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【特集】『ロックマン エグゼ』15周年特別スタッフ座談会!プリズムコンボ発覚から完結の理由まで

 

任天堂 GBA
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◆イベントがもたらした盛り上がりと衝撃コンボ



――『エグゼ』シリーズではイベントにも力を入れられていましたよね。

江口:大会がないと目指すべき場所が定かではないので、地方を含めたイベントや雑誌での情報発信などは継続的にやっていきました。

――そういえば、読者から「握手を求めたらほっぺを撫でてもらった」というコメントがありましたよ。

江口:覚えてくれているなんてうれしいなぁ。いろんなプレイヤーさんと交流していたんですが、九州に行ったときにですね、福岡でイベントがあったんですよ。そこでステージの後にファンのこと喋っていたら、一人の男の子が来て「名人はよく喋るとね、お喋りな男はかっこよくなか!!」っていわれちゃいまして(笑)。いやぁ楽しかったですね、

――相当な人気でしたからね。

江口:僭越ながらサイン会とかやっていたんですが、整理券なんかもすぐはけたんです。でも皆アドバンスの電池ケースのフタとか持ってくるんで、書くの大変でしたよ(笑)。

石原:たしか僕が「電池ケースのフタの裏がいい」って言ったんですよね。

江口:そうそう、最初は表とかだったんですが、表立ったら剥げて擦れるじゃないですか。だからね、裏に書くようにしました(笑)。

――イベント運営で当時気をつけていたことはありますか。

江口:当時は手探りでして、限定チップ配布もそうですが、イベント系の運営は初めてのことだったので大混乱でしたね。最初はフォルテの配布だったんですが、人が多すぎて「ちょっとあんた!どこに並んだらええんや!」って親御さんに怒られまして……。

ただそこからどんどん改善していきまして、ちょっとずつ、いいイベントにしていきました。

――その甲斐あって大会も盛り上がったんでしょうね。そういえば凄いコンボがたくさんありましたよね。プリズムコンボとか。



江口:……あ、はい

――あれってバグじゃないんですよね。

江口:正式な……挙動ですよ?

――でもゴスペルが一瞬で蒸発しますよね?

江口:それでも挙動は正しいんです。ね?だよね??



松田:理論的には正しいんですが、使われ方は想定外でしたね(笑)。

江口:大会を解説する側としては衝撃でしたよ。そもそもあれは、当てにくいチップを当てやすくするコンボなんですよ。プリズムを中心に拡散させますんで。でもですよ、まさか攻撃反映が持続するチップと組み合わせるとあんなことになるとは……。

――あ、ではあの組み合わせはプレイヤーが見つけたんですね。

江口:そうですね。始めて見た時はゾッとしました。でも偉いもんで、そういうのが見つけると皆対策するんですよ。プリズムコンボでしたらセンターに立つとかね。まぁでも皆さん研究熱心で凄かったですよ。エリアスチール→エリアスチール→エリアスチール→ポイズンアヌビスのコンボも我々の想定外でした。

でもあれが見つかった影響でエリアスチールの効果範囲に制限が入ったんですよ。

石原:あと、そのコンボや召還の連打戦があったからカットインが出来たんだでしたっけ。

江口:あれよかったよねぇ~。

松田:作るの大変やったけど……。当時「カットインを連続するとドットがずれるんですけど」って言われまして(笑)。まぁでも、そうやって進化していったんです。

――でもそういった研究し甲斐のあるシステムが本作の魅力だと思います。



松田:まぁデータ改造事件とかもありましたけどね。

江口:おっと、それ言っちゃう(笑)。

――当時結構ありましたよね。

江口:当時は改造データとの戦いでもありましたね。実はね、イベント大会の決勝戦で未配信のゴスペルが出てきてしまったことがあったんですよ。

これはもうどうしようもないんですが、ステージを見てるファンが「名人!あれはなんなんですか!!名人!!!」って解説している横でずっと叫んでくるんですよ、「いまゴスペルでましたよね!!!」って(笑)。もうね……でっかいモニターに出ちゃったんでごまかせなかったです。

――その時はどうされたんですか。

江口:みんなで夢を見た――みたいな話をして、極力触れないようにしました(笑)

松田:でも以降は大会で参加して貰う前に使用ROMのチェックをするようになりましたね。あと、人数が多いといちいちチェックできないんで、対戦するときに「準備ができたよ」というメッセージが出るんですが、改造していたら「準備ができたよ、」って表示メッセージが変わる仕掛けを用意していました。

次ページ:博士から名人へ、彼はどのように名人となったのか

《栗本 浩大》
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