『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』は3人のプレイヤーが3人のリンクを操り、皆で協力しないと解けない謎を解いたり、工夫して敵を倒し、ダンジョンを攻略していくゲームです。また今作のデザインは、『ゼルダの伝説 大地の汽笛』以来久々となる「トゥーンリンク」に。シングルプレイモードも搭載されていますが、今回の会場でプレイしたバージョンは3人でプレイするローカルマルチプレイモードでした。
プレイヤーは、緑・赤・青のリンクとなりますが、ステージによっては服を着替えることができ、見た目が大きく変わるのも特徴です。会場のバージョンでもいくつかのマップが用意されており、『マリオカート8』のマルチ対戦のように各プレイヤーが選択したものがルーレット式にランダムで決まるようになっています。
また、3人のマルチプレイなので、他のプレイヤーと意思疎通を図らないといけないのですが、ここで重要な役割となるのが「LINEスタンプ」のような簡易チャット機能。さまざまな意味のグラフィックが用意されており、それを用いるだけで何をすればいいのか、何を伝えようとしているのかがわかるようになっています。このスタンプは、下パネルをタッチすることで使えるのですが、連続して同じスタンプをタッチすると軽くアニメーションさせることもできます。これが非常に快適で、LINEをはじめとしたSNSでのコミュニケーションが一般的になった今ならではのシステムであると感じました。
ゲームがスタートすると、まずはステージに用意された武器を拾うことに。当然、剣は最初から持っているので、弓矢や魔法道具などのサブ武器です。ステージのギミックに合わせた配置となっていて、なおかつ3人とも違う武器となっているので、状況によって使い分けないといけません。さらに、仲間を持ち上げたり投げたり、3人で積み重なった「トーテム」という状態で解かなければならない謎も用意されています。『神々のトライフォース 2』と同じく、3D機能を用いることで高低差がわかりやすくなり、攻略につながることも。
筆者がプレイした溶岩のステージでは、3人で息を合わせて噴き出す溶岩を避けながらブロックを運んだり、弓をもっているプレイヤーのリンクをブロックの上に投げて仕掛けを解きながら攻略していきました。ライフが共用なので、アクションが苦手な人がいると比較的ライフの減りが早くなってしまうのですが、他のプレイヤーがツボを壊してライフを回収するなど、お互いに協力し合いながら進めることができます。
3つ目のステージにはボスが待ち構えていましたが、これも3人で役割を分担しながら戦う必要があります。しかし、1人のミスが命取りになることはなく、役割が各プレイヤーに順々に割り振られる戦いとなるように調整されていました。
製品版ではオンラインでのプレイも可能で、友達や見知らぬ人とスタンプでゆるくコミュニケーションをとりながらわいわいとプレイできる『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』は、SNSなどで人と人のコミュニケーションが多様化した今ならではの『ゼルダの伝説』であると言えそうです。
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