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【特集】インティ・クリエイツ社長に訊く『ガンヴォルト』誕生秘話…目標本数はない、だから好きに作れ

『ロックマンゼロ』シリーズをはじめ、多彩なタイトルを手がけてきたインティ・クリエイツ。アクションゲームの開発はもちろん、『ぎゃる☆がん』シリーズなど新たなゲーム性や刺激溢れる作品に着手していることでも知られています。

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◆ライトノベル「学園ガンヴォルト」とは? 気になる今後の展開に迫る



──今後の展開のひとつと言えば、『蒼き雷霆ガンヴォルト』のアニメ化も大きなポイントですよね。

會津氏:よりたくさんの方に作品を知ってもらう手段として、アニメ化に踏み切ったという面もあります。いわゆる、広報的な面ですね。ただ一番重要なのは……我々はアニメが好きなんです(笑)。自分たちが作った作品がアニメになったら嬉しいじゃないですか。ただそれだけです(笑)。

──シンプルですね(笑)。

會津氏:自分たちが作ったこの作品、誰もアニメ化してくれないな。よし、じゃあ自分たちでやろう! みたいな(笑)。そして同時に、より多くの方々に知ってもらう一助になればと、この2 点がアニメ化に臨んだ理由ですね。

あとすごく有り難いことに、『ガンヴォルト』の世界やキャラクターを好んでくれる方々がおり、喜んでいただけるという予感があったので(アニメ化に対して)躊躇はありまでんでした。

──何分くらいのアニメになるのでしょうか?

會津氏:基本的には、TVアニメ一話分くらいの感じになると思います。ゲーム自体が、価格面も含めてインディーなラインでやっているので、アニメの方もすごく高い値段で売ろうとは考えていません。元々、オンデマンド配信を中心に進めており、想像してもらえるくらいの金額で見て頂けると思います。

あと、まだ任天堂さんと話をしてないので本決まりではないんですが、eショップで先行配信をしたいと考えています。e ショップでゲームを買った方々が、eショップでアニメ映像を購入する、という流れですね。なので、eショップで販売されている他の映像作品と大差ないくらいの金額で提供できないかなと模索しています。……と言って、高くなったらごめんなさい(笑)。

──アニメの価格も、妥協なしにしたいと。

會津氏:アニメで儲けようという腹があまりないので、皆さんに楽しんでいただけるものを提供したいと思っています。『ガンヴォルト』は、津田とか荒木、山田、畠山さんや田井といったメンバーが一生懸命構築した世界ですから、なるべく多くの方々に楽しんでもらえるような土壌作りになればなと。

──今回のアニメはデジタルという形ですが、ドラマCDや設定資料集と同じく、ユーザーさんに届けたいファンアイテムのひとつとも言えるわけですか。

會津氏:そしてデジタルは、画質やサービス停止に伴うアクセスの難しさといった問題もあるので、実際のモノとして手元に残しておきたいというファンのために、DVD やBlu-ray を少量ながらも生産するという考えも視野に入れています。基本的にはオンデマンドが中心になるのは変わりませんけどね。

──まずはデジタル版が配信され、その後フィジカルなものがリリースされる可能性があるんですね。ちなみに、アニメ化以外で考えている『ガンヴォルト』の展開などはありますか?


會津氏:実は、一番にやりたかったのは小説なんですよ。「ライトノベル2D アクション」と言っているのにノベル(小説)がない、っていうのはどういうことだと(笑)。なので、ラノベ化がやりたいんですけど、妥協したくない部分がありまして、できればシナリオライターの田井に書いてもらうか、少なくとも大きく監修してもらった上でやりたいんです。

ですが田井はゲームの制作に関わる人間なので、彼がラノベを書いている間、『ガンヴォルト』の制作が止まるわけですよ。その結果、ファンが楽しみにしている続編を待たせてまでラノベを作るのか、というジレンマが生まれまして。とはいえ、田井が関わっていないラノベが出ても、それは作品としていいのかと。そんな悩みに挟まれ、ラノベを出せずに今日に至ります。

──その悩みが、『1』をリリースしてからずっと続いているわけなんですね。

會津氏:とはいえ、『2』でシナリオの量が倍になったため、田井だけでシナリオをこなすのが難しくなってきました。そのため社内でも、『ガンヴォルト』のシナリオに携わる人間が増えてきまして。例えば、今回テセオというキャラがいるんですが、そのミッション中の台詞の一部は田井以外の人間が書いています。

インティ・クリエイツでずっとシナリオを書いていた人間が、『ガンヴォルト』という作品のテイストをしっかり租借して、「私も『ガンヴォルト』を作りたい」と制作に入る流れも生まれてきているので、田井が全てを書かなくても『ガンヴォルト』という作品が形作られていく可能性があるなと思っています。もちろん田井が監修を行う前提ですが、ノベルなどの展開もあるのではと考えています。まだお約束はできませんが。

──あくまで可能性が見えてきた、というお話ですね。

會津氏:ちょっとした短編は少しずつ発表させていただいているので、それをまとめたものかもしれませんし、長編ノベルかもしれませんしね。形も未定です。

映像に関しては、ゲームに通じる部分もあったため、我々も熟知しているオンデマンドという形をまず選択しましたが、ノベルなりコミックなりを考えた場合、書籍化という線も視野に入れています。なにぶん古い人間なので(笑)、「デジタル」よりも「本」という気持ちがどこかありまして。

──ノベル化されたら、ゲーム本編では触れられていない部分の掘り下げにも期待してしまいますね。日常の物語とか。

會津氏:その辺りも、結構要望をいただきます。社内でも「学園ガンヴォルト」と呼ばれていまして(笑)。GVは、昼は学校に通っている14 歳の少年なので、メガネをかけた目立たない少年として学園生活を送り、夜はコンタクトをしてスーツに身を包み、ナイトストライカーとして暗躍する。この学園生活と夜の活躍が対比となるのが、「学園ガンヴォルト」です。通称まであるのに、ちっとも実現してませんが(笑)。

──「学園ガンヴォルト」、読んでみたいですね。

會津氏:「学園ガンヴォルト」が皆さんのお手元に届く時には、多分ラノベやコミックもあるんじゃないかなと思います。

──では、新たな展開が発表されるのを楽しみにしつつ、『爪』や「ストライカーパック」をのんびり遊んで欲しい、と。


會津氏:あ、「ストライカーパック」と言えば、全ての世界観を知ろうと思って遊び込もうとすると、多分60時間くらい遊べるんです。それくらい遊ばないと解放に繋がらないような仕掛けがちょっとだけありまして。そう大したものじゃないかもしれませんが、ユーザーさんによっては何よりも重要に感じるものかもしれません。

──それは、どういった内容のものなんですか?

會津氏:後日談、のようなものですね。

──それを見るのに、60時間なんですね。

會津氏:一般的な腕前だとそれくらいですね。社内の上手い人間だと……30時間くらいだったかな。

──腕前に左右される要素なんですか?

會津氏:腕前によって達成するまでには、当然個人差があります。

──なるほど、心得ておきます。

會津氏:それと、今回も真エンドがあります。条件はまだ言えませんが。

──前作に引き続き、今回もあるんですね! ちょっとしたヒントだけでもお聞かせ願えませんか?

會津氏:いや、それはまだちょっと(笑)。色々と新しいことに挑戦して、頑張ってクリアしてください。

──分かりました、頑張ります(笑)。それでは最後になりますが、『ガンヴォルト』が『1』から『2』にステップアップしたように、これからのインティ・クリエイツが目指す新たなステップを教えてください。

會津氏:今回フィジカルパッケージが出せたので、お客さんに届ける、そして触れ合う機会が増えたと思います。例えば店頭体験会もそうですし、なんらかのショーやイベントもそうですし。

デジタル版ではできなかった触れ合いの場が増えており、その分距離も縮まったのかなと実感しています。といっても、「デジタルだとできなかった」というわけではなく、フィジカルの展開だからこそ気付いた点があり、それをデジタルで出す時に応用できればと考えています。

これからもフィジカルはやっていきたいんですが、フィジカル・デジタルに拘らず、何かしら自社パブリッシュタイトルを続けていきたいと思っています。フィジカルは、やりたい気持ちもある反面、リスクもありますから。リリース形態はともあれ、自社オリジナルコンテンツを今後も作り続けていくので、次の作品の発表も期待していてください。

──ちなみに、インティ・クリエイツさんとユーザーさんが直接触れあえる次の機会は、東京ゲームショウになりますか?

會津氏:はい、そうです。是非、インティ・クリエイツブースに遊びに来てください。何かしらのノベルティグッズを用意して、お待ちしております!

──そちらも楽しみですね。本日はありがとうございました!



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《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

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