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第3回「DMM GAMES カンファレンス 2016」開催、前年度実績や今期戦略が明らかに

ネット通販やゲーム・ビデオ配信を展開するDMM.comは、恵比寿ガーデンプレイスにて「第3回 DMM GAMES カンファレンス 2016」を開催し、ゲーム事業における前年度のサービス実績や今期の事業戦略を発表しました。

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第3回「DMM GAMES カンファレンス 2016」開催、前年度実績や今期戦略が明らかに
  • 第3回「DMM GAMES カンファレンス 2016」開催、前年度実績や今期戦略が明らかに
DMM.comは、2016年7月に、恵比寿ガーデンプレイスにて「第3回 DMM GAMES カンファレンス 2016」を開催。ゲーム事業における前年度のサービス実績や今期の事業戦略を発表しました。

■2015年度のサービス実績

『艦隊これくしょん-艦これ-』『刀剣乱舞』をはじめとした国産オンラインゲームに加え、『エルダー・スクロールズ・オンライン』や事前登録が始まった『War Thunder』などの人気海外製タイトルも展開するDMM GAMES。

2016年2月時点のユーザー数は、1,520万人となり2015年2月の940万人から162%も増加。2014年2月のユーザー数460万人から見ると、2年でユーザーが1,000万人以上増加しています。成人男性向けコンテンツからスタートしていることもあり国内ユーザーの男女比は8:2。年齢内訳は男女ともに半数以上が20代で、全年齢向けタイトルのヒットにより若年僧が増加傾向です。

「Nutaku.com」として展開している英語圏では、ユーザー数は2016年1Qで300万人に。成人男性向けが主でしたが、全年齢向けコンテンツの展開も今年5月にスタートしています。国別のアクセス状況は、北米が40%でトップ、続く欧州が約35%。ユーザーの90%は男性、年齢内訳は20代が60%以上と最も多くなっています。

中華圏で展開している「Samurai-games.com」では、2016年1Qでユーザー数は21万人。こちらは成人男性向けプラットフォームで一般向けは展開していませんが、男女比は8:2と一定の女性ユーザーの獲得に成功しています。年齢内訳は英語圏と同じく20代がトップ。国別のアクセス状況では、台湾が60%以上を占め、20%の香港が続く形となっています。

■タイトルリリース状況

2015年3月から2016年2月までにリリースされた自社パブリッシングタイトルは158本で、DMMゲームストアが32本、iTunes・Google Playが11本、スマートフォンブラウザ向けが32本、PC向けが83本。同時期のアライアンスタイトルは54本で、PC向けが30本、スマートフォンブラウザ向けが17本、DMMゲームブラウザが7本。

■マルチプラットフォーム展開

R18タイトル『レッドコラプション』における、「Unity」を使用したスマホ向けアプリとPCブラウザ版のマルチプラットフォーム展開の例を説明。「Unity」で開発されたモバイル版は、「Unity WebGL」を利用することによって4ヶ月未満の最低工数でPC版をリリースすることが可能になるのだそうです。また、PC版のリリース後にもアプリ版の売上減少が見られなかったことから、既存のアプリ版とは異なるユーザーの獲得による売上の2舳化が期待されています。他にも、『神姫PROJECT』のようなPC/モバイルで一般向けと成人向けの2バージョンを展開する例が紹介されました。

■2016年度の事業戦略

「DMM Game Player」を活用したDL系タイトルの取り扱いや、『艦これ』や『刀剣乱舞』に続く人気コンテンツの創出、海外展開について説明。

ゲームクライアント「DMM Game Player」では、オンライン・ソーシャル・売り切り・R18タイトルの取り扱いを強化するほか、現在Steamで展開しているパブリッシャーの取り込みも精力的に行っていくとのこと。原作・イラスト・シナリオへのこだわり、製作委員会への参加によるアニメ放送と同時期のリリース、人気作家やイラストレーターとの協業といったコンテンツのクリエイティビティへも力を入れていくことを明らかにしました。

アジア圏の戦略については、有力パブリッシャーや開発会社と協業予定であることや、モバイルプラットフォームにおける有力IPのライセンスイン、日本でのパブリッシング権の獲得、ゲーム・アニメ・映画の協業によるIP制作が進行中であるのこと。英語圏向けの「Nutaku.com」とアジア権向けの「Samurai-games.com」は、この戦略と平行して事業を続けていく旨も伝えられています。
《Daisuke Sato》
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