『メトロイドプライム ブラスト・ボール』は、ゴールドチームとインディゴチームの3対3に分かれて試合が行われるマルチプレイ対戦ゲームです。試合のルールはサッカーのように相手のゴールにボールを入れたら勝利。5分の試合時間の間に3点先取したほうが勝ちです。ボールは蹴ったり投げたりするのではなく、銃で撃って転がします。
また、ディフォルメされたデザインのプレイヤーキャラは、サムスのような人間サイズのパワードスーツではなく『メックアサルト』や『タイタンフォール』のようなロボット「Mech(メック)」に搭乗して対戦を行います。特定の攻撃を受けると、搭乗したプレイヤーがメックからはじき出され、再搭乗するまで試合に復帰できなくなります。
筆者がプレイした際は、青がチームカラーのインディゴチームになりました。会場でのローカルマッチでしたが、マッチングの待ち時間の間にCPUとの対戦がプレイでき、操作の練習をすることが可能です。操作はAボタンがショット、Bボタンでジャンプ、Yボタンでアイテム使用、Lボタンでボールをロックすることができます。また、Rボタンを押すことによりジャイロやスライドパッドでのエイムも可能です。
マッチングが完了して、いざ試合開始。みなショットを連射し、ボールを相手のゴールへと運びます。一部のプレイヤーは相手プレイヤーを攻撃して邪魔しますが、試合のポイントには影響しません。しかし相手を撃破すると、リスポーンまでに少々時間を要するので試合を有利に運ぶことができます。また、押し返したボールを相手プレイヤーに当てることでもダメージを与えられます。
チャージショットを駆使すると大きくボールをはねのけられますが、当然チャージまでの時間はショットが打てなくなります。フィールドがさほど広くないために攻防の入れ替わりは激しく、一瞬の’油断が命取りになりかねないという緊張感があります。
筆者は運良く1点を入ることができ、チームの点数は2点に。このままいけるかと思った矢先に、相手チームにあっという間に2点入れられてしまいました。そのまま5分が過ぎてしまいタイに。すると、お互いのゴールの幅が大きくなりサドンデス戦へと移行。最終的に、自チームがゴールを決めて勝利となりました。
『Metroid Prime: Blast Ball』は、そのディフォルメされコミカルになった見た目から想像できなほどのしっかりとしたゲーム性とバランスでした。さらに、『スプラトゥーン』に見られたような、対戦相手を倒すことが主軸ではなく、逃げることも勝つための手段になりえるマルチプレイ対戦であることも印象的です。
ディフォルメされ『メトロイド』らしさがないとの声も上がっている今作ですが、『メトロイドプライム ブラスト・ボール』における操作性やアクションは、ニンテンドーDSでリリースされた『メトロイドプライム ハンターズ』よりも洗練されているように見受けられます。任天堂が示すニンテンドー3DSでのFPSの新しい形を、本編となる『メトロイドプライム フェデレーション・フォース』は示すのかもしれません。
どんなデザインになっても、「メトロイド、オモロイド」の言葉は伊達ではなかったようです。
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