ルールや対戦相手によっても得手不得手が異なり、「マスターマミー」は複数人を相手にする場面で強く感じられることが多く、トリッキーな「DNAマン」はタイマンではかなり厄介なもののバレーボールでは扱いづらそうに見えます。

また、ルールによって試合内容が大きく変化するのも面白いところです。バトルの1対1は読み合いが重要となるものの、1対1対1は「誰が間に挟まれるか」で勝負が決まることもしばしば。2対2のバトルは仲間ファイター同士がヒモで繋がっているため、ひとりを遠くに投げ飛ばすとその仲間も飛んでいくという戦略が生まれます。バレーボールも1対1ならシンプルな読み合いですが、2対2になると味方とのコンビネーションを活かして一気にスパイクを叩き込めるようになるわけです。


とはいえ、おそらく『ARMS』のメインとなるルールは1対1のバトルでしょう。間合いやどちらが先に仕掛けるか、後出し攻撃で優位に立とうとしているのか、あるいはガードを固めて投げを誘っているのか……、という読み合いができるようになるとたまりません。このあたり、私は『電脳戦機バーチャロン』シリーズに似たものがあるように感じました。

そしてファイターの特性によっては戦い方がガラッと変わるのも面白いところ。「マスターマミー」はガードすると体力が回復するので、それを阻止しようと相手は投げを狙ってきます。しかし、マスターマミー使いはそんなことは百も承知なわけで、甘い投げを見た瞬間にカウンターを狙うといった戦法を取ったりするのです。

あるいは「ミェンミェン」はチャージすることで左手のアームを強化できるため、溜めている状態の場合はそちら側を積極的に当ててこようとします。うっかり右手の誘導に引っかかってしまえば手痛いダメージをもらうわけで注意が必要です。もちろん、うまいプレイヤーはあえて左手を意識させて右手で削ってくることもあるでしょう。


こういった駆け引きが非常にアツく面白い作品で、製品版ではアームの種類やキャラクターも増えてさらにバトルは加熱するに違いありません。しかしその一方で、その楽しさにたどり着くまでが遠くなってしまうこともある「いいね持ち」がネックに感じられました。先行オンライン体験会は6月3日・4日にも開催予定なので、もし今回諦めた方でもコントローラー形式でプレイしてみてください。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『ARMS』は2017年6月16日発売予定。価格は5,980円(税別)です。

(C) 2017 Nintendo
《すしし》

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