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【E3 2015】『ストリートファイターV』に込められた思いとはーカプコン杉山P・綾野P E3インタビュー

15日に実施されたSCEプレスカンファレンスでも注力タイトルとして紹介された『ストリートファイターV』を担当する杉山、綾野両プロデューサーにインタビューを実施。本タイトルへの並々ならぬ熱意を語る2人はどのようなステージを見つめているのでしょうか。

ソニー PS4
【E3 2015】『ストリートファイターV』に込められた思いとはーカプコン杉山P・綾野P E3インタビュー
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―――プラットフォームについて。今回はPS4とPCですね。狙いはコミュニティの統合化という部分でしょうか?Xbox Oneは?

綾野:Xbox Oneは現時点ではないですね。プラットフォームの統合ってやはり難しい部分もあるのですが、SCEさんから「一緒にやりましょう」とビジョンを共有してくれて、そのビジョンが我々の持つものと一致しましたので今回の形に落ちつきました。

杉山:PCについてなのですが、ブラジルとかって今PS4の値段が1,800ドルくらいしたりするじゃないですか。そういったPS4があまり普及していない地域については、PCで取りにいくしかないんです。韓国とかもそうですが、e-Sportsが流行っている地域にPS4が普及できなかった場合はネットカフェなどでプレイをしてもらって、そういった地域から若い新星が出てきてほしいな、と。そういったユーザーが急にぽっと出てきてトッププレイヤーを打ち負かしちゃったり…。そういうのもちょっと期待していますね。そういった点からPCは外せないな、と。

―――アーケードは?

杉山:社内でもゲームセンターにストリートファイターの最新作の筐体が置いてないのは寂しいよね、という声はあがっています。ただ、コミュニティを統合していく上で、仮にアーケード化するとしてもクロスプラットフォームでの展開は必要になってきますね。もちろん技術的には不可能ではないのですが、いろいろと問題もあったりするので、そこは様子見です。

綾野:PS3の時も同じ状況であったりしたのですが、結果的にコミュニティが分断されてしまいました。

―――アーケード化自体は「やりたい」という気持ちはお二人にはある?

綾野:もちろんやりたいという気持ちはもちろんあります。ただ、今はSCEさんとやれることをやっていく、という意気込みです。まずはPS4とPCに力を入れて、コミュニティが出来上がってきた後にアーケード化の声がたくさんあがってきた場合、検討する形になりますね。

―――スローガンとして「RISE UP」を掲げていますが、どういう意味を込めているのでしょうか



杉山:この言葉自体は「隆起する」「盛り上がる」といった意味があります。「RISE UP」のPVをご覧になられたかと思うのですが、ファッションやカルチャーといった『ストリートファイター』というゲームだけではなく、いろいろな文化として遊んでくれている方も多くいらっしゃいます。



e-Sportsという文化を今育てあげようとしているのですが、恐らくゲームという軸だけでは盛り上げていくのはなかなか難しいと考えています。その中でゲームはやらないけれど『ストリートファイター』という「文化」が好きなユーザー達が集まって、その熱気とか盛り上がりを伝えていけるようになるといいなと。『ストリートファイターV』を通じてそういった文化を作っていこうという意味も込めて「RISE UP」という言葉を掲げています。

―――e-Sportsという文化を引っ張るためにツールとして『ストリートファイターV』を使って欲しいということですかね?

杉山:そうですね。

綾野:E3なので日本のユーザーさんはなかなか参加しづらいと思うのですが、なんとか早いタイミングでみなさまにも試遊をしてもらえるような環境をご提供できそうです。PS Plus会員の方であれば、お気軽に応募できますのでぜひ。

―――PC版もベータは考えているのですか?

綾野:そうですね。将来的には、もちろん実施をしたいと思っているのですが、時期はまだ未定です。もう少しだけお待ちください。

―――お二人の目から見て、日本のPS4はどう見えていますか?

綾野:最高のハードですね。

杉山:同じく、最高のハードですね。ただ、今の段階ですとまだまだサードパーティタイトルが出てきていない状況だと思いますので『ストリートファイターV』でハードを更に牽引していきたいです。

綾野:そうですね。そうなれるように頑張りたいです。

―――発売時期は?

綾野:2016年の春、というところまでしか…。

杉山:開発の進捗次第ですね。春には出せるように頑張ります。

―――日本ではPS4版の『ウルトラストリートファイターIV』はリリースされない?

綾野:正式発表はしていないですね。ただ、出すつもりがないという判断はしていないです。

杉山:そうですね。なんとか出せるように動いてはいきたいと思います。僕達としても出したいタイトルではありますので。『ストリートファイターV』が発売される前には、出せればと…。

―――最後に読者のみなさまに向けてのメッセージをお願いします。

杉山:最新情報は諸々言いたいのですが…。節目節目でサプライズ的な形で発表していきたいと思うので、今回はE3に発表している情報までで勘弁してください(笑)。現時点では良い評価をして頂いており、本当に嬉しいので、それを励みにみなさまの期待を裏切らないように頑張りたいと思います。今後発表していく情報では、例えば参戦キャラクターなどはみなさまの期待を良い意味で裏切れる内容にしていきたいと思っていますので、発売まで楽しみにしていてください。

綾野:とにかくベータですね!この夏はベータで楽しんでください。そのためにはまず、PS Plusに加入して応募してくださいね!(笑)



終始和やかなムードで進んでいったE3インタビューですが、杉山、綾野両プロデューサーともに本作に懸ける熱い思いが言葉ひとつひとつから伝わってくる内容となりました。

夏にはベータが実施される『ストリートファイターV』。9年ぶりのナンバリングタイトルがどこまで進化したのか、ぜひみなさんも自身の目で確かめてみてください。
《森 元行》
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