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【インタビュー】SIE開発トップ伊藤雅康に訊く、「PS4 Pro」の更なる仕様と4K戦略

新型PS4の発表に沸いた「PlayStation Meeting 2016」の翌日に当たる現地時間9月8日、米国マンハッタンのホテルにて、SIE取締役副社長の伊藤雅康氏にインタビューを決行しました。

ソニー PS4
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新型PS4の発表に沸いた「PlayStation Meeting 2016」の翌日に当たる現地時間9月8日、米国マンハッタンのホテルにて、SIE取締役副社長の伊藤雅康氏にインタビューを決行。開発トップも務める同氏に、コアゲーマー注目のハイエンドモデル「PlayStation 4 Pro」の気になる仕様や、4KおよびHDRの戦略を語ってもらいました。

===== ===== =====


――昨日、PS4 Proとスリムになった新型のPS4がお披露目になりましたが、市場やユーザーの反響はいかがだったでしょうか。

伊藤雅康氏(以下伊藤):非常にポジティブな反応をいただいています。

――今回、新型の発表をニューヨークで行った理由は何かあるのでしょうか。

伊藤:今回の製品はグローバルでの発表ということが前提にありましたのでアメリカでの発表となりました。PS4の最初の発表やローンチイベントもニューヨークで行っています。


――西海岸ではなく東海岸で発表を行ったのは、PlayStationシアターが昨年ニューヨークにオープンしたことが理由にあるのでしょうか。

伊藤:PlayStationシアターがあったからというわけではないのですが、先ほども言ったように最初のPS4の発表もニューヨークで行いましたので、今回も同じ場所での発表となりました。

――PS4 Proは、PS VRとの組み合わせることで強化されたVR体験ができるというのもアピールポイントの一つであると思いますが、PS VRと同時発売ではないのはなぜでしょうか。

伊藤:開発の都合によるものもありますが、9月に新型PS4、10月にPS VR、11月にPS4 Proと、3カ月連続で発売していくという、マーケティング面で考慮したという部分があります。

――PS4 ProはPS VRとの組み合わせで高いパフォーマンスを発揮できることも魅力の一つだと思いますが、「PlayStation Meeting」ではVRにはほとんど触れず、4KとHDRを前面に押し出した形となっていたのには何か狙いがあるのでしょうか。

伊藤:正直、VR体験の部分についてはPS4 Proを使ったことによって何か大きく変わるということはありません。あくまでも、VR時のグラフィックが繊細かつ綺麗になるという映像面の強化がメインとなっています。ですので、体験という面では通常のPS4と変わりはないと言えます。


――PS4 Proの名称について。開発時のコードネームはPS4 Neoと噂されていましたが、製品版を「Pro」という名称に決定した経緯はどういったものがあったのでしょうか。

伊藤:ハイエンドのモデルを表す上でどういった名前がいいか議論したところ、「Pro」とストレートに言うのが一番いいのではないか、というところに落ち着きました。

――PS4 ProのAPUについてですが、これはPS4に使われているAMD製カスタムAPUのハイエンド版と考えて良いのでしょうか。

伊藤:そうですね。以前のPS4と同じくAMD製ですが、大きくアップグレードされたものになっています。

――国内での価格設定について。新型が29,980円、PS4 Proが44,980円となっています。これは、北米での価格と比較すると、299ドルのスリム版は1ドル約100円換算なのに対し、399ドルのPS4 Proは1ドル約113円換算となっているのはどういった背景があったのでしょうか。

伊藤:日本の事情を鑑みて設定した結果、発表した価格となりました。

――PS4 Proは4KやHDRといった美しいグラフィックを前面に押し出していますが、UHD(4K)Blu-rayに対応しなかったのはなぜでしょうか。

伊藤:欧米ではストリーミングが主流になっています。ですので、PS4 Proでは、まずはストリーミングの4Kを入れようというところがあり、今回の発表でもNETFLIXの4K対応の話をしました。もちろん、UHD Blu-rayへの対応はコストもかかりますので、市場の動向を天秤にかけて今回は見送るという形となりました。

――昨日、PS4 Proの背面を拝見した際に、電源のコネクタが旧来のものよりも大型化しているように見受けられたのですが、これは外付けのACアダプタになるということでしょうか。

伊藤:いえ、外付けではなく従来のPS4と同じく内蔵となっています。

――以前、PS4発売時にPS3の下取りサービスを北米などで行っていましたが、今回も通常のPS4から乗り換えたいユーザーに対して同様のサービスは行われるのでしょうか。

伊藤:各地域のマーケティング戦略によるものが大きい部分となりますが、今のところ下取りサービスは予定しておりません。


――日本では、PS VRの発売時に『シン・ゴジラ』などのノンゲームVRコンテンツが配信予定となっていますが、PS4 Pro上ではこれらのVRコンテンツも映像的に変化はするのでしょうか。

伊藤:正直なところ、PS4 Pro用にコンテンツを作っていないと良さを引き出すことができません。ただ、そのコンテンツが1280x720の解像度で開発されていても1080PまではPS4 Pro内でアップコンバートすることは可能です。PS4 Proを前提に作られておらず、なおかつ1920x1080で作られているものはそのままでの出力となります。フレームレートも、PS4 Proに特化した作りではない限りは上がるということはありません。また、『シン・ゴジラ』のVRコンテンツに関しては、PS4 Proを前提とした作りにはなっていません。

――PS4 Proは4Kテレビを意識して開発されていると思いますが、欧米と比べると、日本では4K放送に対応したテレビがまだ登場していないこともあり、4Kテレビの普及率は低いよう見受けられます。PS4 Proの発売に合わせて購入するテレビでは、何か推奨のものはあるのでしょうか。

伊藤:PS4 Pro推奨テレビというのはありませんが、HDRは別にして4K対応のテレビはすでに国内でも各社が発売していますので、選択肢はすでにいろいろあるのではないでしょうか。

――HDRに対応していれば、さらにPS4 Proの魅力を引き出すことができると。

伊藤:そうですね。HDR対応テレビは国内では少ないですが、これからどんどん登場してくるとは思います。


――最後に、PS4 Proと新型PS4のアピールポイントを紹介していただけますでしょうか。

伊藤:PS4 Proはハイエンドということで、コアユーザーさんに向けて十分に満足していただけるような性能に仕上がっていると思っています。新型のPS4は、お買い求めやすい価格となっていますし、デザインは少し丸みを帯びた形に変わっています。今までPS4の購入に踏み切れなかった皆さんや、ライトユーザーの皆さんにお届けしたいと考えております。PS4を広げていくという意味で、いろいろな選択肢がそこに生まれると思います。ぜひ、ユーザーの皆さんの趣向に合わせた形で買っていただきたいですね。

――本日はありがとうございました。

《Daisuke Sato》

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